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1. 必殺4 恨みはらします
「必殺」の生みの親である深作欣二をむかえての本作だが、手掛けたのは「仕掛人・藤枝梅安」ということもあり、「仕事人」には余り愛着が無いように思える。千葉真一率いるJACを用いて好き勝手やってしまっているのだ。真田広之は近年の落ち着いた役よりこちらの方が好きなので良かったが、問題は千葉真一を仕事人にしてしまった点である。千葉真一は柳生十兵衛以外はどうしても浮いてみえる。中村主水や秀などは余りにも出番が少なく、出来れば単純に深作チームvs仕事人という戦いが観たかったというファンは少なくないと思う。深作らしいと言えば、センスの良い音楽を最大限に活用した爽快なアクションで、繰り返し何度観たか分からない。6点(2004-07-19 04:19:38)
2. 必殺!Ⅲ 裏か表か
《ネタバレ》 「必殺」の最高傑作。これはテレビドラマの映画化で成功している数少ない作品である。松竹映画なのだが、工藤栄一が監督ということで、実に東映色が強いハードな内容になっている。金融集団が敵ということで、これは現在に通じる部分があり恐怖を身近に感じた。算盤で迫力を出す演出には脱帽である。必殺シリーズの型にはまったストーリー展開では全く無いので、終始緊張感が有り、暗殺集団との戦いも何時誰が死んでもおかしく無いという壮絶なものであった。中村主水がこれ程の立ち回りを見せてくれると誰が想像しただろうか。鶴瓶のさらし首は余りにも強烈で、結局それが一番印象に残った。8点(2004-07-19 03:57:32)(良:2票)
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