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プロフィール
コメント数 1411
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 タイムパラドクスものは好物であるにも関わらず未見でした。遅れ馳せながら鑑賞。 タイムパラドクスには大雑把に分けて二つのパターンがあると常々素人考えしている私。二つというのは、ひとつは過去を変えると未来が変わるパターン、もうひとつは過去を変えても新たに時間軸が分岐して並行世界が加わるというパターン。 しかしながら本作は、その二つのパターンのハイブリット的構造になっていて、二次元的に表現すれば劇中にも登場するように自らの尻尾に食いつく蛇のようなループ構造なのですね。それによって主要な登場人物が皆同一人物であることによる矛盾を解消しようという試み。いや逆かも。主要な登場人物が皆同一人物であることによって矛盾を解消しているのかも。原作がしっかりしているだけに流石の展開ですね。 ただ、そうは言ってもひとつの矛盾を解消しようとすれば新たな矛盾が生じてしまうもの。大きな疑問のひとつとして、輪廻することによって切り離された過去と新たな時間軸の接合点についてが今ひとつ理解出来ませんでした。そしてもうひとつ、同一の世界に住む他の存在と時間が共有されていること。勿論、個々人が時間を占有することは(多分)無いと思われ、時間を共有している他者が如何に「爪痕」を最小限に抑えようとも並行世界は同時多発的に増殖しかねないような?何より「爪痕」を抑えるのは何のためなのか?考えれば考える程、素人考えはループし続けてしまいます。 こんな風に悩み考えて何度も鑑賞出来る作品はそうそう多くはありません。納得は出来ずとも傑作であることには変わりなし。9点献上します。[インターネット(字幕)] 9点(2023-12-11 10:35:50)(良:1票) 《改行有》

2.  フライト 《ネタバレ》 冒頭からなにやら問題を抱えていそうな人物として描かれる機長。副操縦士との会話にも人間性を疑わせられるような雰囲気が。しかし、悪天候をものともしない卓越した飛行技術が明かされ、更には事故発生後の神がかり的な操縦によってヒーローとしての姿が観るものに焼き付けられる。しかし、その後明らかとなる彼の真の姿。アル中、ヤク中、人格の崩壊… これら一連の描写が実に無駄なく印象的に纏められています。流石のゼメキス監督。どうしようもない男をふてぶてしく演じるデンゼル・ワシントンも流石としか言いようがありません。ラストの纏め方も素晴らしい。本来であれば、航空会社、飛行機メーカー、関係者一人ひとりの喜怒哀楽…さまざまな要素をたっぷりと描きたくなるところではないかと思われますが、シンプルに一人の人間のドラマとして仕上げた脚本にも拍手。9点献上です。[DVD(字幕)] 9点(2014-01-03 02:15:03)

3.  ブルー 初めての空へ 素晴らしい。ストーリーも映像も文句なし。何より自称「トリ馬鹿」の私にとって、インコが主人公というだけでもう降参です。細かいことは言いません。お約束と予定調和は大歓迎。作り手の「トリ馬鹿」さ加減もよく判ります。最高でした。でも、もう少しだけトリさんらしさを込めて欲しかったので1点だけ減点です。[DVD(字幕)] 9点(2013-02-04 01:02:43)

4.  FRANK -フランク-(2014) 《ネタバレ》 ジョンとフランク、そしてバンドメンバー全員にとっての共通言語は「音楽」。ただし、ジョンにとってのフランクの「音楽」はバンドメンバーにとってのフランクの「音楽」とは異質なものであって、しかも相容れないもの。「音楽」の才能がないからこそ、それどころか何一つ自信を持って自己表現出来るものがないからこそ、我を忘れて「音楽」に拘泥しているジョンは、フランクとバンドメンバーが築き上げて来た「音楽」を破壊し、自らの価値観に引き込もうとします。そのジョンの価値観も、SNSで無責任に踊らされているものに過ぎません。どうにも生きることに不器用なのですね。 この作品、とりわけ「音楽」に固執することもなかったのだと思います。絵画でも詩でも演劇でも舞踊でも、自らの本質を表現し得る媒体であれば何であってもこの作品の趣旨は成立させられたように思えます。 概念としての仮面を破壊された上に現実の仮面も物理的に破壊されたフランクは、再び心を闇に閉じ込めてしまいます。しかし、意外にも手を差し伸べたのはジョン。バンドメンバーとの再会は仮面のないフランクの心を解き放ってくれます。そして、全てを失ったジョンは仮面を被って生きていくのでしょうか。 ジョンの家とフランクの家の環境が酷似しているところを見る限り、ジョンはフランクであってフランクはジョンであるような気もしますが。 スタイリッシュなエンドロールが物語をよりいっそう切ないものとしていますね。沁みました。[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-16 23:38:33)《改行有》

