みんなのシネマレビュー |
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1. ミクロの決死圏 小学生の時に観ていてハサミを落としてしまうシーンのみ記憶。50年近く経て再見。小宇宙人体を舞台にした冒険SFは見応え十二分。奇想天外なアイデアを形にした製作に携わった方々と最高傑作の邦題をつけた方に敬意を表します。件のハサミのシーンの後の彼女を助ける際の男性三人の目がランランとしていたのに凄腕監督の茶目っ気を感じました。[DVD(字幕)] 9点(2018-04-30 23:26:46)(良:1票) 2. ミザリー 《ネタバレ》 ジェームズ・カーン検索ヒットしたので鑑賞。 クレジットのキャシー・ベイツ、リチャード・ファーンズワース、ローレン・バコール、ロブ・ライナー、スティーヴン・キング、ウィリアム・ゴールドマンに「いやぁ~、これは良いんじゃないでしょうか~♪」飲み物・おつまみ買ってきて仕切り直し。 ローレン・バコールはゲスト出演ながら耳福な声質。リチャード・ファーンズワースは作品に不可欠な存在感を見せる。 そして、ほぼ二人芝居のご両人。渾身の熱演に「お疲れ様でございます」オスカー受賞したというキャシー・ベイツに「おめでとうございます」 二度の原稿に火を放つシーン、肉弾戦の火蓋を切る Cock So・・・等 忘れ難いシーンが満載。 今ひとつ話の深みに欠けるものの、生きるか死ぬか、を無駄を削いだコンパクトな演出とそれに応える名演で魅せてくれた大満足の秀作。[DVD(字幕)] 8点(2022-08-08 15:55:14)《改行有》 3. みをつくし料理帖 福團治師匠に演じてもらいたい人情話。石坂浩二を初めとして角川春樹の引退花道を飾ってあげたい心意気が見えたキャストの好演に時の流れも感じました。失意の澪に届けられた雲外蒼天はいけません。号泣一時停止とあいなりました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-07-26 15:04:13)(良:1票) 4. ミネソタ無頼 《ネタバレ》 冒頭、無実の罪で18年収監されているミネソタ・クレイの脱獄シーンの適当感に「駄目だハズレだこりゃ」と思ったのですが。意外や意外!!!掘り出し物で忘れじのマカロニ・ウエスタンでありました。視力が失われてゆく中で身の潔白を証明する為の闘いに挑むミネソタ、頭悪そうな小悪党オルティス(フェルナンド・サンチョ はまり過ぎ)、狡猾な大悪党フォックス、三人の男の間を立ち回る蓮っ葉エステラ、父は死んだと聞かされている娘ナンシー、それぞれキャラが立っていて展開が実に見応えあるものでした。エステラを始末するシーンで監督らしからぬ見せない演出が印象的。そして私的にウエスタン屈指の名場面であったクライマックスの暗闇での決闘模様は息を詰めて見入るもので、妻の敵でもあった汚いにも程があるフォックスのやり口を粉砕したナンシーのブレスレットに痺れました。 私が観たのはハッピーエンド版で味わい深いものの面食らったところもありました。 ナンシーに父であることを告げて力尽きる版もあると言うことです。これはありきたりなので観たいとは思えません。 [DVD(字幕)] 8点(2020-04-27 02:29:59)《改行有》 5. ミニミニ大作戦(1969) 《ネタバレ》 金塊強奪作戦はハラハラするところは無いもののCGの無い時代の3台のミニの逃走模様はワクワクし通し。ミニのこれ以上ない宣伝効果になったのではないでしょうか。カースタントチームの仕事ぶりに心からの喝采を送ります。マイケル・ケインを支える、ノエル・カワード、ロッサノ・ブラッツィ、ラフ・ヴァローネの贅沢な脇役陣の存在感がたっぷり。囚人でありながら刑務所の君主であるブリッジャーが作戦成功で皆の祝福に応えるシーンでのチャンチャンチャチャチャンチャチャチャチャ ブリッジャー!!が耳に残ります。「えっ、ここで終わり?」意表を突かれたラストショットは先の展開が色々と思い浮かんだ印象深いものでした。怒り悲しみ切なさやるせなさとは無縁のからりとした粋な味わいある秀作。[DVD(字幕)] 8点(2018-07-16 00:01:15) 6. みかんの丘 ソビエト連邦から独立したジョージア(グルジア)とジョージアから独立を目指すアブハジア自治共和国のアブハジア紛争。自治共和国のエストニア人集落に2人だけ残る(他は戦乱を避けて帰国)木箱職人イヴォとミカン農家マルゴスは眼前での戦闘で生き残った二人を救出介抱する。