みんなのシネマレビュー
ひのとさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 814
性別 女性

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順123
投稿日付順123
変更日付順123

1.  パリ、テキサス 昔、15分だけ観て、ああ、これはとんでもない作品だな、と、何だか怖くなって観るのをやめてしまった。数年越しで最後まで観切った時、あの時の予感は当たっていたのだと分かった。ネガティブで逆説的に言うならば、人間は生まれた時から緩慢に死に向かっている。あえて下手な希望や欺瞞などなしに言えば、人間はある意味においては、磨耗し、亡失しながら生きているんだと思う。色々な場所に、触れた所に、触れた人に、触れる度に、自分の欠片をちょっとずつ置いて来ながら生きているんだと思う。天文学的な程の数の微小な欠片をちょっとずつ失いながら。磨耗しながら。亡失しながら。大人になり生きて行くということは、ある意味においてはそういうことなのだ。そしてきっとある分水嶺を超えてしまったら、人間はもうどこにも戻れなくなるんだと思う。亡失と、磨耗と、夢の残滓と、まだ見ない対象への希望の転嫁。“ここではないどこか”=“パリ、テキサス”。求めた地に着いてなお、その地を知らず。そんな物語だと思った。身勝手で汚く、どうしようもなく不毛な物語。でもだからこそ、悔しいくらいに綺麗だ。10点(2004-08-30 22:47:22)(良:5票)

2.  HANA-BI 《ネタバレ》 ラストなんて始めから分かっていた。ラストの数カットの運びは予想すら出来た。それでも魅せてしまう。予定調和的に終始する緩慢な自殺の物語、その一瞬のあだ花の姿に見とれた。夜空を染める一瞬の苛烈と、その後の清廉。浄化。昇華。10点(2004-02-02 21:14:07)(良:3票)

3.  パルプ・フィクション 通常なら映画監督達が最も恐れ必死こいて避けるはずの「冗長」を、タランティーノは臆することなくふんだんに使い、魅惑的に料理仕上げた。その、「冗長」自体をエンターテイメントにした逆転の発想には感嘆した。「冗長であること」がこんなに小気味よく響く作品はない。考えてもみて欲しい。他人の2時間半の無駄話の羅列、粗悪な紙に印刷された読み捨てOKの小説のような、くだらない他人の自業自得の自作自演劇を観る為に客が金を払い、上機嫌になる。こんな映画が現れるなんて誰が予測出来ただろう。その独特の空気感ゆえ、こんなにメジャーでありながら、未だにどこかカルト臭を帯びている。間違ってベストセラーになってしまった三流小説のような。そこがまた、観客の心をくすぐった。いわば、観る者に「この映画が好きな自分が好き」と思わせる数少ない洒落た作品の1つなのだ。ブランドなのだ。そう観客に思わせ、スタンスを作ってしまった時点で勝ちだ。タランティーノは映画を心から愛し、映画にも愛された。色々な映画の手法を踏襲し、なおかつそれを崩すことを許された。「映画が大好き」ということは、それだけで武器になる(水野晴郎監督という例外はあるが)。タランティーノはブランドだ。見事にハマらせて頂きました。あなたの勝ち。お見事さん。10点(2004-01-26 20:51:00)(良:3票)

4.  初恋のきた道 あざとさを感じる人も多いのだろうと思う。結局は監督がロリコン趣味に走ったアイドル映画の類じゃないか、と。それも分かる。でも私にとってこの作品はある意味、ここ数年の最大の衝撃作だった。ここまで根源的な愛の物語を観たのは初めてだったから。言わば逆タブーでしょう、こんな作品は。反則です。そして卑怯。性愛映画が飽和状態な現代性を逆利用して1人勝ちしているのだから。「ベティー・ブルー」や「愛のコリーダ」みたいな作品があるからこそ、こんな根源的であまりにもシンプルでメンタルな恋物語が衝撃作たり得る。こんな作品を当たり前のように作れる中国は何て卑怯で幸せ者なんだと思う。今の日本では決して作れない。日本人が忘れてしまったもの、発展の過程で零して来たものを拾い集めて、不意打ちにプレゼントされたような映画。ここまで最小限度の映像表現で大いなるものを表現した映画には近年ではなかなかお目にかかれない。それを認めたい。本当に素敵な映画だと思う。初恋なんて個人個人によって千差万別のものだけれど、根源はいつもこうであって欲しい。とても自分勝手で必死で一途、そしてともすると自己完結になってしまいそうな位に世界が集約されていて、絶対的に美しく、それ以上に美化されるもの、と。10点(2004-01-09 20:30:03)(良:3票)

