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21. マイ・フェア・レディ
オードリーの作品として「ローマの休日」とは役柄も結末も真逆なのがいいのか、バーナード・ショーの「ピグマリオン」の結末を変えたことで、ハッピーで後味のいい作品。 舞台版のジュリー・アンドリュースからオードリーに代わったことで、彼女の歌が吹替えなのが常にいわれてしまうけれど、そのぶんマーニ・ニクソンの素晴らしい歌声が聴けるわけですから。 アスコットと舞踏会の2度の変身の華やかさは彼女でないとというところがあり、20年後にグラナダ・ホームズとなる若きジェレミー・ブレット(フレディ)が見られるのも楽しい部分。 階級(クラス)を描きながらどちらを持ち上げるでもなく、ヒギンズ教授は相手の身分に関わらず「SIT DOWN」を使いますが、日本語では反映されにくいのが残念。 ヒギンズが意地っぱりなだけに、「ビクターの犬」よろしく蓄音機に残された声に耳を傾ける姿にはしんみりとしてしまいます。 歌われるのも粒ぞろいの名曲ばかり、一番好きなのはイライザの父親ドゥーリトル(スタンリー・ホロウェイ)の「時間通りに教会へ」。 「運がよけりゃ」では素寒貧でも自由を謳歌していた彼が、思わぬ遺産にからめとられてしまう自分を笑ってみせる結婚前夜のバチェラー・パーティが、明るくもほろ苦い味わい。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-27 18:26:07)
22. マネキン
誰でも一度は「この美しいマネキンが動いたら」って思ったことがあるかも。夢があっていいです。オカマちゃんハリウッドや若きスペイダーのあんまりサマになってないイヤミキャラも楽しいし。惜しいのは、デパートメント、ウィンドウ・ディスプレイ、コスプレざんまいの贅沢素材にしては映像が地味、80年代マテリアル・ワールドっぽいばかりで華麗さがないこと。マネキンもも少しキャトラルに似てればね。「愛がとまらない」より、2人が夜の街をバイクで駆けぬけるシーンの曲が好きです。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-07 20:20:08)
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