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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 裸のランチ 幻覚を見るジャンキーの映画、ではなくジャンキーが脳内で作った世界を映画化したものだと思う。何でもあり。他人から見れば不条理でも、本人の脳内では一応のルールがありそれにしたがって世界が動いている。それをそのまま肯定した感じ。楽しんでのめりこめた。9点(2004-05-29 01:16:24) 2. バートン・フィンク 《ネタバレ》 全編しっかり見ようとすると、かなりの気合と根性を要する独特の空気があった。多分、どこからか非現実の世界に入り込んだのだろうとは思うけど、それがどこかははっきりと分からない。すべて夢かというとそうでもない。しかし見終わった今、面白いとかつまらないとかではなく、確かに「バートン・フィンク」の存在を確認したという実感はある。それ以上は何とも。9点(2004-05-29 00:38:36) 3. ハモンハモン 脱ぎまくりで大活躍のペネロペ2号もさることながら、全編通じて己の欲望に正直な人たちばかりで、まともな人が見つけにくい。そんな欲まみれの人たちをこれでもかというほど熱くパワフルに描いている。思考を停止してみるべき傑作。9点(2004-05-23 01:42:41) 4. 二十日鼠と人間(1992) 最高。完璧。寂しい男たちの繊細さ、ちょっとした喜びや悲しみ、小さな夢。その全てを台無しにする、財産目当てで牧場の息子と結婚したくせに話相手がいないとグチをこぼす自己中クソ女。喜怒哀楽全ての感情を刺激される。ラストの苦しさ、重さ、哀しさ、寂しさは涙が止まらない。9点(2004-03-29 02:36:42) 5. 蝿の王 多数の人々が不安に陥っている時は、正しい人間の正しい言葉よりもカリスマ性のある人間のわかりやすい言動が支持され、一種宗教的な集団になってしまう。ヒトラーとその周辺が出来上がるモデルケース的怖さがあった。ラストの何とも言えない空気は大好き。8点(2004-03-29 02:14:23)(良:1票) 6. バックドラフト 消防士ものの皮をかぶったB級クライムサスペンスって感じです。クライムサスペンスならば許容範囲である理不尽さが、消防士という地に足の付いた職業であるがゆえにことさらに気になった。無駄な女性関係のエピソードも多いし、デニーロの扱いも雑で、存在理由が謎。手際が悪いとはこういうことを言うのだなと。偉大すぎる父を持つ兄弟たちの確執や葛藤だけは良かったです。4点(2004-02-26 01:03:10) 7. 初恋のきた道 とにかくヒロインが可愛い。山道でのコケっぷりは映画史上に残るリアルなコケ方だと思う。やってることは特に変わってないのに、若い頃=一途 年取った後=偏屈 と印象が変わってしまうところも面白い。もう少し過去のエピソードを見たいと思ったけど、そう思うくらいで丁度いいのかなと。特に意外なラストでもなかったのに、あっさり泣かされてしまいました。8点(2004-02-26 00:43:32) 8. バッファロー'66 何度も繰り返し見ている、お気に入りの映画です。ビリーのイラ立ち、孤独、寂しさ、繊細さ等が圧倒的なリアリティで共鳴してくる。この作品の中に、人生を語るうえで必要な要素がほぼ揃っていると言っていい。10点(2004-02-03 02:45:04)(良:1票)
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