|
プロフィール |
コメント数 |
3278 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
監督別鑑賞作品数
成瀨巳喜男 69 溝口健二 34 川島雄三 41 小津安二郎 37 石井輝男 24 豊田四郎 19 石井岳龍 18 矢崎仁司 12 西川美和 8 山下敦弘 15 今泉力哉 22 フェデリコ・フェリーニ 24 ミケランジェロ・アントニオーニ 14 ピエル・パオロ・パゾリーニ 16 ルキノ・ヴィスコンティ 17 ジャン=リュック・ゴダール 36 フランソワ・トリュフォー 24 ルイ・マル 17 ジャン・ルノワール 15 ジャック・ベッケル 13 ジャン=ピエール・メルヴィル 11 ロベール・ブレッソン 12 イングマール・ベルイマン 27 アルフレッド・ヒッチコック 53 ジム・ジャームッシュ 15 ホウ・シャオシェン 19 ウォン・カーウァイ 14 ジャ・ジャンクー 9 |
|
1. フィラデルフィア物語
《ネタバレ》 同じ1940年に製作されたケイリー・グラント主演『ヒズ・ガール・フライデー』と同様、ケイリー・グラントが離婚したばかりという設定。
これは嫌な予感が・・・と思っていたら、、うーん、やっぱりかぁ。
またもやケイリー・グラントが総取りかよ!と思ったが、本作の方は少し趣きが異なっていて、ケイリー・グラントがそこまで完全無欠ではない。
優しさを持ったキャラクターになっており、主演のキャサリン・ヘプバーンを支える優しい男を演じていた。
本作では、男連中は皆、キャサリン・ヘプバーンに夢中なのだが、そこまで魅力的な女性には見えず。
観ている私も、夢中になれるような女優が演じていたら、もっと感情移入できて、楽しめたとは思う。
そこまでガチャガチャとうるさいコメディ映画ではなかったのも救い。
ムード溢れるシーンも随所にみられ、ロマンス映画としても楽しむことができる。
上流階級の世界を描いていて、その辺りの描写も興味深い。
上流階級に限っての話ではあるが、この時代でも十分、豊かな生活をしていたんだなぁと感心。
人間が物質的に豊かな暮らしをしていく上で、この映画で描かれていた生活レベルでも十分な気がした。
現代の物質的豊かさは、必ずしも必要じゃないのでは?と。
もちろん上流階級で、召し使いが何でもやってくれる生活じゃないと成立しないが、家電やIT技術など、余計なものにさえ感じた。
70年以上経っても、意外と人間の暮らしの豊かさって、そこまで変わっていないのでは?
科学技術は格段に進歩したが、その科学技術の進歩の割に、人間の生活水準って、そこまで上昇していないようにさえ思ってしまった。
この時代の上流階級の暮らしぶり、とても豊かで、十分に満たされている。
この映画が作られた5年後に、日本は焼け野原になっていたかと思うと、かなりショッキングな生活ぶり。
そういう視点で見ると、衝撃を受ける映画。[ビデオ(字幕)] 5点(2016-04-18 14:30:34)《改行有》
2. ブローニュの森の貴婦人たち
《ネタバレ》 歪んだ嫉妬と復讐心。
女は男を嫌いになって別れたはずなのに、その男が新たに好きな女性を見つけたら、それが気に食わず嫉妬。
これは理屈的にはおかしな話なのだが、実際に有り得そうな話だ。
それが復讐にまで発展していくのだから、恐ろしい。
女性が内側にもつ、嫉妬心うずまく執念深さの前には、男はただただ圧倒されるのみ。
とは言っても、女性には色んなタイプの女性がいるわけで、女性の全部がこういう精神構造ではないであろうが。
だけど、もしこんなやっかいな女性につかまったら、別れるのには相当な覚悟に要るであろう。
ロベール・ブレッソンの後期作品のような、一切のムダを排除したストイックな作りは、本作には感じられない。
テンポの遅さも手伝って、むしろ冗長に感じたほどだ。
余談だが、私は渋谷のツタヤでビデオをレンタルして本作を鑑賞した。
ちなみに、DVDは発売されているものの、レンタルには出ていない。
本作のビデオが置いてあるレンタル屋は、日本広しと言えど、渋谷ツタヤだけかもしれない。[ビデオ(字幕)] 5点(2010-10-22 00:57:01)《改行有》
3. 富士の地質
富士山がどう出来上がったか、富士五湖がどう出来上がったか、忍野八海はどう出来上がったか、動く図解入りで懇切丁寧に説明する。
まるで昔のNHKドキュメンタリーを観ているかのようだ。
ふむふむ、、と良く理解できたものの、映画として一体どうなんだろう・・・[映画館(邦画)] 4点(2008-12-27 21:16:32)《改行有》
|