5.  ファイナル・アワーズ 《ネタバレ》 感想としては↓の方のご意見にほぼ全く同感です。なのでここで書くことは自分なりに引っかかった点について。蛇足かも知れませんが書きます。 冒頭リアルなセックス描写があります。終盤で出て来る乱交パーティ会場でのセックス描写は当然必要かもしれませんが、冒頭に何故それを持って来たのか。どの道置き去りにしようとしている彼女と敢えて激しく求め合うシーンを持って来たのは、主人公の動揺ぶりを示すためだけのもの?それとも彼女との別れを決意するための行為?でも、いきなりそれを見せられて作品の方向性を早合点してしまう人もいるかも。必要だったのかなぁ? そして妊娠を告げる彼女。時が時だけにだからなのか、二股掛けた相手の妊娠にまるで動揺せずそれでも置き去りにする主人公。これもまた自らの確定的な命の危機に動揺し、半ば錯乱している主人公の有様を描いているのか? 母親と再会し素直な心を取り戻していく主人公。姉の死を告げられないのは母親への最後の優しさ。乱交パーティの会場には連れて行けないにしても、冒頭の彼女と同様に置き去りにしてしまう。自分だったら出来るだろうか? そして少女とその父の亡骸を置いて冒頭の彼女の元に走る主人公。この時点では自らを見つめ直し、人としての生き方を選んだ後だけに置き去りは止むなしといったところか?母親よりも、少女よりも、裏切り撃ち捨ててしまった自分への無垢な愛に応える道を選んだのだろう。でも、自分だったらどうだろう?老いた母親の元に駆け付けないか?はたまた幼い少女を置いて行けるだろうか? 類似の作品は幾つか観て来ましたが、この作品には考えさせられることが多かったです。 そして、特に少女の演技と愛らしさは特筆もの。それもあって、迷いましたが8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-20 10:56:14)《改行有》

6.  フロッグ 《ネタバレ》 ネット上であらすじを読んで、これはホラーだろうななどと思いつつ観始めました。 刑事の自宅で起きる怪現象。これは誰かが、いや何かが潜んでいるな。そのうち姿を現して修羅場となるのかな。けれども、それが少年誘拐事件とどう繋がるんだろう? ところが、妻の不倫相手の乱入→負傷→死亡によって、思わぬ方向に事態は進展。あれあれ?誘拐事件どころじゃない!その顛末、どうするつもり? そして突然、ここから先はPOVかよ?みたいにハンディカメラの画像に転換して物語は振り出しに。作品後半は種明かし編となっていて、視点も新たな登場人物に変更。種明かしが始まります。 見事な構成ですね。多少は力技もありはしますが(例えば少女が犯人に撃たれるくだりでは前半と後半では時間の同期が出来ていないように感じるとか、母親が息子のベッドの下を覗き込んだ時、中身付きのカエルのお面を二度見までしているのに人が被っていることを認識できない、とか)、前半の不可解な部分をひとつひとつ回収して行く流れはなかなかにユニークで、観る者は前半のホラーテイスト溢れる展開が、実は一人の青年の仕業だったと解るように丁寧に描かれています。そして、最後の最後に実はその青年の復讐譚だったことに気付くのです。そもそもその家を選んだのは彼だったわけで、始めから狙っていた訳ですね。 複雑な構成を破綻させることなく完成させたためか、物語としての深味にはいま一つ欠けるようには感じますが、観る者に予測を許さない見事なエンターテインメント作品だと思います。 ちなみに、邦題より原題の方が謎めいていて好きです。だいたいからして、カエルのお面が可愛くなさ過ぎて到底カエルに見えないし。[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-22 00:06:20)《改行有》

