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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ビヨンド the シー/夢見るように歌えば 《ネタバレ》 ケヴィン・スペイシー主演に加え、製作・監督・脚本(共同)。 演技派・性格俳優のイメージだけど、一番作りたかった映画がコレというのは人柄がわかる気がします。 50年代の人気歌手ボビー・ダーリン(「マック・ザ・ナイフ」のタイトルは知らなくても、聴いたことのある人は多いはず)になりきって歌い踊る彼は、それまでの俳優人生で一番幸せだったのではないかしら。 憧れの舞台としてコパカバーナも登場し、熟練した歌声を聴かせるスペイシーの情熱に圧倒されるばかり。 年若い妻となるサンドラ・ディーのケイト・ボスワースも役にあっていて愛らしく、彼らが再び共演する「スーパーマン リターンズ」よりこちらの方がずっとイイ感じ。 子供の頃は病に冒され、長じてからも出生の秘密を知らされたりスランプに陥るなど、紆余曲折あっても破滅には至らず、再び返り咲くボビーことウォルデン・ロバート・カソットを見つめるのが、かつての自分である少年なのも面白い。 この役を演じるには年令高く、歌手のイメージではないとも言われるけれど不思議とそういったことは気にならず、分身と手をたずさえてステップを踏む終幕のハイライトにも自分の夢を実現した喜びが満ち溢れているようで、それが何よりもすばらしいと思います♪[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-06 07:00:04)(良:1票) 2. ピエロの赤い鼻 《ネタバレ》 このキャストは舞台ならいいけれど、映画だとキッツイかもですね。(一体何才の設定?) でも慣れると気にならず、ルイーズ(イザベル・カンディエは「プロヴァンスの贈りもの」のマダム・デュフロ、若くはないけど可愛い感じ)をめぐっての恋のさや当ても物語の要素。 彼女にいいとこ見せたいアンドレとジャック(「クリクリ」にもでているコンビ)の英雄気取りの行動のおかげで2人も命を落としてるにしてはちょっとふざけすぎのような気もするし、アンドレから昔話をきいたジャックの息子(美少年じゃないのがいい)がドップリ感涙してるのもベタなんですが、フランスに親しみをもつドイツ兵さんや自分に致命傷を負わせた当人たちを救おうとするフェリックスおじさんの言動は心にくるし、すべてお見通しだったマリーおばさんの凛とした態度もかっこいい。 「穴」の4人もコミカルに描かれながらも緊迫感ありました。 ちょっとクセがあるけれど、絶望的な状況の中での希望や人情、そしてそれを忘れない心を見せてくれる作品。 スピルバーグがリメイクする気のよう?[DVD(字幕)] 8点(2010-12-04 00:45:05) 3. ピーター・パン(2003) 《ネタバレ》 生誕100周年記念作品は、ディズニーアニメよりもジェームズ・バリの原作が好きな人向き。 明るさと暗さが共存した作りは悪くないと思います。 「フック」より視覚効果が進歩した分自由な広がりがでて、スターにたよっているわけでもなく。 ネバーランドへの旅もひと工夫あってファンタスティック。 原作からの大きな変更点はミリセント叔母さんが登場、「島流しの岩」のシーンは暗黒城にスケールアップ、妖精たちのダンスに誘われてピーターとウェンディが空中ダンス、ウェンディが海賊船に招待される、クライマックスではフックも空を飛ぶ、など。 逆に撮影されながらカットされたのは犬小屋のダーリング氏、大人になったウェンディとの再会、娘ジェーンをつれていくピーターで、テンポやまとまりを大事にしたのかと。 サンプターははまり役ですが、フランス女優が演じたティンクはチークが濃くて道化みたいに見えるのがちょっとマイナス。 ウェンディは美少女すぎず、セクシーなフック(ダーリング氏と2役)は複雑な面を併せもつ一番面白いキャラクター。(イートン校中退です) 原作ではかすかだったピーターとウェンディの「小さな恋」を強調した分ラストは潔くスッキリさせて、ジェームズ・ニュートン・ハワードの軽やかな”Flyng”が耳に残ります。