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1. ヒトラーの忘れもの
《ネタバレ》 はぁ………これはいけない映画ですね。いわゆる戦闘シーンはなく、地味と言えば地味な戦争映画です。でも戦争の嫌らしさ、惨たらしさ、不条理さはひしひしと、ずっしりとこの上なく伝わってきます。食べ盛りの頃にわずかな食料しか与えられずそれをむさぼり喰う少年兵。体調が悪くても任務を強制される。会話には必ず軍曹殿と言わされる屈辱…近頃やたら好戦的なネトウヨや国会議員がいますが、一度この映画を観てもらいたいものです。これが戦争の「リアル」です。まあ、たぶん「絵空事」としかとらえられないでしょうけど。軍曹の心情の変化は俳優さんの演技力がないのか、はたまた監督が悪いのかよく分かりませんがイマイチの印象です。個人的にはジュード・ロウが演じたならかなり変わったと思います。[地上波(吹替)] 7点(2019-09-03 22:03:37)
2. ヒトラー暗殺、13分の誤算
《ネタバレ》 戦時中のドイツの陰鬱な雰囲気はよく伝わってきた。しかしこの主役の男、結局何もかも中途半端で終わるただの間抜けではないのか。ヒトラーを暗殺するでもなく(それどころか無関係の人々を死なせてしまっている)女を幸せにするでもなく(むしろ不幸にしている)反体制組織を影から支援するでもなく(せいぜいパンを与えるくらい)最期は普通に処刑されるだけ(無駄死に)。悪いがこういうグズグズ男には全く共感できない。これがリアルなのかもしれないが映画としては見る価値はない。[地上波(字幕)] 4点(2021-01-13 14:28:55)
3. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 もっと「機械人形」にスポットが当たると思っていたのだが、単なる小ネタだった。終わってみると結局はニューシネマパラダイスの二番煎じ。それにしても何でこの映画の登場人物は何でも秘密にしたがるんだ?ガキがノートを取り上げられた時でも「そのノートはお父さんの形見で、自分が機械人形を修理するために必要なんだ」って普通に言えばいいだろうが。別に隠す必要はない。ジジイがひた隠しにしていた過去にしても何をそんなに恥じて嫌厭しているんだ?飲み屋でおねえちゃんに「いや~これでもオレ、昔は映画撮ってたんだぜ」って堂々とドヤ顔で話せばいい。おまけに公安はやたらガキを目の敵にするし、全くもって意味が分からない。まあ、映像に凝り過ぎてストーリーが薄っぺらい分「秘密」にして引っ張ったってとこかな。[地上波(吹替)] 2点(2020-02-23 09:28:21)(良:1票)
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