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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. フラッシュバック(2000) 《ネタバレ》 子供のときに両親を殺された子供が、トラウマを抱えたまま10年経った後の物語。 ほどほどに怖く、ほどほどにスリリングで、グロ表現はなかなかのものがあります。 ドイツ映画ですが、ハリウッド定番のスラッシャーものと内容はさほど変わりません。もの凄く性格の悪い若者たちが、次々と殺されていくという、しっかり定石を踏んだ手堅い作りになっています。 ただ、『犯人は誰?』というミステリ要素を含んでいるため、犯人が誰かわかってしまうとやはりトーンダウンしてしまうのは否めません。 この作品は、出だしと終わり方にセンスを感じます。個人的にはかなり好きな演出です。 こうして歴史は繰り返してゆくのだなーと、しみじみ感じてしまいますね。[DVD(字幕)] 8点(2016-02-07 16:12:27)《改行有》 42. ファイナル・デッドコースター このシリーズだけはいつまでたっても飽きないですねー。 数々の伏線。伏線がつながった瞬間に起きる惨劇。はしる戦慄。心無い人から『殺人ピタゴラスイッチ』なんてゆわれちゃいますが、正にその通りなので、何も言えません。 ゾンビも殺人鬼もモンスターも出ないのに、これだけハラハラできるシリーズが他にあるでしょうか。 死に方も偶発的なものに人為的なミスを絶妙な匙加減でからめ、大変自然に、でも大惨事に仕上げているこの手腕が素晴らしい。 必死に写真からヒントを探し、それを次の犠牲者になんとか伝えようとする、わかりやすくも引き込まれてしまうストーリー。 このシリーズでしか感じることのできないドキドキが、確かにあります![DVD(字幕)] 8点(2016-01-18 02:08:24)(良:1票) 《改行有》 43. ブレイカウェイ 《ネタバレ》 裏家業で生計をたてる4人が、組織のお金をぱちってトンズラするストーリー。 マフィア、サスペンスものではよくありそうなプロットですが、普通と違うのが4人の過去のエピソードが挿入されること。何故4人がつるむようになり、今に至ったかがわかるわけです。 その過去のエピソードというのがまさかの『少年時代』。まるで『スタンド・バイ・ミー』のような雰囲気なのです。 一人一人のエピソードはかなり印象的です。はっきり言って、本筋のストーリーより少年時代のエピソードのほうが興味をそそられます。 4人は『ただの仲間』ではなく、もはや『友情』という固い絆で結ばれているというのがよくわかります。だから仲間がありえんことして仲間割れしても必ず仲直りしちゃうわけですね。確かに普通の『バイオレンスもの』にはない魅力が本作にはあります。 ただ映画としてのバランスは決して良いものではないでしょう。結果としてうまくいきはしましたが、4人は行き当たりばったりの無計画も良いとこだし、犯罪も犯すし、暴力もふるう。現在の4人がしていることに共感するのは難しいので、感情移入もしづらいです。 いい年して子供っぽい4人の友情物語として、暖かい目で見てあげる優しさが必要かもしれませんね。[DVD(字幕)] 6点(2015-11-26 15:38:55)(良:1票) 《改行有》 44. プッシーキャッツ 《ネタバレ》 ちょっと中盤から後半にかけてはコメディ色が強くなりましたね。普通のサクセスストーリーで良かったのに。 オリコンチャートみたいな演出でサクセスを表現するシークエンスが中盤にあるんですが、そのシークエンスだけ抜群に良いです。質の高いミュージッククリップ、プロモを見ているようで凄く楽しい。テンションが上がります。 逆にそこが良すぎたせいで、それ以降がすべて蛇足に感じるほどです。 今作の一番の欠点は、本筋のストーリーがあまりに中途半端で魅力に欠けることでしょう。 音楽とキャストだけで『華』あるんですから、妙な味付けや変化球は邪魔なだけです。 サスペンス要素だけでもどうかと思うのに、ラスボス二人の恋愛エピソードなんてマジでいりません。[DVD(字幕)] 6点(2015-11-25 06:31:02)《改行有》 45. ブラック・ナイト(2001) 《ネタバレ》 吹き替えで観たのが良くなかったのか、演技がわざとらしすぎてしょぼい。コメディを見るとき多少のことは気にせず見るようにしているのだが、その肝心のコメディが面白くないです。コメディもアクションもはっきり言って中途半端。平均点以下の出来。 その一方で、反乱軍の人が首をはねられるようなやたら血生臭いシーンもあり、バランスが悪い。 それに、敵も味方もしょぼすぎるので、こーゆー作品ではぜひ味わいたいラストのカタルシスも全然味わうことができないのが痛いです。 マーティンがブラックナイトに扮するようなアイデアを出しておきながら、なんの役にも立たないまますぐに正体がばれたりして、全然アイデアが役に立っていないのが面白くありません。そこはコメディにする必要はないと思います。 アメフトやバスケ、プロレス、ゴルフや野球といった現代のスポーツをバトルに取り入れるアイデアだけが面白かったです。 ただそれ以外は見所もないし、バランスも悪いし、ひさしぶりにダメな映画を見ました。