[映画館(字幕)] 8点(2010-10-04 01:15:11) 4. ヒットマン(2007) 《ネタバレ》 「47」がいたスナイパー養成施設は少林寺みたい。(小坊主がいっぱい!)非道に育てられても人の心は残っているのを見せたいのね。銃撃シーンはスタイリッシュに撮ったって好きじゃないけど、電車の中の格闘シーンは面白。キュ~トなキュリレンコちゃんは007のような大作では脱がなくても売り出しの作品だとポロポロと肢体を見せますが、それが嫌味なくラブシーンもなしとサッパリ。幼く見える表情、スリムな体、ルーズなミニドレスがタコ・「47」と絵になる。ニカと心をかよわせた「47」は彼女のために足を洗うってことまではしないけど、短くボロがでないうちに「ちょっといい映画」と思わせてササッと撤収、残るは真昼の月。[DVD(字幕)] 7点(2010-05-01 06:00:05) 5. ビフォア・サンセット イーサンがおでこにシワをつくっている。まだ若いけれど、9年前の透ける肌は失いつつある二人。しかし会話は以前にもまして淀みない。沈黙は金なりとはいうけれど、彼らの雄弁さもプラティナム級。タイトな時間軸が前作以上の砂時計テイストを生んでいるけれど、青春を通り過ぎて別々の時間を生きる彼らの人生の苦味が加わり、ジュリー自身が生んだ科白が彼女の顔に翳をおとす。「半年後に会えたのだろうか?」という前作の疑問はこの作品で明かされ、「間に合ったのだろうか?」という今回の疑問と、気になる二人のその後はいつとも知れぬ次作に持ち越す、ニクい作り。でも役柄をこえた実在感をもつ彼らを愛する人は、いつまでも待ち続けるのだろう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-10 14:17:45) 6. ピノッキオ 少なくとも96年版よりは遥かに良いと思う。SFXも使わず役者がお年を召していてもそれほど気にならず、自国の宝ピノッキオを大事にしている感じが伝わる。空色の髪の仙女N・ブラスキとのコンビを最初に目にしたのはDOWN BY LAW。彼らの強い結束が人形と妖精の切れぬ絆に生かされているように思える。歴史あるイタリア美術も惜しみなく投入され目を引く。原作に忠実に作られながらも終盤では思わぬ遊びを見せ、父親のためそして自分のために優等生への道を歩みながらピノッキオの自由な心を残したラストが一陣の風をよぶ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-12 16:32:18) 7. P.S. アイラヴユー 手紙にみちびかれる旅。 ヒラリー・スワンクもジェラルド・バトラーも、ラブストーリーは新鮮ではありますね。 スワンクは衣装もかわいく、たまにはこういうロマンチックな役も♪ってコトかな。 バトラーはこの中でもジェリーと呼ばれ、回想シーンでいっぱい出てくる彼もオシャレな感じですが、「幸せの1ページ」の生物学者の方がよいな。 原作のアイルランド→スペインがアメリカ→アイルランドになってるそうだけど、その方がなかなかお目にかかれないアイルランドのケルティックな風景が見られて。 だいじな人をなくして失意の人は旅に出て、自然の懐に抱かれたり新しい出会いで視野を広げ、自分を見つめなおしたらってことかな。 手紙のミステリーはちょっとしたアイデアだけど、それほどスリリングでもないスパイス。 キャシー・ベイツが「シェリ」とは対照的なお母さんでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-01 07:00:48) 8. ビッグ・フィッシュ キャスト・内容ともティム・バートンらしくなくて、「ボクも大人になって世間並みに感動系の映画も撮ってみたい」のかなと思いました。 同じ題材なら「ウォルター少年と、夏の休日」の方がクドくなくて好きだし、水仙の使い方とかムダ、バートン流人工美もアダ。[映画館(字幕)] 6点(2010-09-03 00:00:07)
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