5.  バッファロー'66 この映画を観るちょっと前に偶然、赤いスクエアトゥのブーツを買った。この映画を観て、銀のストラップシューズが欲しくなった。ああー、なるほどなー、これじゃあ、若い人(自分も含めて)が食いつくよなー、と思った。この映画を包む雰囲気が好きだ。ギャロが自分の趣味で作った映画だとは分かっていても、そのナルシストぶりが、この映画ではそんなに嫌じゃない。なんでだろう。でも、いいんです。これで。10点(2003-11-30 14:41:58)(良:2票)

6.  バタフライ・キス 「愛されたい、必要とされたい」というあまりにもラフで根源的な欲望。それをここまで身も蓋もなく赤裸々にダイレクトに表出させた作品は他にないような気がする。その表現は何のオブラートにも包まれず、保護膜を持たない。ユーニスという女が真っ裸でこの世界に向き合い、血塗れになりながら彷徨っているその姿。それはもう、唖然とするという領域を完全に超えてしまっている。哀しく辛く滑稽で、ただひたすらに切なくて痛々しく、それでいてどこか神々しい、そんな物語。9点(2003-11-29 16:50:14)

7.  バートン・フィンク 《ネタバレ》 剥がれ落ち、でろでろと垂れ下がって来る壁紙のように、「自分」という意識が現実から剥離する感覚が恐ろしい。暑さと湿気で正常な判断力を奪われ、顔周りを飛び交う蚊に精神は休まらない。現実から遊離し逃げ込んだ観念世界でも、妄執と自責からは逃避出来ない。閉鎖空間で意識はひたすら空転する。強烈などん詰まり感。怖い。ここ1年、冗談でなく悪夢以外の夢を見た記憶のない私には、他人事には思えない作品。決して面白い作品ではないが、心の奥に何かの呪いのようにへばり付いて離れない、奇妙に印象値の高い作品。ラスト近くの、燃え盛るホテルの廊下とそこに尊大に立つ男の姿が、何時まで経っても頭から離れない。湿気に塗れたねっとりとした妄執。その具現化たるホテルが、硬質で乾いた炎によって清算され、救済される。怖いのだけれど、妙に清々しく、美しい。ラストシーンの、負け犬のような、残滓のような、主人公の姿。それでもそこには、妙な安堵感と不思議な充足感がある。8点(2004-04-06 20:34:41)(良:1票)

8.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 好きなタイプの作品という訳ではないけれど、支持される理由は分かる。娯楽映画として本当に良く出来た作品です。配役は良いし、全体的に構成は見事だし、ちょこちょこと張った伏線の生かし方も上手い。そして何より、無駄に人も死なないし、必要以上に暴力的でもない。非常に良心的なエンターテイメント作品だと思います。8点(2004-04-02 19:10:20)

9.  バーバレラ “60年代女の子もの”が大好き。私の中で最強の「ひなぎく」には勝てないけれど、これもなかなか可愛い。“60年代サイケ、キッチュ、ポップ”が沢山詰まっていて、目の保養になる。ジェーン・フォンダの美しいこと。「60年代は女性が1番美しかった時代だ」と言われるけれど、この頃の作品に出て来る女性達は、本当にことごとく魅力的。そういえば、こないだ読んだ雑誌での著名人達の対談で「この映画を日本でドラマリメイクしたかった」みたいな話が出て、「バーバレラは市川実和子、悪の女王は柴咲コウがいい」という意見が出ていた。面白そう。でも、うーん…多分…夢と消える企画だろうなぁ…。8点(2004-02-20 17:59:31)(良:2票)