7.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 昔の娯楽ラインのアメリカ戦争映画は、リアリティじゃなくって娯楽性を追及して(戦勝国万歳的に)作られてた。でも、その後只管リアリティに満ちた作品(初めの頃は感情的に、徐々に視覚的に)が作られ、今や寧ろ反戦的であることが主流なので(当然か)娯楽一辺倒な作品は少数派。そんな中で、この作品はどっちつかずの印象です。だから不満なレビューも多いのかな? ブラピ演ずるドン・コリアーの死への決意や、ノーマンが若いSS兵に見逃してもらうところ辺りは、日本映画で描かれる武士道的なシーンを思わせ、変わったな~、アメリカ戦争映画というのが一番の印象です。[DVD(字幕)] 8点(2016-02-14 11:27:13)《改行有》

8.  4デイズ 《ネタバレ》 非常に重いテーマ。まさに「究極の選択」とはこのこと。一人の人間として、この選択を苦もなくなしうる者はいないでしょう。というか、いないと信じたい。大量破壊兵器の出現は、間違いなく人の心を極度に歪ませてしまった。連続する緊迫感に目を離せない一本。同時に重苦しく後味が悪い一本。秀作です。[DVD(字幕)] 8点(2013-03-30 20:38:08)

9.  ブリッツ 《ネタバレ》 確かに、主人公のキャラクター設定からして、作りとしては結構雑な部分があるかもしれませんが、会話の端々にイギリス映画特有のウィットと言うかセンスと言うか、そんなものが散りばめられて、悲惨な展開なのにクスッと笑わせられたりして、なかなか好印象の1本でした。 犬猿の仲になっちゃうのかなぁという感じの2人の刑事が立場真逆に支えられ、結果「処刑人」かよっ!てなエンディングを迎えるあたりは、結構日本人好みの勧善懲悪のためなら何でもありみたいな作品で、個人的にはかなり好みです。 そして、ジェイソンはいつものジェイソン、お約束どおりの無敵ぶりに満足です。レビュー少ないのがちょっと寂しいかな?[DVD(字幕)] 8点(2012-11-11 15:35:12)《改行有》

10.  フローズン・グラウンド 《ネタバレ》 実話を元にした作品ということですが、実話を参照して部分的に事実を盛り込んで作り上げたフィクションということだと思います。その観点からすると、犯人や被害者の実名を使用したことや、エンドロールに被害者の画像や状況を挿し込んだことには少なからず疑問を感じてしまいます。フィクションなのかノンフィクションなのかが曖昧にされているような…。 そのあたりのモヤモヤ感を別にすれば(いや、そこは重要なんですが)、終始緊張感が途切れることなく続く捜査劇は、エンターテインメントとしての魅力十分だと思います。決して退屈する余裕などないと。 そう、エンターテインメント作品と割り切れば、ヒロインのバカげた行動や警察の脇の甘さ、主人公の家庭生活や妻との関係等々「おいおいそりゃあないだろ!」とか「それってなんで?結局どうなったの?」的な演出も、進行上必要不可欠に思えて来ます。実話ベースだからって正確過ぎたり緻密過ぎたら興覚めですからね。納得です。 そして何より、ニコラス・ケイジとジョン・キューザックのハマりにハマった役どころは見もの。特にニコラスさんはやっぱりシリアスな、こっち系の人ですね![インターネット(字幕)] 7点(2023-01-11 23:09:55)《改行有》

11.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 もしこれが誰もが認めるB級C級作品だったら(なんだそりゃ?)、皆さんもっと高評価だったかも。なにせ、主演共演スタッフすべてに一流どころを揃えてるから、期待感が高まりすぎですよ。つまりは面白いんです。もっと高いレベルを求めたくなるんですよね。問題点は既に皆さん書いてらっしゃいますけど、御都合主義が乱発ってとこでしょうか?でも、やっぱり面白いし、リーアムおじさんに敬意を表する意味でも、甘めの7点献上です。[DVD(字幕)] 7点(2015-12-23 13:58:53)

12.  ファントム/開戦前夜 《ネタバレ》 潜水艦内で繰り広げられる緊迫の戦いは、実話ベースであることによって、よりいっそうスリリングな仕上がりになっています。 エド・ハリスがいい味出してますね。彼にしてもデヴィッド・ドゥカヴニーにしても、いまいちドイツ軍将校っぽくなくて、言われないとアメリカ軍の物語かしらと思ってもしまうのですが、ぱっと見、今回も悪役?という雰囲気の中、見事に正義感と人間味溢れる人物像を醸し出しているエド・ハリスは、まさに名優の貫禄です。 潜水艦内の軍事サスペンスということで、圧迫感や密室感で息苦しいだろうなと思っていたら、やっぱり本作も例外ではなく、しかも必要以上に狭いところで活動するので個人的には苦手なんですが、それさえも忘れさせる緊迫した展開ですね。艦長の指揮振りが爽快でさえあります。 ラストシーンには賛否両論分かれるところでしょうけれど、私は「アリ」だと思いました。あれは決してゴーストではなく、副長の心の中の言葉では表し切れない思い、それは即ち制作者の思いでもあるのでしょうけれど、それを表現したものじゃないのかな?[DVD(字幕)] 7点(2014-10-04 15:20:05)《改行有》

13.  ブレイクアウト(2011) 《ネタバレ》 初見はイマイチだったかな?ビッグスター競演でなければB級モノと判断してしまいそうなチープな展開。既視感ありのストーリー(実際には類似作品はないかもしれないけど)は、妻や娘の行動とか意外性も十分あるけれど、それほど惹きつけられることもなく…人間ドラマ的な部分で、家族の葛藤は丁寧に描かれてると思いますけれどね。 というわけで無難に7点を献上です。 ちなみに、2回目観るといろいろ解ってきますね。夫が妻のキスを避ける理由とか、慌ててアタッシュケースを閉める理由とか、細かい作りこみは流石監督の力量を感じます。 それと、原題の方がいいな。同じストレートなら原題の方が良いです。邦題はテーマがずれてると感じます。 ※間違えて、いったん「あらすじ」の方にレビューを入れてしまいました。短時間とは言え、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びします。[DVD(字幕)] 7点(2013-06-02 07:41:55)(良:1票) 《改行有》

14.  プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 面白いと思いますよ。流石ロドリゲスさん、ってテイストがここかしこに散りばめられ、約100分飽きずに観ることが出来ます。 基本的な設定は、古典的なSFと言う感じ。地球上に君臨する人類も、より高等な生命体にとっては「遊びの道具」に過ぎない。意外とありがちな設定です。ただ、この作品の場合には、シリーズの舞台を地球人のフィールドから、プレデターのフィールドにシフトさせたと言う点で新鮮味があり、絶望感と孤立感を際立たせています。どうやったって地球には帰れないじゃん!という状況の中で、必死に戦うスペシャリストたち。実に魅力的な設定です。 が、ちょっとばかり説明不足やら空振りやらが目立つのも確か。まず何よりも、プレデターさんは、地球上でどうやって人選して来たのか?評価基準は何なのか?性犯罪者の死刑囚とか、医者のふりしたサイコキラーなんか選んだって、最強の兵器を駆使するプレデターさんにかなう訳ないし…。肝心要のそのあたりの説得力に欠けているために、冒頭からリタイアしてしまう観客も多いのでは?ま、訳の解らないまま、何だか凄そうな面子だな、って思わせるのもこの作品の魅力ではあるのですけれどね。でも、だったらもう少し一人ひとりを得意技で活躍させてもいいのでは?とも思ったりして。何シーズンも生き抜いてきた男のサバイバル術も披露して欲しかったな…。 と言う訳で、いろいろ不満があるのも確か。7点が妥当かな?[DVD(字幕)] 7点(2011-05-09 01:25:59)(良:1票) 《改行有》

15.  フラクチャード 《ネタバレ》 緊迫感とミステリー感に溢れ見応えのある1本、と言いたいところですが、残念なことにかなり早い段階で「夢オチ」若しくは「妄想オチ」、それとも「実はみんな死んでましたオチ」だろうという予測が容易に立ってしまいます。 「残念ながら二人とも…」という台詞まで流れてしまうと、これはもう確実に少なくとも二人が死亡していることが確定してしまう訳で、その二人が実は冒頭の親子三人ではなかったということは終盤まで判らないものの、サスペンス或いはミステリーものとしてはあまりにストレートな演出かと。 サム・ワーシントンさんを始めとする出演者の演技力に加え、何と言っても娘役のルーシ・カプリちゃんの愛くるしい演技が素晴らしく(特に表情)、冒頭に述べました通り見応えはあります。何となく既視感はあるもののストーリーも魅力的。それだけに、もう少しミステリー然とした構成(観客を混乱させる)、或いはホラーテイスト(ホラーとしては作られていないのかも知れませんが)を強めにして欲しかった。そんな気持ちからやや低めの6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-17 11:18:03)《改行有》

16.  PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星(TVM) 《ネタバレ》 一見すると(既視感は脇に置いておくとして)ビジュアル的にはかなり頑張って作られていると思います。 海水温の上昇でプランクトンが死滅し、捕食する魚類が激減、結果海の食物連鎖の頂点に立つサメはエサ不足から人間を襲うようになる。氷河が全て融けて地球上の98%が海水に覆われるのかどうかは諸説ありそうですが、一応理に適っているかのように感じさせてくれます。サメたちのビジュアルも過去のサメ映画と比較して遜色はないと思います。使い回し感も然程感じることなく鑑賞できます。 つまりお膳立てはまずまずということです。が、そこはやはり低予算作品ならではの弱みと言いますか、じっくり見て行くといろいろ思い至ってしまいます。 深い海の上を泳いでいるはずなのに、どう見ても浅瀬で四つん這いになって泳ぐふりしているのがマル分かりだったり、カットの始まり部分で台詞の語り出しに微妙な間があったり、要は演出上の粗と言いましょうか。それでOK出すなよ、みたいな。 他にも脚本の問題なのかそもそものプロットの問題なのか、リーダーの博士が自己主張が強烈で人の話に全然耳を貸さない独裁者で感情移入出来なかったりとか、ロケットでCO2の削減装置?を打ち上げてたった半年で完全に水没してた自由の女神が上半身出すほど海面が下がるか?とか、そもそも世界観が狭過ぎて、いくら地球全体が水で覆われてるとは言えアメリカ以外の研究施設だって残ってるだろうに他との調整なしにたった1基しかないロケット打ち上げるか?しかもサメ電源で、とか。気になる点は多々あります。 そして、サメ映画としてのメインであるところの母ザメの正体がイマイチ不明瞭です。突然変異なんでしょうけれど、そこは「ありき」で話が進んで行きます。いきなり進化はないだろうに。 予想外の設定で驚かせてくれるある意味見応えのある作品ですが、あまりに緊張感が薄くシリアスなのかコメディなのかどういうスタンスをもって臨むべきか迷ってしまう作品。でも、結構好きなので甘めの6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-09-11 11:23:49)《改行有》

17.  プラットフォーム 《ネタバレ》 ストレートに受け取れば、この作品は社会の構造的欠陥や資本主義とそこに生きる人間の堕落、歪んだ宗教観等々、いろいろと暗喩しつつ批判的或いは教訓的な色彩を加えているのかなと思いますし、恐らくは作り手はそのような趣旨をもって製作したのでしょう。 肝心の構造物については、登場人物の精神世界を具現化したと思えなくもないのですが(単に禁煙道場でマインドコントロールされている主人公の幻覚とか)、やはり単純に矛盾点をSF的に何でもありにしている実体としての構造物なのだと思います。 必要以上にグロく演出しているように思えて好感度は低いのですが、不条理系SF作品としては大きく破綻してはいないかと思いました。 ただ、邦題は「台座」で原題は「穴」というのは少々気になるところ。配給元としては生きるための糧を載せて各階層を上下する「台座」こそがこの作品を象徴していると解したのでしょうけれど、製作者はあくまでも各階層を良くも悪くも繋いでいるルートとして「台座」よりも「穴」をタイトルに選んだのではないかなと思いました。二者は似て非なるもの。邦題には違和感があります。 それからラストシーン。文字通りのどん底で見出した希望の象徴である幼児を、ゼロ階層に届けることが果たしてメッセージなのか。だとしたら、そこに至るまでのプロセスを考えれば随分と綺麗事過ぎるメッセージであり、恐らくは伝わらないでしょう。少なくとも理不尽な構造を改革するきっかけにはなり得ないメッセージではないかと。 そして、最下層で闇に消えた二人は何処に行くのか。地獄なのでしょうね。であれば、待っていたのは希望のフリをした絶望。救いようのない結末と思えました。[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-09 12:08:54)《改行有》

18.  フローズン 《ネタバレ》 極限の状況に置かれた人間がどうなってしまうのか?というテーマのソリッドシチュエーションホラーかと思いきや、そこまで深く掘り下げてはいない作品でした。 とは言え、現実にこんなことがあれば普通にこういう行動をとってしまうのだろうなという理解も出来、制作者が敢えて極端に掘り下げずに作ったのかなとも思えます。それによって、観る者は「ここでこういうことしちゃダメだよ」とか「こうすればいいじゃないか」といった「自分だったらこうする」といったことに考えを巡らすことになり、それこそが制作の狙いかな?と。 そう考えると、3人の登場人物の行く末が早い段階で見えてしまうというあたりも、敢えてそういう演出なのかなとも思えてしまいます。観る者は、まず始めにセコイ男たちのリフト券詐欺に腹が立ったり、主役のカップルの関係性の浅さに閉口したりして感情移入拒絶状態になって早々に2人の男に死亡フラグを立ててしまい、浅はかな行動で結局命を失っていく若者の姿に「自業自得じゃん」みたいな感情を抱いてしまう。そんな風にリードされているとしたら、見事にしてやられたと思えないこともありません。 ホントのところはどうなんでしょうか?単に教訓的な作品と言う訳でもないと思うのです。少し謎が残りました。 それと、ラストの「ハニー」の一言は、彼女の幻聴だったのか?それとも?幻聴ということにしておきたいな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-17 01:08:58)《改行有》

19.  フライペーパー!史上最低の銀行強盗 《ネタバレ》 予告編では期待したんですけどね。思った程じゃなかった。残念。 ただ、設定と展開は面白いと思いますよ。強盗の鉢合わせ。しかも狙いが違うから競合しない。更には銀行内部にも裏があり、更に更に出し抜こうとする人物がいる。あっさり主要な登場人物が死んじゃったりするところもシュール感があっていいです。 でも、何か物足りない。集中できない作品でした。設定が生かされてないんだな。シリアスなのかコメディなのか作り手も決めかねてる感じ。 アシュレイさんの変わらぬ美貌に1点追加の6点献上です。あ、邦題の副題は全く要らないと思います。[DVD(字幕)] 6点(2013-12-01 19:37:16)《改行有》

20.  プロメテウス 《ネタバレ》 遅れ馳せながらの投稿なので既に書き尽くされてしまってますね。それでも言いたいのは予告編のあり方。予告編以外の予備知識なしで観る者にとって、この展開は騙された感が否めない。人類の起源の謎、大いなる存在による創造、時空を超えたロマン等々、ダイナミックなスペースオペラを期待させる予告編。しかしながら、実際の作品内容は「エイリアン・ライジング」に他ならない。 いいんです、否定はしません。だけど、予告編で敢えてミスリードするのはやめて欲しかった。最初からエイリアン・シリーズと判っていた方が素直に楽しめたと思う。 登場人物のアホさ加減。およそ科学者とは思えない発想と行動。他にも納得できない点は多々あるけれど、流石の卓越した映像表現、計算されたエンターテインメント性等々、一見の価値ありです。観る人を選んじゃいますけどね。[DVD(字幕)] 6点(2013-10-27 22:52:55)《改行有》

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