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1. ミンボーの女
《ネタバレ》 基本的にヤクザが絡んでいる映画って嫌いなんだけど、これは面白かった!ヤクザとプロフェッショナルの真剣勝負、撮影現場はさぞや凄い唾の嵐だったでしょう(笑)。マルサよりも強く、「スーパーの女」が子供騙しに思えてくる程の迫力。ただこの映画の本当の主人公は宮本信子ではなく、従業員役の大地康雄と村田雄浩でしょう。最後にヤクザに向かって反撃するところ、そして今まで逃げ隠れしていた総支配人が言い返すところはスカッ!としました。相変わらず伊丹監督はこういう凡人の知らない世界を見事に娯楽化するのが上手く、観客を引き付けるコツを心得ていたんだろうなぁ~とつくづく思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-09 13:59:42)
2. ミラーズ・クロッシング
《ネタバレ》 いきなり私事で申し訳ないですが、個人的にこの作品は自分の好きなオープニング・ベスト5に入ります。何処かの林の中を動くカメラ、そこに一つの帽子が落ちて来てやがて風に攫われていく。何とも幻想的で美しく、またカーター・バーウェルの妙に爽やかなサウンドが耳に残ります。本編の方はガブリエル・バーン演じる主人公トムとキャスパーの手下たちとのやけにコミカルな乱闘シーンや、異常なほど強いギャングの親玉アルバート・フィニーなど、異色のギャング映画でありながらもしっかりとコーエン節が効いています。まさに会話術の妙とでも言うようなものを楽しめる作品で、特にガブリエル・バーンの「ハートは無い」の台詞には痺れました。それにしてもマーシャ・ゲイ・ハーデンやジョン・タトゥーロは良い仕事してるなぁ…。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-11 17:48:30)
3. Mr.デスティニー
《ネタバレ》 なかなか良い。「あの時ああしていれば、もっと良い人生が送れていたハズ・・・」と思うのは、人間ならば誰しもが考えること。でも必ずしも、その”もう1つの人生”が良いものであるとは限らない。フランク・キャプラの映画をモチーフにしたようなこの作品は、自分の人生に不満を抱いていた主人公がある不思議な出来事によってもう一度人生をやり直す機会を与えられます。夢のような生活の中で何かが足りないと気付いた彼は、最終的に今の人生よりも元の生活に戻ることを選びます。本当に大切なのは過ぎ去った過去を悔やむことより、今自分のいるこの人生を精一杯に生きることなのでしょう。そうすればこの映画の主人公と同様、いかに自分の人生が素晴らしいものであるかを見出すことが出来るはずです。6点(2004-07-23 19:26:02)
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