10.  パリ、18区、夜。 何の先入観も持たずにこの作品を観始めてしばらくし、ひどい違和感に気付く。何だろう、以前同じ感覚を覚えたことがある…、そうだこの感覚、アゴタ・クリストフの小説「悪童日記」を読んだ時の感じと酷似している。つまり一切の感情描写がないのだ。一人称での語り口切り口でありながら、ひどく客観的。まるで他人事のよう。何というか、村上春樹を重症にした感じだ。強烈な疎外感と共に置き去りにされたような、それでいて観る者にも分からないように巧みに心の奥底に何かどろどろしたものを残して行く。描写がないからといって、感情がないのではない。画面からは強烈な獣性と暴力を感じる。随分経って、この監督のインタビュー記事を読んだ。それは別の作品に関するものだったが、とても気になる言葉があった。「映画はポエティックでありながらも人間の獣性がみなぎっているものでありたい」。そうこの言葉、まさにこの作品にぴったりだ。8点(2004-02-04 16:23:07)

11.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 真夜中に友人と映画館を出た後しばらく、「やべえ、レクター最高!」とぎゃーぎゃー騒いだ記憶がある。酷評されているのは後で知ったけれど、私にとっては期待には一応答えてくれる出来でした。とにかくまたレクター博士に会えて良かった。うを!アンソニー・ホプキンスってこんなに色っぽい雰囲気が出せるの!?とその色気にゾクゾクしてしまったり。そしてレイ・リオッタのあの姿は生き恥。怖いとかエグいとか以前に、恥ずかしいって。他人に内臓とか脳みそとかを引き摺り出されて晒すのって想像しただけで恥ずかしいですよ。検査で大腸1,5m奥までずずずいっとカメラ入れて医者に診てもらった女が言える話ではないですが。何にせよ、レクター博士は相変わらず気品が漂っていて素敵だった。8点(2004-01-13 15:33:32)

12.  白痴(1999) 原作は恥ずかしながら未読ですが、この斬新過ぎる映像世界にはぶっとんだ。監督は漫画家の手塚治虫の息子だけれど、七光りだけではこんな作品は作れない。監督本人の強烈なセンスを感じました。この圧倒的な独自世界。その構築と演出がどこか1人よがりな感じがしたのは否めませんが、逆にその美意識と自意識に惚れました。「ワ・タ・シ・マツワ~ドンナニク・ル・シ・ク・テ・モ~♪」が未だに頭から離れない。8点(2003-12-11 20:01:21)

13.  バロン 独特の世界観を武器にする監督は多いけれど、テリー・ギリアムはその中でもかなり独特。この作品は今まで観たどの映画にも似ていない。強烈なオリジナリティーがある。だから拒否反応を起こす人も多いだろうけど、一見の価値はある。若き日のユマ・サーマン(何と18歳!)や幼き日のサラ・ポーリーが見れることも得をした感じ。ところでバロンの仲間の1人のビジュアルにそっくりなキャラが某有名海賊漫画に出て来ませんか?うちの弟も同意してくれたよ。他にも、あれ?エピソードが似てるぞ?と思うところがいくらか。あの漫画家さんも好きなのかな?この映画。8点(2003-12-01 21:42:27)

