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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. フェノミナン 人間は本質的に孤独だと思う。人は自分の脳みその中から一歩も出ることなく生き、死ぬ。確かに、絶対的に存在するこの世界は確固としているけれど、そこに70億人いれば70億人分、それぞれの脳で処理され、それぞれの網膜に映るそれぞれの全く異なる世界がある。人はつまり、100パーセントの主観の中に生きている。1つの世界を内包し、内包されている。主人公はそれを知ってしまった。そしてそれを、本当は誰もが知らなくてはいけない。世界とは自分であり、自分とは世界であるということ。人が1人死ぬということは、1つの世界が未来永劫喪われるということ。I can change the world.僕は世界を変えることが出来る。それは誰だって、いつだって。最後の瞬間が来るまでは。“自分が変われば世界は変わる”それは格言だと思う。ほんとうにほんとうのことだと思う。6点(2004-12-19 14:16:45) 2. プロスペローの本 《ネタバレ》 まず映像美だけで8点献上。シェイクスピアの「テンペスト」をグリーナウェイ流に味付けした圧巻の映像絵巻。そのグロテスクな描写、そのイマジネーションの奔流には圧倒された。しかしストーリーは非常に難解で、はっきり言って訳が分からない。意味が分からない。何だコリャヒャ~。おお、おいらはとんでもない映画に手を出しちまったぞぅあ、と頭を抱えた。1回寝た。2回寝た。結局観終わるのに3日かかった。分かったようなレビューなんて書けない。いや、ほんと1mmも意味が分かりませんってばよ。それでもこのグロテスクで完全に1つのテーマの下に閉じている世界観にはプチ惚れした。特にエンドロールが一切なく、本当に1つの「劇」のようにぱっきりと終わったのには感動した。それで1点追加。ところで、「ザ・セル」ってこの映像世界をパクっ…参考にしているような気がするのだけれど、どうでしょうか。でもあっちがCGで表現したものをこっちはアナログでやってますからね、その点はやっぱ凄いですよ。一見の価値ありです。でも勧めません、こんな訳分からん気取った芸術映画(どっちだよ)。9点(2004-03-26 23:32:05) 3. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ キューバ音楽によほどの興味がない限り、この作品を観続けるのはちょっと苦しいような気がする。確かにキューバの素晴らしい音楽や文化、それらを築いて来た第一人者たちのバックグラウンドが垣間見える、という意味では素晴らしいのだけれど、どうもこれは映画とは思えない。「ドキュメント/キューバ賛歌~ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブに密着~」という感じ。4点(2004-03-22 15:45:16) 4. フェイク 本編に特に関係ないけれど、日系人レストランで主人公が暴れるシーンで完全に醒めてしまった。あのくだりは日本人を馬鹿にしているので凄く嫌だった。ハリウッド映画はあんな風に、当たり前のように東洋人を馬鹿にしている描写が多過ぎです。4点(2004-03-15 17:33:11) 5. フレンチ・キス ちょっと退屈だった。そもそもこの作品のカップルがイマイチ好きになれず、2人の恋の道行きも比較的始まってすぐから何かもうどうでも良くなって来た。主演作を観るにつけ思うのだけれど、おいらはメグ・ライアンのことが自分で思ってたより苦手なのかも。4点(2004-02-23 20:54:41) 6. フリントストーン/モダン石器時代 小道具が素晴らしい。良いアイデアを考えたり、デザインをするのは大変だろうけれど、楽しんでやっていたのだろうと思う。内容は例えるなら、遊園地やテーマパークのアトラクションの映画化、という感じ。ちょっと子供っぽ過ぎるかな。小さい子にはいいと思う。でもハル・ベリーとエリザベス・テイラーをここまで安っぽく見せるのは凄いね!4点(2004-02-16 15:50:13) 7. プロヴァンス物語/マルセルのお城 下手に趣向を変えず、前作「マルセルの夏」と同じアプローチで作られた続編。ちょっと恋愛要素や切なさが加わったりもしているけれど、ほわほわで牧歌的な雰囲気を壊すことなく、可愛らしい作品に仕上がっている。