|
1. ブルークリスマス
《ネタバレ》 UFO目撃者の血液は青色に変化するというアイデア一本で、いくつものエピソードを同時進行させる倉本聰のオリジナル脚本を、岡本喜八がダイナミックに演出した現代の(と言っても四半世紀以上も前の)魔女狩りを描くSFサスペンス。本作のテーマは未知への畏怖ではなく人心の恐怖だったらしく、UFOや青い血、そして「X-ファイル」ばりの陰謀にまつわる説明は一切無し。従って不気味さはありますが、今一つ説得力の無い仕上がりとなっていたように記憶してます。降り積もった白い雪の上を流れる竹下景子の青い血が、勝野洋の赤い血と混ざり合う美しくも悲壮なラストシーンで、倉本聰は人種融和のメッセージを伝えたかったのだと思いますが、当時は多少がっかりして映画館を後にしました、5点献上。5点(2004-05-25 23:11:37)
2. ブラザー・サン シスター・ムーン
これまたどうなんだろう? 宗教映画と言うよりは、【やましんの巻】さんの仰られる様に、音楽共々ヒッピー映画の側面が強いと私も感じた(↑これって一応ミュージカルなんですか?)。宗教に関心の無い典型的な日本人、そして映画ファンの私には、フランチェスコがどういう人物だかさっぱりと伝わってもこなかった。小作人の一人が言った様に、この宗派(?)の開祖の人達は全員裕福の出。はっきり言って毎日が食うや食わずの人間に、花が美しいとか鳥は自由だとかほざいてる暇は無い。ましてや親の財産を勝手に捨てるなど言語道断。唯の放蕩息子でしょ、この人、4点献上。4点(2005-01-11 01:10:57)(良:1票)
|