14.  8人の女たち ジャンル分け自体が無意味に思える。これは推理ミステリーでもミュージカルでもなく、例えるなら“ひっくり返されたおもちゃ箱”のようなものに思える。つまり、既出ですが「キル・ビル」と同じく、監督のおもちゃ箱の中の、一定の美意識と計算の下に集められたおもちゃの再構成。おちょくっているようなミュージカルシーンや稚拙な推理劇、それらは確信的なものであり、往年の映画や女優たちに対するある種挑発的なオマージュのように思える。それらは一見寄せ集めのお遊びでありながら、一歩引いて全体像を見ると、独自性を持つ立派な1つの世界観を構成しています。これはおフランス版「キル・ビル」です。これはエスプリの効いたおちょくりの映画であり、洒脱な謀略の映画です。これは狡賢く洗練された大人による、瀟洒であり猥雑な、挑発的なお遊戯なのです。[DVD(字幕)] 7点(2005-08-11 00:10:17)(良:3票)

15.  バウンド(1996) ジーナ・ガーション最高!ヴィジュアル的にこの作品の彼女は大好き。ああ、もう、何ていい女なのでしょう。脚本的にはちょっと気になる部分もあるのだけれど、総評すると、この作品の女2人の「余裕のしたたかさ」ではない「必死のしたたかさ」が好きです。もう、いっぱいいっぱいで、生きるか死ぬかで、余裕0の感じが。ギリギリのラインで踏ん張る必死の女2人が何ともセクシー。7点(2004-03-22 15:07:23)(良:1票)

16.  バベルの本 子供たちが偶然拾った本の中にあったのは、封印された古文書が並ぶ、秘密と禁忌の匂いのする隠匿された図書館。バベルの塔。彼らが垣間見てしまうのは、そこに圧縮された膨大な量のログのほんの欠片。それでもそれは、幻獣が闊歩する人智の及ばない世界の命がけの冒険譚。デジタル映像だけれど、なかなか味のある雰囲気が出ている。監督がインスパイアされたというJ.L.ボルヘスの「幻獣辞典」もその内読んでみたいと思いました。6点(2004-10-23 13:36:44)

17.  ハモンハモン 《ネタバレ》 どうしよう、登場人物みんなアホだぞ…。1人もまともな人がいないぞ…。困り果てて頭を抱えた。しかも最後にゃハムで殴り合うし(アレにはケラケラ笑いました)。こんな節操のない目茶目茶な人間関係に対し、何を思えというのか…。狭い隣人同士でみんな繋がっていて、例えるなら「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルス」肉欲版。何だかんだ言って、実は楽しい。6点(2004-10-12 05:25:12)

18.  春にして君を想う 眼前に茫洋と広がる霞む大洋。それは現実でありながら同時に、老境の心象風景のようで。私にはまだ、現実と夢との間に確固とした境界線がある。でも老境に立ち、生からの分離を目前とした者にとっては、現実と夢の境界線は、私が思うよりも無価値で無意味なものなのかも知れない。2人の老人のこれは紛れもない現実で、でも同時に1つの夢のように思えた。人生はいつか終わるし、夢もいつか醒める。その両者に、何の違いがあるのか、と。6点(2004-10-12 05:22:55)(良:1票)

19.  ハムレット(2000) シェイクスピア劇を現代風にアレンジ。実験的ではあるけれど、何年も前に「ロミオ&ジュリエット」が公開されてるしなあ…。あれに便乗した感じが凄くする。イーサン・ホークって何だか野暮ったい俳優。残念ながら、主演が彼だという時点で、せいぜい二流の作品だという先入観が出来てしまう。困ったもんだ。でも本当だもんな。6点(2004-08-06 17:33:08)

20.  パリの恋人 この作品と「パリで一緒に」をいつも混同して、ええと、どっちがファニーフェイスだったっけ…?と悩む。やたらとパリって付け過ぎ。でも海外渡航が難しかった当時の日本人には、パリは憧れの異国だったんだろうな。そう考えたら仕方ないのかも。次々と変化する衣装がとても目に楽しい。映画でありながらまるでファッション雑誌を読んでいるよう。歌うファッション誌。撮影シーンなんて、スクラップブックにして保存したくなる。6点(2004-08-03 20:34:27)

020.25%
140.49%
2293.56%
3526.39%
48710.69%
511914.62%
615118.55%
714217.44%
810613.02%
9728.85%
10506.14%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS