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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. フォレスト・ガンプ/一期一会 一種のおとぎ話といえばそれまでなんだが、なかなか製作者はこだわりまくっている。アメリカの現代史を通じて描かれるのは、第1に、正直者がばかを見てはいけないという良心的な訴えのようだ。自己顕示欲や富と名声へのこだわりだけでは、決して成功はしない。無欲と相手へのいたわりが大事であり、それが成功の秘訣にもなる。しかし、だからといって本人が幸せかというと、そこはどうかなと疑問も示している。第2に、人生とは筋書きのないドラマのようなものというもの。自分の意思とは関係なく色んなものに影響や制約を受けるし、それを予想はできない。人との出会いと別れも同じだ。結局、人間とは偶然と社会に翻弄されるものだと、風にまう羽が示している。誰にでも思い当たる節はあるはずだ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-07 23:32:12)(良:1票) 2. フィラデルフィア 社会における差別や偏見を取り除くことが、いかに困難であるかを痛感しました。頭では判っていても、生理的に受け付けられないものは誰にでもあります。法に反するからといって、自分の常識に反して行動しなければいけない場合には、逆にそのことで苦痛を味わいます。単純にどちらが悪いとは言えない問題です。「自由」とか「平等」といった美しい言葉を実現するためには、多くの犠牲や苦痛を覚悟しなければならないのかもしれません。法律と自分の感覚との間で苦悩するミラー弁護士の気持ちが理解できます。ブルース・スプリングスティーンとニール・ヤングの音楽も映画にマッチして最高です。8点(2004-04-13 19:27:15) 3. ブラス! エネルギーの主流が石油に代わり、非効率な石炭は姿を消していきます。利益を追求する資本主義の世の中では当然のことですが、そこで生活してきた人たちにとっては、受け入れ難い現実でもあります。こうした時代の波に流される炭鉱の町を通して、経済的に豊かなことが幸せであると思われがちな中、人生には、それ以上に重要なことがあることをこの作品は示しています。誰にでも、金で買えない、妥協できない、大切なものがあるはずです。彼らにとって、それはまさに、ブラスバンドの演奏でした。悲しく厳しい現実の中、悩み苦しみながらも、最後は、見事な心意気を見せてくれます。家具がなくとも、アルバートホールでの優勝のほうがはるかに誇りになることか。貧乏でも威風堂々の人生を歩むべきなのかもしれません。8点(2004-03-30 00:54:23)(良:2票) 4. 不滅の恋/ベートーヴェン 天才と凡人の違いは何なのかを感じました。ひらめきを実現しようとする妥協しない強い意志があるか否かなのかと。エジソンの言葉にも通じますね。天才である本人自身が幸せになるかは、時代に合わせようとしない分だけ、可能性が低くなるのかな。ベートーベンはどうだったのだろうか。しかし、彼らの残したものは、後世の人たちを、間違いなく豊かにしています。7点(2004-05-30 13:05:15) 5. ブルース・ブラザース2000 良かったです。クラプトンの他にもジェフ・バクスターやステイビー・ウインウッドなど70年代のロック・スターが観れただけでも満足です。こういうお祭り作品は、いかに華やかさを表現できるかがカギです。十分満足な出来です。7点(2004-04-30 23:34:19) 6. ブレア・ウィッチ・プロジェクト 途中から、いやな予感がしてきて、「まさか、このまま終わるってことはないよなあ、魔女が出ないなんてことはないよなあ。」と、ぶつぶつ。不幸にも予想が的中し、「やっぱり、思ったとおりだ。絶対、そうだと思ったんだ。」と、自分の見通しが、正しかったという所に気持ちを持って行き、「でも、観てみないとわからないし、もしかしたら面白かったかも知れないし。」と、若干残る不満な心を静める私は、もしかしてマインドコントロールの天才?5点(2004-08-07 00:52:29)
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