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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 復讐は俺に任せろ 《ネタバレ》 自分では決して人を殺さずデビーにダンカン夫人を殺させ、自分は刑事に復帰と、なかなか調子の良い物語。 警察上層部とギャングとの結び付きを告発した内容は、ラングの信念を感じる。[インターネット(字幕)] 5点(2024-05-18 20:34:32)《改行有》 2. 舞台恐怖症 《ネタバレ》 マレーネ・ディートリッヒが圧巻の貫禄だが、内容はパッとしない。 後年のヒッチコック作品に比べると、奇抜さが無いというか、オーソドックス過ぎる内容。[インターネット(字幕)] 5点(2021-09-23 19:22:22)《改行有》 3. 不安 《ネタバレ》 不倫に関わる、ややもすると単純になりそうな話を、見事なまでにサスペンス風味満載に仕上げた作品で、いつ殺人が起るとも分からない雰囲気が全編に渡り漂っていて、緊張感を持ったまま最後まで観ることができた。 ロベルト・ロッセリーニとイングリッド・バーグマンは実生活でも不倫関係にあったが、本作はその不倫関係をまるで鏡の様に映しこんだ内容である。 結果、ロッセリーニは、不倫というものを深くリアルに追究し過ぎ、本作をもってバーグマンとの不倫仲も終りを遂げる。 ロッセリーニが、自身のプライベートをさらけ出してでも撮ろうとしたその意気込みを評価したいが、その一方で、単にロッセリーニの女グセの悪さを見せられているだけの様な気がしなくもない。 不倫とはいかに不誠実で、リスクが高いか。 単純に言えば、そんなことを訴えている作品である。 そんな単純な題材を、ロッセリーニは独自のセンスで、サスペンス劇としても十分に楽しめる作品に仕上げてみせた。 ロッセリーニは、イタリア近代映画の草分け的存在の監督だけあって、その完成された演出手腕には、さすがの貫禄を感じた。[ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-12 01:21:37)《改行有》 4. 風船 《ネタバレ》 『浮雲』と並び、名優、森雅之の男の魅力が存分に凝縮された名編。 ラストシーンの、娘である芦川いづみとの再会シーンは、鳥肌が立った。 表題の「風船」とは、男の生き様を表している。 同じ処に留まらず、常に新しきもの、人生の刺激を求め、自分の欲求に正直に人生を選択し、自らの意志で人生を切り拓いていく。 まさに、私自身の理想の生き様であり、私が思うところの男の生き様だ。 60に達しながらも、森雅之は惰性で生きることなく、やりたいことを貫き通す。 しかし、時にはそれは自分勝手な人生選択であり、妻や子供を振り回す。 それはそれで人間的欠点であるかもしれない。 いや、少なくとも、一般社会的観念からみれば、間違いなく無責任な男だ。 しかしながら、何かを選択する時、その背景には必ず何らかの犠牲というものが並存する。 その犠牲をあくまで認識した上で、敢えて森雅之は自分の希望する生き様を選択し、決行するのだ。 そういう男の生き様を徹底的に描いたという点では、本作はまさに男のための映画である。 だが、森雅之は誰よりも深く真剣に娘の幸せを願っている。 理屈で全てをうまく整理できるほど、人生や社会は単純ではない。 それを考えれば、結局のところ、自分が望む人生選択を行うことが一番大切なことではなかろうか。 子供は子供としてどう生きるかを自分自身で決めていけばいいし、妻も妻で自分が良いと思う生活を選択すればよい。 自分が良いと思って選択した人生ならば後悔もしないはずだ。 まさにこれらの考え方は、私の理想とする人生論であり、本作はそうした自分の人生観と見事に一致した。 妻も息子も、結局は一家の大黒柱である森雅之に依存して生きてきたにすぎない。 それを考えれば、60になった森雅之は、そろそろ自分の自由を主張しても、ばちは当たらないんではなかろうか。 そう考えたりして本作を観ていたら、とめどもなく深い味わいのある作品であることに気付かされた。 最後の最後で気付かされたのだ。 なんという味わいのある奥深い作品であろう。 というわけで、私は本作を川島雄三監督の最高傑作の一つに推したい。 (P.S.)北原三枝の衣装と、そこから伸びる脚線美、そしてクール・ビューティな雰囲気にやられました![CS・衛星(邦画)] 8点(2008-10-05 15:00:20)(良:3票) 《改行有》 5. 夫婦 《ネタバレ》 これはこれは、意外や意外、成瀬作品としては知名度が高い作品ではないが、かなり楽しめた。 まず何といっても主演二人の演技が素晴らしい。 上原謙と杉葉子。 上原謙のうまさは前から分かっていたが、本作ではかつてないほどの「3枚目役」を演じ切り、ますますもってその懐の広さと深さを発揮。 杉葉子は、他の作品では脇役にまわることが多く、有名女優たちの影にいつも隠れている印象があったが、本作では主役をはり、その魅力を遺憾なく発揮。 この二人の息のあった演技こそ、まさに「夫婦」そのもののようであった。 本作では題名からも想起されるように、夫婦の倦怠が描かれる。 しかし、最後は成瀬の真骨頂である、「男と女の切っても切れない縁」により、見事、夫婦の形を取り戻す。 倦怠を通し、それを乗り越えることによって、更に夫婦は互いを理解し、絆も深まる。 ラストシーンは、それまでのいさかいがまるで嘘のように、肩を寄せ合い木枯らしの中を二人で歩いていく・・・ なんという素晴らしいラストだろうか。 久しぶりに成瀬映画の魅力を満喫できた気がした。 本作は、成瀬作品の中でも隠れた傑作であるといえよう。[映画館(邦画)] 8点(2008-09-25 00:13:13)《改行有》 6. プーサン 伊藤雄之助がとにかく凄い! 男の哀愁が体全身に漂っています。 伊藤雄之助って、こんなにも凄い俳優だったんですね。 いやぁ、感服いたしました。 そして加東大介も、本作では特に魅力を発していました。 元々好きな俳優ですが、本作の加東大介は、事のほか良かったです。 院長室での伊藤雄之助とのやりとり、電車の中での女性二人に挟まれた時の表情などなど、面白すぎです。 市川崑監督の作品って、あまり本数観ていないんですが、初期にこの様な素晴らしい作品を撮っているんですね! なんかハマりそうな予感がします。[映画館(邦画)] 8点(2008-02-24 01:10:28)《改行有》 7. フレンチ・カンカン 《ネタバレ》 すごい躍動感! 画面が踊り出すかの様だ。 ラストの怒濤の盛り上がり。 特に「運動会のマーチ」がかかり始めた時には鳥肌が立った。 ミュージカルは苦手だったが、本作は全く苦にならなかった。 ただし、ジャン・ギャバンは役柄に合ってない。 ミスキャスト。 最後、「女性よりも仕事を優先する」みたいな発言をするところで、少し悪い男風に。 これでこそ、ジャン・ギャバン。 やはり彼には悪い男がよく似合う。 これでジャン・ルノワールは6本目。 まだまだ観てみたい監督だ。[ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-06 16:27:46)《改行有》 8. 不良少女モニカ ベルイマンらしくないけど、普通に楽しめます。 いや、ベルイマンらしくないからこそ無難に楽しめるのでした。[ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-14 17:50:00)《改行有》
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