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1. ホビット/思いがけない冒険
「SHERLOCK/シャーロック」のサード・シーズンがおくれているのは、主演の2人が映画に出てるからのようで、それなら映画で会いたい! ワトソン役マーティン・フリーマンはグリーナウェイの「レンブラントの夜警」でも主演でしたが、レンブラント→ワトソン→ホビットってスゴイ変遷。 キャラ的にはレンブラントよりワトソンに近い?主人公ビルボが巻きこまれる冒険は「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚、LOTRのキャラクターがちりばめてあるのでファンの人はうれしいのでは。 イライジャ・ウッド(フロド)は30才すぎても妖精のようなルックス、ケイト・ブランシェット(ガラドリエル)が神秘的に美しく見えるのは威厳があるせいか。 冒頭ビルボが住んでいるホビット庄は桃源郷のような美しさですが、ファンタジーが映像化される場合、邪悪でグロテスクなものまで形として見せられるのがツライところ。 ゴラムもしっかり出てきて「いとしいしと(MY PRECIOUS)」をシツコクやってるのでゲンナリ。(でもそれに耐えたごほうびか、指輪がココで宙に舞う) 旅なんかしたことがなさそうで他人にも興味なさそうなビルボが、友情と勇気を知る第1部。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-09 07:00:04)
2. 星の旅人たち
《ネタバレ》 もう一つの「サン・ジャックへの道」といってもよいのでは。 「監督」エミリオ・エステべスが父親マーティン・シーンに贈った、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅。 父親が自分たちを養うために、二流映画にも出演していたのを知っているエステべスからのプレゼントは、シーンにとって何よりもうれしいものであったはず。 飄々としてコミカルな「サン・ジャック」よりシリアスな作風、それもそのはずシーン演じる眼科医トムは急死した息子ダニエル(エステべス)の遺灰を背負い、息子のかわりに聖地を目指す。 800キロの行程を共にする3人の仲間の存在が、時に彼を元気づけ時に苛立たせもするが、息子を失った彼は経験したことのない旅の実感と新たな家族を得たようなもの。 遺灰が要所要所に撒かれバックパックから減るごとに、トムの重い心を軽くしていくかのよう。 サンティアゴを越え、スペイン最西端の波高い海に最後の灰を撒く彼はふっきれた表情。 遠かった息子を身近に感じ、その心と共に歩んだトムはもう一人ではないのだろう。 トムとダニエルの父子の情と同時に、シーンとエステべスのそれも感じとれる静かな佳品。[DVD(字幕)] 8点(2013-04-04 07:00:04)(良:1票)
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