[DVD(吹替)] 4点(2015-11-19 14:04:05)《改行有》 46. BULLY ブリー 《ネタバレ》 10代の少年、少女にはたらく集団心理の威力と恐ろしさ。 今作では、事件の因果関係の基礎となるはずの動機の描写が足りない気がします。ブリー(いじめっ子)のボビーが周囲の人間、とりわけマーティに対してどれだけの過酷な暴力行為を繰り返してきたのか、その説明・描写が足りない気がするのです。 つまりは、ボビーの悪行のエピソードが少ないうえに中途半端すぎるのではないかと。これではボビーは理不尽な暴君というよりかは、ただの嫌なやつにしか見えません。 リサやマーティーを演じている役者さんが、その演技力でどれだけ憤りを表現しようとしても、これでは限界があるように感じます。 もし劇中で紹介されたようなエピソードしかないのであれば、『殺すほどのことか?』とも思えるし。 そうではなく、意図的に事実をはっきり伝えていないのであれば、実話ベースの作品としては問題があると思います。 フィクションであれば問題はないのですが、観る人が被害者、もしくは加害者のどちらかに偏った見方をしてしまいかねない、そのような情報操作、もしくは心理的な誘導をするノンフィクション作品は危険だと思います。 ただ映画作品としての面白さは間違いなく高い水準にあると断言できます。 観賞中はいらいらしながらもずっと物語にひきこまれていましたから。そういった意味では文句なしの映像作品です。[DVD(字幕)] 8点(2015-11-15 23:51:27)《改行有》 47. フリーク・ハウス こーゆー作品に、変に教訓めいた訓示みたいなものを入れ込むだけで、何でもかんでも『世にも奇妙な物語』風になってしまいますね。 まあですが、これぞ愛すべきB級映画と言えましょう。いや、もうC級映画かもしれません。 ですが面白い。『C級』としての面白さをすべて兼ね備えていると言っても過言ではありません。 気持ち悪さ、ストーリーの単純さ、尺の長さ、ヴィジュアル、演技、演出、すべてがC級。きれいにC級です。 したがいまして、映画としてのバランスは驚くほど良いです。 気になる点と言えば、やたら画像が粗くなるシーンがいくつかあることくらい。 オチのシュールさ、脱力加減は何とも言えません。 [DVD(字幕)] 6点(2015-11-15 06:41:46)《改行有》 48. BLOOD THE LAST VAMPIRE 《ネタバレ》 シリーズもののアニメの1エピソードを『読みきり番外編』で見た感じです。 アニメーション?とにかく映像のクオリティが大変高く、映像美だけでも楽しめます。退廃的な世界感も好きです。 保健室での『ここはやつらの食堂か。』の台詞が、偶然にも寄生獣と同じで、その既視感につい笑ってしまいます。 惜しむらくは、中盤以降は正体を現した吸血鬼とのバトルがメインとなってしまったことでしょうか。もちろんそこがこの作品の最大の見所なのでしょうが、そこから先がパワーゲームに終始してしまったのはちょっと残念。もう少し、序盤のホラーテイストな雰囲気を味わいたかったですね。ですが読みきり番外編の48分じゃ、これが限界かな(笑) それから吸血鬼の始祖である小夜、という設定が思いの外活かされておらず、『刀を振り回すだけの少女』どまりだったのも、後半が盛り上がりきれなかった原因かもしれません。もーちょっとだけ、吸血鬼と小夜にはっちゃけてほしかったな。 『あの保健室のおばさんが実は吸血鬼たちのボス』とかいうオチだったら満点つけたんですけどね(笑)[DVD(邦画)] 7点(2015-05-25 04:41:45)(良:1票) 《改行有》 49. ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 幽霊もゾンビも殺人鬼もクリーチャーも出ないのに、これだけ面白くハラハラできる映画が出来ることが素晴らしい。今まで見たホラー映画の中でも1,2を争う面白さです。 今作の最大の長所は恐怖を煽る演出。『トッド』や『先生』のように、『死ぬまでのプロセス』をじっくり見せるパターン。『テリー』や『ビリー』、ラストの『カーター』のような瞬殺パターン。つまり、『死の見せかた』が大きく2パターンあります。 実際、実生活において『事故死』っていうのは一瞬のうちに起こるものがほとんどです。それをただ垂れ流しただけでは、ただの事故映像であり、映画にはならないでしょう。『テリー』や『ビリー』のような瞬殺パターンっていうのは、従来のホラーでは、ホラーにはなりえなかったと思うんです。 ところが、それを『トッド』、『先生』のパターンと交互に見せることで、とたんに従来にはない新感覚のホラーになります。前後の文脈がなければただの『事故』ですが、前後に文脈があることにより、ただの『事故』から『ホラーによる惨劇』になるのです。つまり今作の『死の筋書き』というストーリーの存在により、今まで映像では成しえなかった新しい形のホラーができあがっちゃっているんですね。 また、それぞれの順番も非常に大事になってきます。『トッド』⇒『テリー』⇒『先生』⇒『ビリー』。野球でいうなら、速球とチェンジアップを交互に投げているようなもんです。この順番だったからこそ、21世紀を代表するホラー映画の傑作になったのだと思えます。 