片や義務感からのジョージア人ニカ、片や報奨金目当てでアブハジアに加勢する傭兵チェチェン人アハメド。4人が暮らした数日間の呉越同舟模様と結末の「エストニア人とジョージア人何が違う?」「何も違わない」がこの上なくやるせない。静かな語り口でありながら民族紛争の無情観を浮き彫りにさせる名作。[DVD(字幕)] 8点(2018-07-12 14:17:38) 7. ミッドナイト・ガイズ 24年前に発症した「アル中」(アル・パチーノ中毒)の私は「ヴェニスの商人」以降パッとしなくて残念に思っていました。「笑点大喜利」の「ホー、やるな、爺さん」の問題ではありませんが、チョイ悪爺さん三人組の一夜限りの大暴れを見せてくれました。シモネタの度が過ぎて苦笑するも女優陣が爽やかで挿入されるエピソードが心地よかった。開襟シャツ「スカーフェイス」、ダンス「セントオブウーマン」、弔辞「訣別の街」、懺悔「ゴッドファーザーⅢ」、ラストシーン「ヒート」若かりしパチーノが浮かんで寂しさを感じました。もう一人のお目当てクリストファー・ウォーケンは着こなしのせいなのか好々爺していて、これまた寂しい思いをしていました。ラストシーンは良かったですね。ビシッと決めた二人に鳥肌が。見せない結末に余韻が残ります。久々の「アル様、素敵!」の作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2015-08-18 04:11:48)(良:1票) 8. 水の中のナイフ 《ネタバレ》 妻を前にして内心張り合って火花を散らす夫と青年。何時爆発するのかハラハラさせられていたら、夫婦のほうが爆発するも腐れ縁を続けて行く。湖上のヨットにおける密室劇で描かれる人間模様は夫婦の倦怠のみならず体制対反体制をも浮き彫りにさせるもの。斬新なアングルの瑞々しい映像美、バックに流れるジャズ、妻が歌う歌にも心奪われます。29歳での長編処女作とは、監督の無尽蔵の才能に脱帽します。[映画館(字幕)] 8点(2013-08-03 21:58:16) 9. 未完成交響楽(1933) シューベルトの交響曲第7番が未完成に至る物語。エミー、カロリーネ、シューベルトの心模様と三者のどうにもならない恋の成り行きが何とも切なく、セレナーデを始めとする楽曲がその思いを更に掻き立てます。ユーモアの洒脱なセンス、ハッとするショットの数々も印象深く、作品の完成度の高さに驚きます。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-07 00:30:20) 10. ミッドナイト・ラン 登場人物、脚本、展開、結末に平板さが否めないにもかかわらず、作品全体からじんわりと滲み出る可笑しさ、爽やかさ、切なさに包まれ、心地良い余韻を味わえる不思議且つ大好きな作品です。複雑怪異な役ではなくとも存在感際立つデ・ニーロに名優ぶりを再認識させられます。[ビデオ(字幕)] 8点(2010-04-10 02:57:11) 11. ミモザ館 ルイズを演ずるフランソワーズ・ロゼーが忘れられない作品。ピエールに対する母としての情と女としての情が徐々に徐々に入り混じってゆく彼女が迎えた結末。激しく舞う紙幣の中で、それが紙屑にしか映らないであろう面持ち。胸中を察すると言葉にならない思いに囚われます。[地上波(字幕)] 8点(2010-03-15 12:05:13) 12. 道(1954) 《ネタバレ》 自己を不必要に低く評価し、好きになる事・好かれる事に生きる意義を求め、どんな扱いにもひたすら従順なジェルソミーナ。壊れてしまった都合のいい女を持て余し見切りをつけたザンパノ。支配する者とされる者の恋、上下の隔てのある恋をまざまざと見せつけられました。「好きだ」の一言をかけてもらえなかったジェルソミーナの胸中は察するものがあります。砂浜に突っ伏するザンパノの姿は、何の痛痒も感じぬ事に比べ救いがあるのかもしれませんが、お前はこの先どのように生きるのかと作者が問うているように見えました。[映画館(字幕)] 8点(2009-05-02 23:37:27)(良:1票) 13. ミルドレッド 子育てに仕事に家事に(どれも満足にこなせず)と髪を振り乱して過ごし、一段落して見る自分の姿に愕然となった時、↓おっしゃる通り勇気づけられる作品。自分は女性なんだという事を忘れず、今から大人になっていきたいと思う。ジーナ・ローランズに惚れた。 【3年近く経ちました】私が心身共に変わる事ができたきっかけとなった本作に感謝です。