ラッセ・ハルストレム監督作品の牧歌的な雰囲気が好きな方にはこのシリーズをお勧めしたい。8点(2004-02-15 21:15:16) 8. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白 《ネタバレ》 ところで10代の若い方は、この頃のイライジャが「アメリカで最もセクシーな12歳」とか言われてた事実を知らなかったりするのだろうか(笑)。目がくりくりで顔もまだ四角くなっていなかったあの頃は本当に可愛らしかったですね。私はリアルタイムでイライジャ君やカルキン坊やの子役時代を見て来たので、むしろ「ディープ・インパクト」でイライジャが大きくなったのを見た時にかなりびっくりしました。何であんなに不思議な顔立ちになってしまったのでしょうか。映画のレビューというよりイライジャのレビューになってしまいました。映画自体は、“幸せになった浦島太郎の話”という感じです。6点(2004-02-15 16:22:10) 9. フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 以前、特に何を借りようとも決めずにレンタルビデオ店に行き、この作品が目に留まった。《よし、今まで興味も湧かなかったけれど、この際観てみるか》と手に取った瞬間、脳の後ろ辺りに一瞬「えび」という単語が浮かんだ。《……うん…?えび?》と不可解に思いつつ、帰って観てみた。観進むに連れて脳内に「えび…えび…」という声が響き渡り、ある時点で「えびの話が出て来る!」と確信した直後、本当に出て来た。そこでやっと気付いた。「…これ、わし、前に1回観てるやん」。あの、えびに関するくだりまで、1度観たことをすっかり忘れていた。世間的評価が高くても、自分にとっては全く心に残らない作品だったのだな…とその時思った。でも1回目は気付かなかったことも分かって得はしました。ジュニアがハーレイ君だったということは初見時は知らなかったし(「シックス・センス」以前に観たから)。ちなみに、何でえびのことだけ頭に残っていたのかは全くもって不明。ほんとに不可解。自分が不可解。全くもってどうにかしている。7点(2004-02-10 20:27:09) 10. ブギーナイツ 安っぽくも華美でエネルギーに満ち、そして虚飾に満ちた一時代が終わった、そんな「祭りのあと」的な余韻を残す作品。日本でのバブルの弾けた後のような空しさにも似て、うたかたの夢と何とも言えない喪失感と虚無だけが胸に去来するような、そしてどこかその時代に対する感謝と慈しみがあるような、そんな作品だと思った。8点(2004-02-04 20:38:18)(良:1票) 11. フル・モンティ 「イギリス労働者階級どん詰まりモノ」は好きなのだけれど、これと「ブラス!」はなぜだか世間的な評価ほどハマれなかった(近年の代表的なものなのに…)。以前TV番組の「世界オロロン滞在記(仮名)」で、勝村正信がイギリス行って同じことやってました。嫌で嫌でたまらないのを我慢して頑張ってたところ申し訳ないけれど、引きました。イギリスではこの作品のように普通のおっさん達が実際に男性ストリップをやってます。5点(2004-02-04 20:23:40) 12. ブロークダウン・パレス アホなヤンキー娘の自業自得ストーリーであることは確かだけれど、これは誰の身にも起こり得ることだと思う。どこの国でも似たような事例は幾らでもあるし、現在進行形でまたどこかで新たに起こっているのも確か。海外に行ったら気を付け過ぎる位に気を付けるべし。そういう教訓映画として観たらよろしいのではないかと。まあ、作り手がタイ(てゆうか東洋全般)を馬鹿にしているのは確かでしょうけど。そう言えばクレア・デーンズは主演作のプロモでフィリピンを訪れた時、「マニラはゴキブリの匂いがする」とか言っちゃって大騒ぎになって、フィリピンで超絶バッシングされてたこともありましたね。6点(2004-01-28 19:26:46) 13. ブッチャー・ボーイ 《ネタバレ》 1人の少年が狂っていく様を目撃してしまう作品。社会的閉塞感が精神的閉塞感を育み、その行き詰った精神が、絶え間なく襲う不安要素の重ね合わせで、どんどんどんどん歪曲していく。そして行き着く先に待つあの惨状。悲惨で、陰惨で、凄惨。しかし、なぜかどこか奇妙に滑稽で、軽い。衝撃的で救いなど全くないのに、不思議に心はそれほど重くない。監督の手腕だろうか。この作品はベルリンで監督賞を獲っているそうで。