このシリーズは、どうしてもそのアイデアの性質から、一番最初に最大の見せ場である『大量死』をもってくる必要があります。最もインパクトの強い映像を一番最初に見てしまうわけです。最初のインパクトが強すぎると、それ以降は何を見せられても刺激が足りなく感じてしまうものです。これはホラー映画では大変危険な行為でしょう。 にもかかわらず、ちゃんと最後まで緊張感が持続するのがこの作品の凄いところです。 ディテールにも非常にこだわっていて、雑誌のきれはしに書かれた『Tod』、ビルの窓に映る『バスの影』、『シートベルトがちぎれる白昼夢』、その予見の演出は見事すぎます。ただ非常にもったいないのは、その演出が上手すぎるうえに、展開がスピーディーなので、初見では気づかずに見過ごしてしまう可能性が高いことでしょう。(※特にバスの影は、重要な会話シーンの中でさりげなく挿入されるので、一番難易度が高い。)この『予見の演出』に気付くか気付かないかで、この作品の面白さの感じ方って、また変わってくると思います。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-05-05 03:15:57)(良:4票) 《改行有》 50. フロム・ダスク・ティル・ドーン3 《ネタバレ》 このシリーズは娯楽に徹していて割と好きなので、今作もそれほど悪いとは思いませんでした。むしろ適度なホラーアクションとして面白かったです。 ただ、プロローグの西部劇のような一連のシークエンスがもの凄く出来が良かったので、後半になるにつれてやや失速気味になったのがもったいない気はしました。そんなとこまで「1」そっくりにしなくても良かったんですけどね。 「1」を見ていればオチがわかっちゃいますので、衝撃度は確かに減ります。ただ、たとえ「1」を知らなかったとしても、「1」と本作とには大きな違いがあるのがわかります。「1」の酒場となる舞台は、まさにただの寄り道的な酒場なんです。まさかそこがゴールだとは思わせないような低俗な雰囲気があのギャップを生み出すのに大きく貢献しているんです。それに対し「3」は、酒場がいかにもラストの舞台という雰囲気をはじめから漂わせちゃっているのです。それだとよくあるB級娯楽映画と変わらなくなっちゃうんですよね。 また今作では、冒頭から結構活躍した少女ガンマンや、面白い存在になりそうなお調子者の黒人を、後半はただの被害者として扱ったところに不満を感じます。せっかく期待感を煽る登場をしてくれたわけですから、もうちょっと活躍させてほしかったですね。 なんか不平不満を並べてしまいましたが、それもこの作品がそれなりに面白かったからこそですので、悪しからず。全然面白いですよ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-23 16:42:40)《改行有》 51. フライトプラン 《ネタバレ》 母親っていうのは、子供のためであればおかしなくらい理不尽になれるものかもしれません。そういった意味では、ジョディ・フォスターは見事なまでにリアルな母親を演じていたと思います。 そのリアルな母親だったからこそ、一緒に騙されました。 ぼくはもう途中で完全にパニック。 だって、あの母親だったらありえるじゃないですか。すべてが妄想だったってオチ。 「え?娘は死んでいる?まさかすべて母親の妄想だったのか?」 ってな感じで・・・お恥ずかしい・・・ ですので、もう娘が出てきたときの衝撃といったらそりゃあもう。 僕は単純なので、一緒に騙されて、一緒に「よっしゃあ」って思って、最後爽快で、アラブ人にはちょっとだけごめんね、って思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-25 12:39:05)(良:1票) 《改行有》 52. ファンタスティック・フォー:銀河の危機 《ネタバレ》 1作目がとても面白かったので、かなり期待して観ました。率直な感想を言います。4人がバランスよく活躍する話のほうが良かったです。今回はジョニーがメインになりすぎているのが残念でした。あと、「星食い」なるものが出てきて、スケールが大きくなりすぎたのも個人的には好みが合いませんでした。ただそれでも好きなシーンや面白いアクションも多かったので6点で。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-05 15:42:08) 53. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 《ネタバレ》 大好きな映画です。わかりやすい。テンポが良い。映像がきれい。みんな強い。4人がよくけんかするけど仲良し。ジョニーと他のキャラクターたちのからみが面白い。リード、スー、ジョニー、ベン、ヴィクター、名前が短くて覚えやすい。個人的には、みんなが少しずつ自分の能力に気付き始めるところが一番好きです。前半で、ベンの部屋を空けるために、リードの手がべチヤ、うにょーとなって鍵をあけたとき、それを見たジョニーのせりふ。「気持ち悪。」名ぜりふです。[DVD(字幕)] 9点(2011-07-05 00:37:52)
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