[ビデオ(字幕)] 8点(2004-03-17 23:07:06) 14. ミッション メンドーサとガブリエルの別れのシーンは二人の決意と覚悟に胸が熱くなった。ラストの業火は大国のむきだしのエゴを痛烈に表しているように見えた。「力が正しいのならこの世に愛は必要なくなる」現在の世界の国々にも当てはまる言葉に思える。デ・ニーロとアイアンズとリーアム・ニーソンが共演していたのは嬉しい驚きだった。8点(2004-01-20 08:28:14) 15. ミッション:インポッシブル/フォールアウト CIA長官の「IMFはハロウィーンパーティ」には妙に納得。でも結局は長官が一番の間抜けだった話。 めまぐるしい展開は考えず楽しめば良いのでしょうが、トム・クルーズ無双模様は目新しさが無くて盛り上がりきれない。 代わってサイモン・ペッグとアレック・ボールドウィンの奮闘に拍手。+1点[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-17 13:44:29)《改行有》 16. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 米ソ間での核戦争を起こさせようとするマッドサイエンティストと対決するイーサン・ハントのチーム。 ドバイでのシーンがピーク、以降はワケワカメな部分もあって、あれよあれよという間に終わった感がありました。 主役で製作も兼ねた作品で5億ドルとも6億ドルとも言われる興行収入を叩き出した、トム・クルーズの超人ぶりを見せつけられた、考えずに楽しめば良い作品でした。[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-14 02:34:29)《改行有》 17. M:i:III シリーズ化した作品で変わることの無い主役に対しての悪役の存在が大きいのをフィリップ・シーモア・ホフマンが魅せてくれました。+2点。今作でも愛する女性を(嫁さんだから尚のこと)救い出すスケールの小さなお話ですが、アクションものとして楽しめた作品でした。黒幕ヅラ(ごめんなさい)のローレンス・フィッシュバーンの役どころが物足りなかったですね。[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-13 02:01:41) 18. ミュージックボックス 《ネタバレ》 弁護士が実父を弁護する設定に違和感がついて回りましたが、彼女の最後にとった弁護士倫理にもとる行為にその設定が活きていました。娘だからこそ「善人に生まれ変わって真っ当に生きてきたのだから過去はチャラなんだ。罪の意識?何それ?」と言わんばかりな葛藤の欠片も見せない父を許せなかった。薄い灰色から真っ黒に徐々に変わってゆくアーミン・ミューラー=スタールの好演が印象的。彼のような戦争犯罪人は他にも沢山いて、被害者の「お前だけ幸せに暮らせると思うなよ」声も届かず暮らしている事がやるせない。ミュージックボックスシーンを始めとした名匠らしい奥歯噛みしめる演出が見事な秀作。ただ、ジェシカ・ラングがミスキャストの印象がついて回ったのが残念。では誰がと考えても浮かばないのも歯痒いところです。[DVD(字幕)] 7点(2021-07-23 03:22:52) 19. 見知らぬ乗客 《ネタバレ》 ロバート・ウォーカーの好演と監督の演出の相乗効果でもってブルーノ・アントニーのサイコパスぶりが際立つ。結末を知るのが怖くて手に汗握っていたのが、メリーゴーランドの対決に脱力。「何じゃこれ・・・」そもそもあの場面で発砲する無理筋に白けてしまう。体操競技の着地で尻餅ついたかのような作品。[DVD(字幕)] 7点(2020-05-27 01:06:30) 20. 密告(1943) カラスは誰なのか? 全員が胡散臭くて最後まで分かりませんでした。二重三重のどんでん返しを経て「誰が」は分かったものの動機が釈然とせずモヤモヤが残ります。お目当てピエール・フレネーの色気に欠ける一本調子な演技にも惹き込まれず。ただ、ナチス占領下のContinental Filmsにて製作された本作は、親ナチスと見せかけた密告奨励の反ナチス作品である点に感じた監督のしたたかさに+1点。[DVD(字幕)] 7点(2019-06-06 16:47:42)
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