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1. 摩天楼を夢みて
《ネタバレ》 同じ「摩天楼」の付く作品に投稿してコッチにも入れたく成りました。同じ様な題名でも中身はまったく違いますが どちらも好きです(笑)
この映画は舞台劇を映画化したかの様で台詞が異常に多く、初めて見た時は面食らいましたが作品としては非常に出来が良いのでアットゆう間に見終わってしまいました。私が観たのは日本語吹き替え版のDVDですが
コレ、字幕だと台詞追い切れるかどうか自信が有りません^^;それ程台詞の多い映画です。
ストーリーは売れないセールスマンの悲哀を描いた物ですが その根底にはこの頃(より少し前まで)の大不況下に有ったアメリカと一見自由で民主的なアメリカ社会が内包する矛盾や
ドラスティックで皮肉に満ちた側面を見事に描いています。成績が上がらず次第に追い詰められて行く老セールスマンと それを内心ほくそ笑んで冷ややかに見つめながらも肩を叩いて励ます同僚。
転勤して来た新任の若い上司との確執など、少し極端ですが 現実に有る一般社会の縮図を切り取ったかの様な筋立ては見ていて少し憂鬱に成る事もしばしばでしたが
しかしそれを補って余り有る独特の台詞がマシンガンの様に飛び交って もうグイグイと劇中に引き込まれてしまいます。
ココ近年借りて来て見た映画の中では1,2の出来だと感じました。見て損は無い映画です。[DVD(吹替)] 9点(2023-07-07 12:44:07)《改行有》
2. マージン・コール
先ほど観終わりました。
はっきり言って大外れな映画でしたね。
リーマンショック前夜を描いたんでしょうが
結局の所、トレーダー同士の内輪話の域を出ていません。
実際のリーマンブラザーズ崩壊の時には政府やFRBが大きく関与して
「公的資金を注入せずに助けない事」を決定したらしいですが
そういう当局側との虚々実々のやり取りは微塵も出て来ません。
トレーダー=金の亡者、諸悪の根源
これでは全く納得できないんですよ。
みんなが知りたいのはその先や、思いもよらない裏側の論理です。
あと低予算なのかどうか知りませんが
出て来る場面が高層階のオフィスとニューヨークの空撮が殆どで
どうにも物語自体に広がり感が乏しく、無駄なシーンが多く
人物描写も底浅く、吐く台詞も陳腐この上ない。
基本的にあの金融危機が描き切れているとは到底思えません。
ケビン・スペイシー目当てで観た人は相当失望したでしょうね。
ともあれ、残念な映画でした。
それしか言い様が有りません。
[DVD(吹替)] 3点(2012-02-23 22:57:50)《改行有》
0 | 1 | 1.20% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 3 | 3.61% |
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3 | 7 | 8.43% |
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4 | 5 | 6.02% |
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5 | 8 | 9.64% |
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6 | 8 | 9.64% |
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7 | 15 | 18.07% |
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8 | 21 | 25.30% |
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9 | 8 | 9.64% |
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10 | 7 | 8.43% |
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