カンヌとかベルリンとかってどうも病んだ映画がお好きなようですね。ええ、私もです。8点(2004-01-22 20:58:36) 14. ブラス! イギリスの労働者階級ものの映画が好きなのだけれど、これは珍しく私の心にはヒットしなかった。この作品は確か近年のそういう作風のイギリス映画が日本で取り沙汰されるようになったきっかけの作品のように記憶しているのだけれど。何が悪いというものは別に1つもない作品ですが、なぜか私の心を普通にスルーして行きました。何でだろうな…。5点(2004-01-21 16:40:18) 15. FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM> 当時20歳位の、少年でもなくかといって完全な大人とも言い切れない微妙な時期の浅野忠信を見れるだけでも、お得な感じのする作品。華奢でめちゃめちゃ可愛いんですよ。女心というか、母性本能をくすぐります(笑)。危うくも無垢なテロリスト。美しい。たまりません。ちょっと一味違う彼の魅力を見れた感じ。でも岩井俊二監督作品としては、画的にちょっと物足りないかな。彼の持ち味の映像美がちょっと薄味かと。5点(2004-01-20 19:14:23) 16. ブロークン・アロー 昔、弟が珍しく「相当面白い」と言っていたので観てみた(ちなみに弟は「ショーシャンクの空に」と「フォレスト・ガンプ」を絶賛する人間だ)。結果から言って、久しぶりにこんなハマれないアクション映画を観たな…とどんよりした。大概のアクション映画は観てる間はそこそこ楽しめるもんだと思っているが、これは観ているのが苦痛だった作品の1つ。何でだろうな…理由を聞かれても困るが、一言言うなら「ただ単純に面白くなかった」これに尽きる。もうこれ以上言えない。3点(2004-01-20 13:58:25)(笑:1票) 17. 不法侵入 レイ・リオッタは怖過ぎるしマデリン・ストーは美し過ぎる。ドキドキハラハラするストーリーにも引き込まれるものがあるけれど、結構俳優の魅力で見せた作品だな、とも思う(しかしカート・ラッセルはなぜかインパクト薄)。私も昔1人暮らししてた頃、家に侵入されかけたことがある。そいつは「換気扇の調査員です、お願いです、入らせて」とか言って来た。そんな調査員いる訳ないだろ!もう物凄くしつこかったんであからさまに怪しかったです(道具も何にも持ってなかったんですよ)。今考えたら怖いですね。いやほんと、女性は気を付けようね。自分だけは大丈夫、なんてことはないですから。1つの教訓映画です。5点(2004-01-19 21:38:45) 18. フリー・ウィリー2 ああ、やばいぞ、やばいぞ。見ている間、3とか出来たらどうしよう…またウィリーは自由になれないよ…ととてつもない不安が込み上げてどきどきして来た(案の定3が出来たね!もちろんもう観ないよ!)。そこそこ評判が良かったからって安易にこういう動物拘束ものの続編は作らないで欲しいな…。結局これからも何やかんや騒動が起こって、いつまで経ってもウィリーは自由になれないんじゃないかなあ…と不安に思ってしまった(何度も言うけど3は観ないよ!)。4点(2004-01-19 15:31:19) 19. フリー・ウィリー 確かに何の新しさもないけれど、普通にそつなく作られている作品だと思う。ただ、製作者側は「動物虐待はしていません」と高らかに前置きをしていたけれど、それはありえないだろうとは思う。動物にとっては訳の分からない状況下で訳の分からない人間達に囲まれているってだけでも相当なストレスだから。観ていてそれがひどく気になった。まあ、派手な見せ場などはほとんど作り物のシャチらしいですけど。それが救いでした。6点(2004-01-19 15:21:04) 20. [Focus]/フォーカス(1996) まるでドキュメンタリーのようなあまりにもリアルな人物描写と展開に「これは本当に映画なの?現実じゃないの?」と錯覚を覚え、驚くほど自然な浅野忠信のブチ切れ演技に「マジでドキュメンタリーみたい…」と不安と戸惑いを覚える。その場に居合わせたような息詰まるような感覚。観終わると緊張の糸が切れ、ぐったりする。おそらくもう2度と観ることはないだろうけれど、恐ろしい程の臨場感とリアリティーに富んだ、新感覚な作品であることには間違いない。5点(2004-01-17 14:02:15)
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