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1. みなさん、さようなら(2003)
《ネタバレ》 う~む、嫌な親子だ…。てっきり単なる父と息子の物語かと思いきや、それによって周りの人々も変化していくお話でした。「ビッグ・フィッシュ」が御伽噺ならこっちはあくまで現実の話。裏から麻薬を調達して来たり、見舞い客を金で雇ったりと。しかしながらそんな現実面が嫌い、何でも拝金主義で罷り通ってしまう物事。死に際まで女のことを考えている父親は幸せを通り越してある意味救い難い、息子は息子でプチ浮気なんかしちゃっているし。アカデミー賞外国語映画賞を受賞したにも関わらずここでの評価の低さが納得できます。5点(2005-03-24 14:46:19)
2. ミーン・マシーン
《ネタバレ》 まんま「ロンゲスト・ヤード」だが、後半以降はなかなかのオリジナリティ感があって良かった。ジェイソン・ステイサムの変なキレ者の受刑囚のキャラや、二人のボブのオモシロ解説には笑った。さすがに本家バート・レイノルズには敵わないとしても、ヴィニー・ジョーンズ演じるダニー・ミーンもなかなかの貫禄があって良い。最後は個人的に「ロンゲスト・ヤード」以上の爽快感があった。「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」でジェイソン・ステイサムがヴィニー・ジョーンズを恐れていたのが、今回は全く逆の立場になっているのが面白い。何だか全体的によく見る安っぽいサッカーシューズのCMみたいな映像になっているのが気になるけど…。6点(2004-12-15 18:15:51)
3. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 ショーン・ペンとティム・ロビンスの悲哀を背負った役柄に心がヒリヒリしてくる。特にティム・ロビンスの演技はオスカー受賞も頷ける素晴らしいもの、彼の存在無しにこの映画は有り得なかったと思う。ケビン・ベーコンも良かったけど、如何せんこの二人の前に立つとどうしても影が薄くなってしまう。観客に登場人物に感情移入させる隙を与えなかったのは正解かな、あれでデイブなんかに思いっきり感情移入してしまったらラストがあまりにも救われなさ過ぎます(これでも十分に暗いけど)。それ故にこれで感動したって言う人の気持ちがよく理解できない、ジミーの娘さんが殺害されたところでホロっとくるのかな?役者の演技に敬服したっていうのなら分かるけど。最近観た後に何も心に残らないような映画ばかり作っているハリウッドのことを考えれば、この映画は観た後に強く印象に残るのでそういう意味では良い作品だと思います。いろいろと考えさせられますし、勿論万人受けはしませんけどね。舗道に残った「JIMMY SEAN DAV・・・」の文字が印象的です。8点(2004-07-14 17:46:44)(良:1票)
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