みんなのシネマレビュー |
|
1. 張り込み(1987) 思わず2度見したくなるようなラブコメサスペンスアクション。主人公の頭がぐちゃぐちゃになるのが手に取るように伝わってくる。共感に笑壺、ハラハラドキドキに爽快感、そして品はないけど優しいセリフにあり得ないほど絶妙でコミカルなタイミング。こんな作品にはなかなかお目にかかれない。[CS・衛星(字幕)] 10点(2018-12-06 20:36:42) 2. 遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 山田洋次作品をすべて見ているわけではありませんが、その中では一番感動した映画です。突然の訝しげな訪問者に初めは警戒感丸出しの母と子が次第に心を開きながら最後にクライマックスを迎えていきます。細部まで行き届いたさりげない演出と脇役も含めたキャスト陣の自然な演技により目いっぱい感情移入させられました。ストイックな高倉健もクールでよかったですが、健気でいじらしい倍賞千恵子に泣かされました。子役の吉岡秀隆も今よりずっと上手いと思います。ピンとこないタイトルですが中味は満点でした。[CS・衛星(邦画)] 10点(2015-03-13 23:05:18) 3. バック・トゥ・ザ・フューチャー BS放映を録画しておいたので、久しぶりにまた観てしまいました。吹替えは初めてですが違和感なく楽しめました。さすがに初見の時の感動は薄れますが、全編漂うコミカルで人間臭くて分かりやすい描写に癒されました。[CS・衛星(吹替)] 10点(2014-10-20 21:30:50) 4. バンク・ジョブ 《ネタバレ》 全編緊張感とリアル感溢れる映画だと思っていたら実話だそうで唖然としました。王室スキャンダルの証拠が銀行の貸し金庫に保管されているので、隠蔽のためにMI-5が後ろで銀行強盗の糸を引いていたり、国家機密報道禁止令による規制で突然事件が報道されなくなったりと、実際にこんなことあったなんて驚きです。やはりイギリスはシャーロック・ホームズや007発祥の国ですね。アマチュア無線の人が強盗一味の携帯無線電話を傍受して警察に通報したことから銀行の位置を特定していくわけですが、そこから結末に至るまでの手に汗握る展開は圧巻でした。多少の脚色はあるにしても最高のサスペンス映画だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-09-24 17:55:16)(良:1票) 《改行有》 5. ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 容疑者のように扱われる事故調査委員会の違和感もドラマチックな物語への色付けと割り切ります。肝となる機長の判断も運が味方しないと奇跡にはなり得ないのでしょうが、取り合えず全員無事でメデタシメデタシ。エンドロールからもこの飛行機に乗り合わせた死を覚悟した人たちの絆がひしひしと伝わってきます。いい映画でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-02-06 23:49:08) 6. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 人類滅亡がかかったブラックコメディです。思わず吹き出してしまう箇所満載の中でここまで緊張感に満ちた作品はなかなか無いです。50年も前の冷戦時の映画とはいえ、リアルに描かれているので過ぎ去った危機とは思えません。想定外の原発事故を思い起こすと、核保有国が増える一方の現在の方がかえって不気味です。キューブリックのセンスと一人三役と気付かせないセラーズの演技に拍手。[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-08-04 21:46:03) 7. パリタクシー 《ネタバレ》 「殺さなかったのは愛が無かったから」にそんなもんなのかなぁとちょっと引っかかりますが… 物語はあっと驚くような展開もなく予定調和に進んでいきますが、観終わって気持ちが穏やかになる映画です。 ラストは不覚にも思わずウルッ… 殆ど実年齢で演じていた女優さんに敬意を表します。[映画館(字幕)] 8点(2023-04-26 17:28:31)(良:1票) 《改行有》 8. パラサイト 半地下の家族 突っ込みどころは多々ありますが、すべて許せてしまうくらいの緊張感と可笑しさに引き込まれます。 ○○は××だけど映画はイケてます。[映画館(字幕)] 8点(2020-06-24 21:23:08)《改行有》 9. 幕末太陽傳 古臭くて慌ただしい時代劇コメディですが、面の皮の分厚い主人公、マルチで超ポジティブなフランキー堺が超楽しい。イケメンではないのに思わず見とれてしまいます。共演者も「時代背景や製作者の意図を考慮してそのまま放映された不適切な表現」を吹き飛ばすくらい活き活きしており、嫌みのない中味もユーモアたっぷりです。「主人公が墓場のセットのスタジオを突き抜けて現代の街並みをどこまでも走り去っていく」とかいう幻のラストシーンの方を見てみたかったのですが・・・[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-04-10 23:57:12) 10. 白熱(1949) 《ネタバレ》 マザコンで狂暴なボスが率いるギャングの犯罪映画。古い作品だけどシナリオがよく練られていてテンポがすごくいいので緊張感が全く途切れない。時間は短く感じたけど軽い疲労感が残るのはそのせいか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-18 22:54:03) 11. バーディ 《ネタバレ》 ずっこけラストにあんぐり。鳥になりたい気持ちやその純粋さは伝わってくるが、女より鳥に発情するとかインパクト強過ぎ。