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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ビッグ 《ネタバレ》 まさにハンクスのハマリ役といってもいいのでは。 脚本もよかった。 誰でも経験あると思うのだけども、 子供のころ背が小さかったころ大きくなりたかったと、 大人になりたかったと思ったことはあると・・ 確かに笑わせようと見ればしらけてしまうのだけれど、 やはりおかしいものはおかしいんですよ。 大人になった主人公がホテルに隠れテレビを見ているところ。 「フレンチコネクション」ですよ。 このあとこのホテルはやばい環境だということがわかるんですが、 実にうまい演出でおかしいです。 職探しをしておもちゃメーカーに勤務することになるんですが、 社長にとても気に入られちゃうんです。 水を得た魚のように子供なる大人は社長と一緒にピアノダンス~ここ有名ですよね。 クラシックな遊び心を感じます。 前に観たときにも泣けたんですがこの別れのシーンでポプラ並木を車が止まる。 その色合いとせつなさはどこか初恋のような郷愁があり、 共存してゆくことはできないと悟る彼女の気持ちもわかるのでまたいいんです。 「コクーン」みたいな切なさもあるんですよ。 ビッグが影響を受けていると思われる「何かが道をやってくる 」 この作品を探してみて損はないと思いますよ。 移動遊園地でメリーゴーランドに乗ると若返っちゃうファンタジー・ホラーです。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-04 08:08:32)《改行有》 2. ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 ちょうど保存版でうちに置いてあったビデオを思い出し、 ものすごく久しぶりに見ました。 ラストや犯人は覚えていたのですが、 もうほとんど忘れていて楽しめました。 他の作品へのオマージュとこの作品から影響されたものもありますね。 ターミネーター2とかエイリアンとかブレードランナーが浮かんでくるんですが、 うまいこと融合させて一本の新しい作品にさせてるなぁ・・ まず久々に見た若かりし日のカイル・マクラクランの美しいこと。 ブルーベルベットから合わないと見るのをやめたのですが、 今彼を見直してみるとなんとも(オーランド・ブルーム)似なのですよ。 もっとはかなげですが・・ ただしこの作品の私的には唯一の気にいらないところ、 (王子様は王子様)で観賞者を裏切らなかったのがマイナス。 まあここがホラー作品にはなりきれなかったところなんですが、 裏切ってほしかったりするわけで・・ 見た人にはわかるネタですが。 まるでグリーンマイルでしたね。 SFファンタジーにも入るジャンルになってしまいました。 作品自体はテレビドラマのようにわかりやすくテンポもいい。 それでいて冒頭からのアクションは映画という感じで全然B級ではない。 どこかで見たような感覚は常にあるけれども、 うまく劇場映画として成り立っています。必見。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:21:41)《改行有》 3. ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 カメラワークから大筋からなにもかも「激突!」とよく似ていて、 それなりに楽しめましたが今見てみると新鮮味はないです。 E.T少年と、ブレードランナーのレプリカの対決というSFちっくなキャストも、 おおいに面白かったけれどもまるで怖くはなかった。 悪乗りしすぎなひつこい犯人もどこかこっけいで、 これはサスペンスですがある意味ホラーのおかしさがある。 怖さは「激突!」のほうが上でした。 そしてひつこさの生理的な嫌悪感は「ゲーム」のほうが上。 でもアクションは楽しめます。 ただしモノを食べながら見ないほうがいい。 よくトーマス君が吐くのです。吐く場面嫌い(殺戮はまだまし) 「激突!」は理由が深くないので(追い越しただけ)単純に怖いけれど、 これ・・私が思うに殺してほしかったというもっと深い理由があり、 やってることは「セブン」の犯人と最後の最後が似てるなぁと。 犯人も最後に自分を遣る人間を選ぶ自由があるというふうに考えれば怖いですね。 あと、ネタバレしてるようですが、最初から犯人はいきなり出てきますので、 安心してひつこさを味わってください(苦笑) 「激突!}の犯人の顔がブレードランナー(未見)のレプリカだと思えばよいです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-20 05:05:37)《改行有》 4. 評決 《ネタバレ》 好きなシドニー・ルメットの映画なんです。 ポール・ニューマンも好き。法廷モノとしてはわかりやすい。 でも面白くなかったです・・ 勧善懲悪タイプの映画ではありますが、そこまでが長い長すぎる。 どうしょうもない飲んだくれの弁護士が、勝てると保障されるくらいの 楽そうな事件の弁護を引き受けるのですが、病院側の過失のせいで 植物人間にされた患者の写真を撮りながら、そのポラロイドが出来上がるまでの 写真の色の変わりようにニューマンが本当の正義のために立つ決心をする。 ここらはうまいと思う。病院側は示談を提示。その額は裁判の報酬に値する。 しかも家族でさえ示談にしてくれと言う。 ところがニューマンは裁判にした。あのポラロイドの色のように。 いざ裁判になると、勝てると見ていたのに急に有能な弁護士が出てきた。 まあそこから面白くはなるのですが・・ あの女性はいらないなぁと思いました。 「ターミナル」のキャサリンみたいな役だなぁ・・ もちろんあの女性がいることで、ある意味客観的な見方もできます。 でもあのラストは(何のドラマにしたいんだ?)と。 ルメット監督の映画は終わったあとに、何が言いたかったのか 考えてみましょうみたいな作品が多いのですが、これは・・ 法廷のシーンはよかったです。「12人の怒れる男」を思い出した。 裁く側弁護する側と場面によって、人物の大きさが変わる。 壇上の大きさと弁護側の見上げる位置の違い・・ でも最後には(一般の陪審員)の位置が勝つ。 ここらはよくできてるので、もっと派手に演出してほしかった。 それまでの責め苦のような不利がもったいない。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-04-03 02:03:07)《改行有》
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