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プロフィール |
コメント数 |
293 |
性別 |
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自己紹介 |
【好きなジャンル】 ミュージカル/恋愛/戦争/コメディ/SF/社会派・人間ドラマ 【苦手なジャンル】 格闘技/動物/トムハンクス/アレン関係
最高の映像作品だと思うのは実は映画ではなく、NHKドキュメント「映像の世紀」。 |
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1. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
《ネタバレ》 男でも女でもなく、かつて住んでいた東ドイツも崩壊した。ヘドウィグという名前すらも自分のものではない。自己喪失感を抱え、愛と歌に自分の存在価値を見出そうと、ひたすらもがくヘドウィグの姿にせつなさ、ほろ苦さを感じて胸が痛む。彼女は「アングリー・インチ」で身に降りかかった理不尽に対して怒り叫び、「シュガー・ダディ」で現在の自分を喜び楽しんでるさまを語り、「ヘドウィグの嘆き」で身の不幸を嘆き、「愛の起源」で自らの喜怒哀楽を昇華しようとする。最初にこの歌が流れたとき、そこには憂いがあった。しかし、ついにラストでイツハクとともに「ありのままの自分」を肯定して生きることを選択する時、この歌のメッセージは、一切合財を取り込んだ、愛の賛歌の高みにまで昇るのだ。姿は奇妙だが、純粋で純粋で純粋な彼女の歌声に心を動かされずにはいられない。演技、衣装も素晴らしいが、個人的にはやはりアイデンティティと愛への賛歌を素朴に語った「愛の起源」だ。自分の価値観が変わるほどショックだった。9点(2004-02-12 14:59:41)(良:1票)
2. ペイ・フォワード/可能の王国
オスメントを始め、役者が揃っている。構図も面白いし、ストーリーにも無理は感じない。「ペイ・フォワード」という造語をシモーネ先生の辞書と対比させ、明日を変える概念は既知のものではないことを示唆する脚本も私は巧いと感じた。結末はお涙頂戴より、キリスト教文化の人間にとって自然なものを選んだという感じ。また、この主題を「青臭い」という意見もあるだろうが、実は私はこの手の映画が好きである。青臭い人間達が世界を変えてきたのだし、これからもそうだということを私は信じているからだ。劇中で主人公達が所謂「困難な善」を行なって「ペイ・フォワード」するのを、「非現実的」とか「自分には無関係」というのは少し違っていると私は思う。映画の登場人物でもない我々が、彼らと同様のことを行う理由も必要もないのだから。もしあなたがこの映画のテーマを笑うのなら、少し考えてみて欲しい。「みんなのシネマレビュー」に、これだけのレビューがあるその訳を。あなたが何かに影響されて自分が変わった経験がおありなら、単なる自己満足だけがその理由でないことがわかるだろう。少なくとも、ご自分がレビューを読んでいるのを「非現実的」なことだとは思わないはずである。
7点(2004-01-06 10:29:58)《改行有》
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