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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
21. ブラック・ダイヤモンド ビックリするくらい、凡庸な内容。全体的に無難にまとまってはいるものの、無難である事以外に見所は皆無。もっと作品として「冒険」をして欲しい。今時、無難なだけの映画なんて、誰も褒めちゃくれませんよ、監督さん。アクションシーンもカーチェイスも実に「普通」で、何の工夫もオリジナリティも感じられない。演出や展開において「アクション映画なんだから、カーチェイスはつきものだネ」というような思考停止が窺える。金網の格闘場でのシーンも、一対複数の戦いがいかにもウソっぽく、リアリティに欠け、強さを強調するつもりが逆効果になっている。また、「ザ・ワン」でもそうだったが、ジェット・リー氏のアクションがどうしても中途半端に感じてしまう(彼本人よりも、監督の演出センスの問題なんだけど)。ただ、彼にもひとこと言いたいのは、格闘中、敵の攻撃を避けたり、自分で棒を振り回したりする時に、「まばたき(この人、反射的に目を瞑ることが多い)」するのだけは止めて欲しい。それだけで、達人としての「凄味」が感じられなくなる。眉一筋すら動かすことなく、敵の攻撃を捌いたりするから、カッコ良いし、凄味も感じられるはず。PS.敵側にいたハゲの人が桜金造にそっくりだった。 4点(2003-12-13 14:14:35) 22. ブレイド2 《ネタバレ》 「昨日の敵は今日の友」。ライバル同士がより強力な敵を倒すために協力すると言う、少年漫画的な燃える設定に期待したが、やっぱり期待ハズレに終わった。 前作同様、「吸血鬼」という設定に意味が全く無い展開やキャラ描写が問題。相変わらず吸血鬼はただのヤンキーやゴロツキみたいで、ヴァンパイア特有の魅力や凄みがまったく無い。出てくる武器にも意外性やインパクトが足りない。 リーパーズも吸血鬼の改造で、ブレイドを陥れる作戦の一貫だったという、およそ考えられ得るシナリオ展開のなかで最もやって欲しくなかったつまらないオチ。遺伝子改造するような科学力があるなら、対ブレイド用にもっとすごい武器や防具を作ったほうがいいんじゃないの?とにかく吸血鬼アクション映画としての設定が大雑把で単純。 こういう作品を見ると、同じ「吸血鬼」を題材にしていても、やはり日本の漫画やアニメなどは、ストーリー性や吸血鬼のキャラクター性、アクションの演出にも独自の工夫とセンスがあり(「ポーの一族」、「ジョジョの奇妙な冒険」、「トリニティ・ブラッド」、「HELLSING」、「吸血鬼ハンターD」等々)どれもレベルの高い世界観や独特なキャラクターを確立しているが、海外の作品はいつまでも中途半端なアクション映画止まりで発展性が見られない。[DVD(字幕)] 3点(2003-10-06 01:21:42)《改行有》 23. PLANET OF THE APES/猿の惑星 駄作。猿のメイク以外で評価できる点が見当たらない。ラストも陳腐なものに変更する必然性が分からない。2点(2003-09-25 03:29:42) 24. ファイナルファンタジー 《ネタバレ》 確かにCG映像のレベルはスゴイ。しかしその使い方が虚しいほどに無意味。現実にあるものをただCG化しても、返って現実との齟齬が目立つだけ。人間の表情はリアルに表現すればするほど不自然さが際立つ。特に「目」に表情が無い。人間の微妙な感情を表現することは、どんなにCG技術が発達しても無理だろうし、なによりCGで表現する必然性が無いものである。完全なる主客転倒。 また、突っ込み所の宝庫とも呼べるような稚拙で、ネイチャーバカ丸出しのシナリオや、どこにも「ファイナルファンタジー」を象徴するようなギミックが無い点など、あまりにもファンをなめた作り。例えばOPはいつものクリスタルのテーマを使ったり、「自然の象徴」としてバハムートやリヴァイアサンなどの召喚獣を出したり、魔法と科学が混在する世界観にするなど、いくらでもファンを喜ばせるような「FF」らしい演出を決めることは出来たはず。 とにかく演出面も含めて、ここまで「分かっていない」脚本というのも珍しい。監督の自己満足にせよ、「FF」とファンに対する理解が少しでもあればこんな駄作にはなり得ない。以後、肝に銘じて精進するべし。[ビデオ(字幕)] 0点(2003-07-03 02:53:07)(良:1票) 《改行有》 25. ブレアウィッチ2 前作とは打って変わって普通のホラーになった。前作の「単に思わせぶりなだけの展開」と「単調なカメラワーク」という二大不満はそれによって解消されたが、その反面、あの独特の個性とリアリティは失った。前作からの伏線も効果的に生かされている訳でもなく、凡庸なストーリー展開に閉口するのみ。 3点(2003-07-01 17:18:50) 26. プロフェシー これまた中途半端な内容。何が言いたいのか分からない。不気味な現象を引き起こしているものの正体も分からず仕舞い。結局は不可知論に終始しているだけで、ホラーとしての怖さも、物語としての面白さもイマイチ。不可解な状況を提示するだけなら誰にでも出来る。大事なのは、その風呂敷をどう畳むかのはず。必ずしも合理的な解決を示す必要はないが、「不可知論の中での解決」はつけるべき。全体的な構成にも贅肉が多く、雰囲気に流されているだけ。ラストシーンの一番の見せ所である吊り橋の崩壊シーンも、ダラダラしていて緊迫感がない。3点(2003-07-01 13:57:15)
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