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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ミッドナイト・イン・パリ 期待はずれ。これがアレン映画で興収1位というのは何とも納得がいかない。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-02 20:54:56) 2. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 相変わらずかっこいいトム・クルーズがムキムキ体型で悪者どもをなぎ倒しまくる。これぞアクション映画!という意味では素晴らしい出来だった。トム・クルーズだけではなく、レナーやポーラ・パットン、あんまり凄みのない異常者であるヘンドリクスを演じたニクヴィストもみんなアクションに関しては凄く頑張っていたと思う。予告編でも印象的なドバイのバージュカリファでの窓張り付きアクションはもちろん、建物の内部での闘いや砂嵐の中の追いかけっこも迫力があって良かった。更には、ムンバイに場所を変えて、ヘンドリクスとイーサンの死闘。立体駐車場という新しい舞台装置での闘いは見応えがあった。 コミカルな要素が増えていたのも嬉しかった。Ⅲは未見だが、サイモン・ペッグが入って格段に面白くなったと思う。最近の007シリーズがシリアスに振れている中で、この差別化は嬉しかった。ただしイーサンがどこまではっちゃけるかが難しいところ。この映画ではクール路線だったが、せっかく笑顔が魅力的なトムが演じているんだし、もっと笑ったほうが良いかもしれない。 とにかく、観て間違いはない一作。重度の高所恐怖症じゃなければ必ずや楽しめることでしょう。[映画館(字幕)] 7点(2011-12-18 18:18:49)(良:1票) 《改行有》 3. ミッション:8ミニッツ そんなに面白くは無かった。ストーリーが割とわかりやすいのはありがたかったし、ヒロインとの恋模様がじんと来なくもなかったのだが、同じシーンばかりだと退屈になるのも事実。全然意味が分からないのが終盤のオチ。量子論だかなんだか分からないが、急に緊張感が解けるので、前につんのめりそうになった。屁理屈をこねまわる映画も好きではないが、こういう風に完全に放棄されても困ってしまう。うんうん良かったねとしか言いようが無い。そう思うことは出来たので結果オーライなのか。[映画館(字幕)] 6点(2011-11-04 23:29:04) 4. 未来を生きる君たちへ 《ネタバレ》 母性的な優しさで登場人物を見守るビア監督の眼差しは健在だが、この作品は彼女の作品にしては珍しい「社会派」映画だった。政治的なスタンスや道徳のあり方といった問題は比較的少なく、家族や愛をテーマにした物語に重点を置いてきたこれまでの作品と異なり、この作品は「復讐」(流行の言葉で言えば「暴力の連鎖」)という倫理的に難しいテーマに多方面からアプローチした意欲作だ。デンマークのとある町での出来事とアフリカの難民キャンプでの出来事をうまく対比させながら、コミュニティの力学(公)と個人の感情(私)の二つのレベルで「復讐」というテーマを取り扱っており、これだけでは難しく聞こえるかもしれないが、結論から言うとよく出来ている。 まず、この複雑なテーマとあらすじの絡め方が絶妙で、押し付けがましくないので、いつの間にか作品の中に引き込まれてしまう。きちんとストーリーを通じて、観客に訴えかけているから、途中で飽きることもない。高度に観念的な映画になると観客を選ぶが、この作品はそんなことは無く、一般人の視点に立つことを忘れない優しい映画である。シリアスなテーマだけに、かなり監督が気を使った様子が見て取れる。 また、登場人物の造形も確かで非常に丁寧である。純粋(=世間知らず)な子供という存在を効果的に活用し、抽象的なテーマをわかりやすく提示できている。この監督の登場人物の心情描写には以前から感心していたが、今回はそれを目的ではなく、手段として上手に使ったという印象を受けた。 打ちのめされるような感動は無いかもしれないが、手際の良い職人芸を見るような映画で、こういう映画がもっと広く映画ファンの目に触れるようになることを願って止まない。[映画館(字幕)] 8点(2011-09-16 21:46:43)《改行有》
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