ひょっとしてコメディ?とは思わないけど結構味わい深い。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-17 17:31:22) 12. ハチ公物語(1987) ハチが飼い主や家族にあまりなついていないのが映画の中で分かってしまうのには目をつぶるとして、「ハチがいると亡くなった主人が生きているようで息が詰まる」って随分やるせないセリフですね。忠義なのか習慣なのか毎日駅で待っている犬の気持ちは知る由もないですが、散歩がてらに時々駅に迎えにきてくれた前の飼い犬とダブって涙ボロボロでした。渋谷の銅像が愛おしくなりました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-03-12 01:39:02) 13. バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 よくある期待外れ作品とは逆で、出だしこそ「なにこれ?」ですが話が進むつれて引き込まれていきます。現実感はないですが分かりやすいです。カフェの無気力で殺伐としていた雰囲気がそれぞれ居場所を得ていい感じになってきます。存在感溢れ過ぎるヤスミンのナイスバディとテーマ曲がとても印象的で、ラストの「結婚しないか」→「ブレンダに相談してみる」の後も気になる映画です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-03-30 23:00:53)《改行有》 14. パンチライン 主人公がライラに結婚を迫る展開に若干不自然さを感じますが、若きトム・ハンクスの熱演が新鮮で光ってます。ライラ一家に癒されます。面白かったです。 [地上波(字幕)] 8点(2015-03-06 22:36:34)《改行有》 15. バベットの晩餐会 どうってことない話ですが、清貧な人たちの心情を無駄のない淡々とした描写がしっかり伝えてくれます。質素な暮らしと贅沢な飲食のコントラストを観ながら人生にはメリハリが大切との思いを強く抱かせてくれる映画です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-17 22:27:21)《改行有》 16. 拝啓天皇陛下様 貧しさの時代、主人公のように軍隊を真逆にとらえる人も多かったのでしょうね。渥美清が寅さんよりもいい味を出していて、可笑しさの中にも共感できるところがたくさん入っているいい映画でした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-08-11 20:48:17)(良:1票) 17. バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 ここでの評価は低いですね。全くあり得なくもないストーリーのコメディタッチの展開も大変楽しめました。主演のクルーニーをはじめハリウッドの大スターたちの演技も悪くなかったし、ブラピのガムをクチャクチャ噛む姿やあっけなく殺される時の顔がバカっぽくてとてもいい味出してました。全体を通して私の感性に合った印象に残る作品の一つです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-07 18:04:28) 18. パスト ライブス/再会 好き嫌いや相性って人それぞれなのは理解していますが… 自分には魅力的なヒロイン像として感じ取れなかったので、なんでそんなに彼女に未練タラタラなのっていう思いが先行してしまいます。 このような理性的で寛容な人生とは無縁と自覚していますが、観終わってしばらく抑制的な緊張感と切なさの余韻に浸っている自分が意外でした。[映画館(字幕)] 7点(2024-04-23 16:52:54)《改行有》 19. PERFECT DAYS 《ネタバレ》 ちょっと開き直ったようなミステリアスな主人公、住み家の古びたアパートにディープな飲み屋、しょぼいコインランドリーに古本屋、そして対照的な仕事場のおしゃれなトイレ。 そんな無理やり作り出したような孤独感漂う主人公のキャラクターが、彼が持っているカセットからしか流れてこないBGMと後半からの周囲の人間関係の演出で味わい深くなってきます。 以前観た同監督の「パリ、テキサス」を彷彿とさせます。 何故この仕事に身を投じているのか?彼のミステリアスな経歴が知りたくなります。続編どうでしょうか…[映画館(邦画)] 7点(2024-02-20 21:34:38)《改行有》 20. パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 あれ?SFじゃなかったような?アン・ハサウェイのサスペンススリラーだったような?…と鑑賞したけど全くの別物。 原題が同じなのでわざわざ邦題を単数形にしたのかな? 突然主人公に降りかかる切ない運命…どうするのかなと思ってたらやっぱり孤独に耐えきれず、思いを寄せる人のカプセルを開けてしまう… 順調に進んでいた幸せな展開も「二人の間に秘密はない」という言葉を真に受けたアンドロイドのおしゃべりで真相判明、一転二人の関係は最悪に… と、ここまでは緊張感と共感の物語でしたが、その後の流れが予定調和過ぎてちょっと… その後発生した宇宙船トラブルに二人して対応するも、罪の意識に悩む男は自分の身を挺して女を救い亡くなってしまう。しばらくは孤独に耐えてきたヒロインもついに堪えられずに別の人のカプセルを開けてしまう、こんな皮肉な展開の方がインパクトあるんじゃないかなぁ?観終わってからの感想でしたが、まずはメデタシメデタシ。[インターネット(吹替)] 7点(2022-08-21 15:20:37)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS