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プロフィール |
コメント数 |
811 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
今年は映画見れてないです。 |
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1. ヘルハウス
《ネタバレ》 怪奇映画が好きな人ならノックアウトしてしまう程の濃厚な怪奇幻想の雰囲気。
序盤の退廃的な風景は素晴らしい。
タナー嬢のゴスロリな美しさ、フィッシャーの精神的に憔悴した感じが見事。
演技を超えたキャラクターは本気度があり迫力が漲る。
この映画の霊現象もまた迫力が凄い。
そして重苦しい恐怖が暗い。
本物のオカルト映画という感じがする作品だ。
洋館の雰囲気はどのホラー映画よりも素晴らしい。
ベラスコの狂気の人間像がこの作品の中で生きている。
タナー嬢が中盤から終盤にかけて色気を増してくのがヤバい。
若くて美しいタナー嬢の霊媒体質が性的に利用されてゆく様が生々しく描かれている。
これはオカルトホラーとして非常にレベルが高い。
この作品は呪いのようなものが感じられて気が重くなる。
この作品の古臭さはカルトさと幻想的なムードを高くしているので本格ホラーの魅力だと感じる。
目新しいホラー演出が好みの人には全く向かない。
淡々としていて物語の運びが少々悪いのかもしれない。
ただそれは飾ることよりも描くことに専念しているからだと僕は感じた。
そのリアリティー重視なところが良い。
あまり納得がいかないのは、霊的な力を科学の力で打ち消してしまうということだ。
これだけ邪悪な霊力を見事に描いた作品が何故そんなガッカリな事をしてしまうのか。
最後は邪悪な霊力よりも人間の狂気にゾッとしてしまった。
[DVD(字幕)] 8点(2012-07-26 00:41:15)《改行有》
2. ペーパー・ムーン
《ネタバレ》 普通にスゲー面白かった。
親子2人の仲が悪いのに、でも絆がとてもとても深いのが良い関係だと思った。
物語の中で人を騙しているけど、ぜんぜん憎めない。
テイタム・オニール少女が超可愛い。
モーゼスと仲良くなって途中で乱入してくる性格の悪い女性は、嫌な感じだけど、
でもちゃんと自分の弱い部分を少女に打ち明けていたから、そんな悪い気はしなかった。
この作品の面白さは、もしかしたら「シンプル」なところにあるのかもしれません。モノクロも良いですね。余計なものを全て削ぎ落として洗練されている。この作品を観ると、昨今の映画はいかにゴチャゴチャしているかを思い知らされます。
最後の、テイタム・オニールの選んだ選択にはホントに感動!
でも「オバちゃん」も可哀想だと思っちゃうんだよね。。。
「ちゃんと一言オバちゃんに言ってきたの?」とか「レモネードちゃんと飲んだのかな?」
とか、、、そのオバちゃんがとり残されて、淋しそうにしている光景が思い浮かんじゃうんだよね。でもそんなの関係ないか!やっぱり最後には、あの親子2人が一緒になるのが一番美しいんだし。
でもテイタム・オニールちゃんがやっぱり一番可愛いなあ!
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 03:17:39)《改行有》
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