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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  オーソン・ウェルズのフォルスタッフ 《ネタバレ》 オーソン・ウェルズは傑作が多いが、俺の一番好きな作品はコレだ。 大酒飲みでほら吹きな巨漢の男フォルスタッフ。大嘘つきで狡賢い存在なのだが、何処か憎めないというか、愛嬌たっぷりで可愛気さえ感じるくらい。 冬の森から小屋へと入っていく中年の男と、ずんぐりむっくりな巨漢の老人。二人が何やら怪しい算段をたてている場面から物語は始まる。 愉快な会話のやり取りの多さ、物語がサクサク進む小気味良さ。舞台劇をそのまま映画のスケールでダイナミックに演じてしまう面白さ!いや、フォルスタッフにとって人生そのものが一世一代の舞台なのだろう。 特に宿における膨大なセリフのやり取りは面白すぎる。酒蔵でのやり取りも、ウェルズに絡んでくる若い二人の男とのやり取りも、珍妙な面接風景も、ウェルズの詭弁で何処に行ってもお祭り騒ぎ。フォルスタッフに絡むジャンヌ・モローも色気ムンムンです。 秋の林の中で馬を“手に入れる”シーンのやり取りもイチイチ面白い。あれだけ大口を叩いていた男が、その巨躯を必死に動かして逃げ惑うのである。 「マクベス」で引き締まった肉体と共に勇ましく戦っていたウェルズとは大違いだ。 それは戦場に勇みよく出陣した場面でも同様だ。中盤のおよそ10分に渡る騎馬同士の壮絶なぶつかり合い!泥に、血にまみれる戦場。 それを高みの見物、漁夫の利をあげようと茂みに潜む姑息というべきか、狡猾というべき姿。 彼について行く子供の従者すら騙して。 そんな男の人生も、もう一人の主人公というべき後のヘンリー5世となる皇太子・ハルが終止符を打つ。 最初はフォルスタッフと共に放蕩生活を送っていたハルだが、戦場での戦いが彼を誇り高い戦士に、王として身も心を変えていく。 戦いの後はまだ固い絆があって別れを惜しんだ二人だが、いざ王が死に次の王になるともう“嘘つき”と友情を結ぶワケにはいかなくなったのかも知れない。 ハルは、国の、それを支える人々のためにあえて友情を捨てる事を選んだのだろう。それはフォルスタッフのためでもあったのだろうが。 だがフォルスタッフにとってこの事ほどショックを受ける事は無かった。 底抜けに明るく始まった物語は、少し寂しい締めくくりを迎えてしまう。それでも、あのあっけないくらいの最期が逆にじんわりと心に染み込む傑作。[DVD(字幕)] 10点(2016-01-27 20:20:50)(良:1票) 《改行有》

2.  男はつらいよ 《ネタバレ》 俺は「馬鹿まるだし」や「「馬鹿が戦車(タンク)でやって来る」」といった初期の山田洋次の方が好きだが、やっぱ「男はつらいよ」は外せないね。 一人気ままにテキ屋商売で旅を続けるこの男。祭りに飛び込むわ電車に飛び乗るわ船上で張り合うわ何かあるとすぐとっ掴み合いの喧嘩になるわ破天荒で傍若無人、そんな男が「続・男はつらいよ」以降どんどんまるくなっていく。 でも、その自分を偽らない正直さ。それは妹さくらを、家族を思うが故の暴走。もう恥ずかしくなるくらい。だがそれがいい。 それをなだめるかのような存在である志村喬の演技も良い。 「無法松の一生」の「松五郎(阪東妻三郎と三船敏郎)」と「男はつらいよ」の「寅さん(渥美清)」。 これほどまでに日本男児の血を騒がした江戸っ子はいない。 前者は戦前と戦後の日本映画黄金期、後者は日本映画の低迷のはじまりから斜陽の時代も支えた偉大なる江戸っ子。 戦前の小津安二郎の江戸っ子気質を、山田洋次がコメディのジャンルで受け継いでくれた。 勝新太郎の「座頭市」がドラマから始まったように、この「寅さん」もドラマの延長として始まった。 この映画はまさに「映画館で楽しむドラマ」。 ドラマの結末に視聴者からブーイング。 あまりの抗議にキレた山田洋次が「だったら蘇らせて映画で仕切り直したるわ!」とそれが気が付けば全48作品のロングラン作品に。 視聴者の願掛けで蘇ったキャラの元祖の一つである寅さん。 それだけ寅さんの下町人情が愛されていたという事でもあるのだろう。 行く先々で問題を起こしては美人に一目惚れでてんやわんや、結局結ばれずに旅の続きにすたこらさっさ。人々の心は掴んでも恋はいつでも破れて去っていく。この切なさ。 そんな馬鹿野郎な兄貴を親身になって叱ったり励ましたりと寅次郎を見守る真のマドンナ・さくら。 ドラマでは長山藍子、 映画は倍賞千恵子が渥美清と仲良く喧嘩。 脇を堅めるレギュラーやゲスト俳優も良い味を出す。 松竹映画特有のうっとおしいくらいにキッチリとした日本、その中で馬鹿馬鹿しくも儚い日本人の情緒を描いた映画の一つ。[DVD(邦画)] 8点(2015-03-20 23:00:16)《改行有》

