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[2010年8月23日] か…かわも…
(゚Д゚;)ノ
…映画界は今日終わった…。
[2017年7月16日] 猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。 大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。 最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。 スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。 |
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1. 魔の家
これは歴史上、極めて珍しい希少品映画だ。以下うんちく。この世にミステリーとSFが生まれる前の事。この世の大衆小説ジャンルはロマンス(恋愛物ではない。『宝島』『岩窟王』なんか)と、ゴシックロマンスに分かれていた。要するに冒険小説か怪奇小説か、である。ロマンスは19世紀末に歴史・戦記・冒険などへと専門ジャンル化していく。他方、ゴシックロマンスが生み出したのはミステリ・SF・ファンタジー・ホラーなど。本作はこの進化する前の原始ゴシックロマンス映画と言ってよく、明確なジャンル意識がない(ホエールの前作『フランケンシュタイン』もそう)。したがって、時々怖いんだか可笑しいんだかよくわからないシーンが出て来て、現代の観客を戸惑わせる。また、表面上語られるよりも明らかに深いドラマが、この家の過去にあったはずなのだが、観客へはいろいろな手がかりを提示するだけで種明かしは行われない。そしてこういう不条理な状況下で自分自身を見つめ直すという、教養小説的な展開まで見せるのである。かくしてホエールは19世紀中期のイギリス小説の風味を映像に移植するのに成功したが、以後このスタイルを真似する映画は出なかったように思う(一部を切り取ってパクったというのはあるが)。知る限り唯一の、正統派ゴシック・ロマンス映画。見るほどに理解が深くなる、スルメ的逸品。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-14 17:22:40)(良:1票)
2. 魔人ドラキュラ
あれだけ『エド・ウッド』を誉めておきながら、こちらにレビューを書いてなかったのに今さら気付いた次第。この映画の異様な点は(トーキー初期だから仕方ないというのもあるが)BGMがほとんどない点。この頃は役者の演技力だけで勝負しなければ、観客を引っ張っていく事はできなかった時代(同時期の参考例として名優ジョン・バリモア主演『悪魔スヴェンガリ』/ピーター・ローレの熱弁が光る『M』/本作と同じ監督の『フリークス』を挙げておきますね)。で、本作のベラ・ルゴシ。巧い。底知れぬ、胸に染み入る、病的な静謐。もちろん他の役者(ドラキュラ側の奴ら)の演技も巧いので、監督トッド・ブラウニングの力もあるとは思う。だがルゴシの演技はそういうものを超えている。演技じゃなく、本物じゃないかと思う。つまり世界大戦の傷が癒えない時期の、「東欧」という病んだ土地・歴史が持つ本物の迫力なんじゃないかな、と(これは最近『ヴェルクマイスター・ハーモニー』を観て再認識したコト)。惜しむらくは、全体を通してハーカー君にちょっと華麗さが欠けてたのと、ヘルシング教授まで陰気臭くなり過ぎてた点が残念かな。彼らは光の側を代表する人物なんだから、ドラキュラ伯爵に押されるだけじゃダメでしょー。7点(2004-05-23 17:19:27)(良:1票)
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