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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ブレイブハート ラグビー観戦好きとして合戦シーンにハマってしまった。横一線のディフェンスラインを攻撃側が破って裏に出られるかどうかを競技場の中央席上段から高みの見物をするのがラグビー観戦の醍醐味のひとつだが、騎馬隊に相対するシーンはそれにそっくりで思わず力がはいった。こういう歴史があったのかと思うと、イングランド対スコットランド、イングランド対アイルランドのラグビーの試合を観るのがますます楽しみになる。映画でもそうだが、ラグビーもだいたいイングランドが強く敵役で、弱いほうのスコットランド、アイルランドを応援するというのが私の作法。対決物は敵役の悪辣さが際立っていると面白くなるものだが、この作品ではエドワード1世の権謀術数に長けた悪役ぶりが光った。皇太子妃の役柄は、史実上もどうしようもなく暗愚と伝えられているエドワード2世を利用したうまい創作だったと思う。10点(2004-01-23 09:18:42) 2. フェイス/オフ 入り方がうまい。冒頭の聖歌隊の若い女性と主人公の片方とのやりとりでインモラルな内容の映画だということを予告し、また、離陸直後で燃料満タンの飛行機に大爆発が起きなかったことで、リアリテイを追求した作品でないことを観客にほのめかす。その後の展開も、冒頭での予告どおり、全篇、インモラルでリアリテイのかけらもないシーンで首尾一貫する痛快なアクション・コメディ(コメディとしたのは主人公二人の役柄設定はコメディの古典をアレンジしたものだから。そのほかブラックなジョークが随所に見られる)。 しかし、インモラルなのは大人だけで、登場する子どもにはモラルを求め、インモラルな部分をできるだけ見せないようにしているのが、この作品に流れる倫理観。その意味では保守的であり、インモラルな内容でありながら安心してみることができるという奇妙なバランスが出来あがっているように思った。銃撃シーンで子どものヘッドフォンから漏れ聞こえる音楽にあの名曲を持ってきたセンスには脱帽。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-21 12:25:46)(良:1票) 《改行有》 3. フォー・ウェディング アンディが記憶力のよさを披露する例のシーンに強烈なショックを受けたのだが、勇気のない私は話が話だけに身内や数少ない女友達に「女ってそういうもの?」と聞くわけにもいかず悶々とした日々が続いていた。だが、悪友によると、キャバクラでこの映画の展開をひとくさり説明してから「アメリカの女性って全員のことを事細かに覚えているみたいなんだけど、日本の女性はどうかな?」とあくまで「一般論」として聞きまくったところ、驚いたことに十中八九「個別論」が返って来るのだそうだ。しかも豊富に。その意味で楽しい時間を過ごすために、とっても「実用性」の高い映画だと激賞していた。エッ、そこのアナタ、もしかして悪友じゃなくてオマエだろうと思ってます?いいえ、英国国教会に誓ってそんなことは。ワタクシメの感想はイギリスのコメディは冗談がキツクて最高というごくごく平々凡々なものでして、ビデオレンタル代だけで済むのであればけっしてこの映画はお金のムダ使いということには、、、。 8点(2004-01-28 15:22:33)(笑:1票) 《改行有》 4. フル・モンティ この映画がなんとなく暖かいものに仕上がったのは、三組の夫婦の、妻の夫に対する対応が三人三様でそれぞれ泣かせる(実際に涙は出ないが)のと、ショウを観ている女性客の表情がほんとうに心から楽しんでいるように見えたからだと思う。結末に不満なし。爆笑できるところもいくつかあった。ただ、前半にもう少しスピード感がほしかった。7点(2004-05-22 23:13:19)
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