3.  男の顔は履歴書 《ネタバレ》 これぞ、役者がそこにいるだけで絵になる魂が躍るような映画だ。 加藤泰の、そして俳優としての伊丹十三の「偽大学生」「家族ゲーム」「草迷宮」に並ぶ最高傑作。 戦後の闇市における日本人と朝鮮人の対立を正面から描いた極太の作品。 左頬に刻まれた疵。安藤昇の存在感は黙っていても映える。 一方の伊丹も言葉という極太の“刃”を持って社会に切り込もうとしている。 静と動の鮮やかな対比、そして「何故みんなは黙っていられるだ。誰も動かんなら、俺がやってやらあっ」とタブーにズカズカ踏み込む勇気と危うさ。 それは映画を愛するが故に「誰も撮らんなら、俺が撮ってやらあ」と数々の傑作や問題作を残して謎の死を遂げた十三の未来を暗示するようでゾッとしてしまう。 劇中では戦場の辛い記憶や戦後の混乱、愛する女のための行動などが彼を死に急がせる。 クライマックスにおける怒涛の展開も彼の生き様を物語るようだ。 父親の伊丹万作も、その友人の山中貞雄も志半ばで早逝してしまった。 天は何故素晴らしい人間から命を奪っていくのだろう。 これが神の仕業とでもいうなら、神なんてクソ喰らえだ。[DVD(邦画)] 9点(2015-01-06 18:48:04)《改行有》

4.  俺たちに明日はない 《ネタバレ》 ボニー&クライド物はフリッツ・ラングの「暗黒街の弾痕」の方が粋で好きなのだが、アーサー・ペンのこの作品も大好きだ。 街でバッタリ会ったボニーとクライドが次から次へと銀行を襲っては逃げ、そして滅んでいく様を描く。 実際に起きた連続強盗事件を元に描くが、前科のあるクライドはカタギでやっていくには辛い身の上であり、何よりも銃を片手に強盗に興じる日々に充実感を得ていた。 そんな時に出会ったボニー。 彼女は退屈な毎日から抜けるため、クライドの危険な日々に惹かれてしまう。 ボニーはホームシックになりながらもクライドを愛し、クライドもそんなボニーを元気づけながら硬い絆を結んでいく。 後半から登場する運転手のC・W・モス、クラウドの兄貴バック、兄貴のヒステリーな妻ブランチ。デコボコな3人が加わり益々騒がしくなる面々。 同時に滅びの足音も静かに聞こえて来る。 直接的な性描写をせずに、キスと事後の所作だけを描いた点が良い。 匂わせるだけで二人が互いを受け入れた事がよく解るのが凄い。 ボニー&クライド一味はワイルドバンチ強盗団の如き八面六臂の大暴れ。 何処に行ってもトラブル続きの毎日。 死を覚悟するような日も稀になってくる。 俺たちは何処で何を間違えたのか。 俺たちに明日はあるのか、ないのか。 ボニーの母親たちとの別れ。もう二度と会えないとも知らずに・・・。 ラストは強烈な光景だが、妙な静けさが画面を包んでいく。 因果応報な幕引きではあるが、世の中に縛られずに好き勝手に生き、好き勝手に死んでいった者たちの無言の哀しさが伝わって来る。 罪を犯してきた二人は、真っ赤なリンゴに祈りをささげる。 一つのリンゴを互いにかじり「あの世に行っても結ばれような」という願掛けか。 車に残ったボニー、外に降りてしまったクライド。 史実では二人っきりで車ごと、映画で離れた瞬間に二人の運命は決してしまう。[DVD(字幕)] 9点(2014-11-27 21:33:20)(良:2票) 《改行有》

5.  女は女である 《ネタバレ》 「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」は悪い意味で“頭がおかしい(褒めてる)”と思ったが、「女は女である」と「はなればなれに」は良い意味でイカれてる。 俺は好きだぜこういうの。 ゴダールのすっとんきょうな演出(いや思いつきの寄せ集め)も、ギャグとして昇華されていると思う。 ゴダールが苦手って奴も、この作品と「はなればなれに」を見てから判断しても遅くないだろう。 「ゴダールって怖いイメージが・・・」なんて思っている皆さんは是非とも。 ストーリーは至極単純。シンプルイズベスト。解りやすさこそ娯楽だ。 子供が欲しいと願う彼女と、中々子供を作りたがらない男の男女関係をコミカルに描く小気味良い内容。 ミュージカルコメディのような楽しい話だ。 ネオンのようなオープニング、 過去の映画に捧げるオマージュの数々、 機関銃のような痴話喧嘩の応酬、何でもあり。 BGMが爆音で鳴り響くので「音響はトチ狂ってんのか!?」と最初思ったが、音楽に合わせてアクションをかますシーンは「ああコレがやりたかったのね」と上手いなと関心。 ほうきで野球の場面とか、夫婦喧嘩の乱痴気具合など斬新な趣向に溢れている。 特にキスシーンの「バーン!」は笑っちゃったよ。 でも音が大きすぎてセリフが聞こえねえ(笑) 何処まで狙ってやってんだかわかりゃしない。 けどセリフいらずのシーンは本当に良い。 登場人物の服のカラーイメージはモチロン、 アパートの日除けの場面、 1日中抱き合ってんのかと想像してしまうアベック、 カメラ目線な通行人、 トンカチで動くシャワー、 目玉焼きの滞空時間、 “本”による会話・・・ゴダールってこんなに粋な奴だったのか。 女性のヌードも良い意味で「装飾」として花を添える。 異質と言えるほど毒気が無い。 何だかんだ言って男女が仲良くハッピーエンドを迎える最後も心地よかった。[DVD(字幕)] 9点(2014-06-14 22:41:13)《改行有》

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