|
1. お葬式
《ネタバレ》 観る前からあまり乗り気ではなかったのですが…、何せタイトルが「お葬式」って暗すぎる!内容は杞憂していた通り如何にも日本人らしいジメジメしたブラックコメディで、最初はギャグも薄ら寒いとしか思えなかったのですが、観ていく内にだんだんそのナンセンスがこの映画の魅力だと分かってきて後半以降は逆に心地良く感じられました。特に中盤のサイレントシーンとお通夜の客を必死に帰そうとするシーンが好きです。突如挿入される山崎努と高瀬春奈の絡みは気色悪い以外の何者でもありませんでしたが…。唯一嬉しい誤算は住職役の笠智衆の登場でしょうか。御前様、柴又から出張して来たのですか?まあいつか自分も身内の葬式を出す時の為に、予備知識として観ておいて損は無い一本じゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-29 14:33:55)
2. 王と鳥
ビデオのパッケージ写真をパッと見た限りでは「ディズニーみたいなのかな?」と思っていたのですが、実際に観てみると全く違うタイプのものだということが分かりました。鳥を含めた登場人物のしなやかな動きに、フランス語の滑らかなアクセントが相まって極上のハーモニーを生み出しています。特にあのいやらしいまでの王様のキャラクターは悪役ながらも秀逸!他に類を見ないどこまでも聳え立つ城の立体表現(何となく『クレヨンしんちゃん/ヘンダーランドの大冒険』を思い出しましたが)、そして中盤から突如として登場する巨大ロボットの件もスペクタクルに満ち溢れています。一部ライオンのシーンが微妙にクオリティが低下しているような気もしますが、そんな些細なことなど気にならなくなるほどのフレンチ・アニメーションの傑作です。余談:現在『やぶにらみの暴君』をビデオやテレビなどで観られる機会はあるのでしょうか?[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-29 11:37:29)
|