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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 この映画は、もしも運命を変えることが出来るなら…という願いも込められた作品なのだろう。
変えようと足掻き続けた者の、それを見守り続けた人々の表情と葛藤。
海岸沿いにそびえる摩天楼、列車、窓にもたれかかり眠りから目覚める男。
相席で話しかける者、胸ポケットから取り出すもの、電車内で蠢く人々、窓に映るもの、鏡、写真、列車内を奔る“風”が無情に告げる別れ。
目覚めた先で見たもの、窓の向こうで動く人々。
繰り返される光景と“8分”、視点変え、“変える”ための行動、登った先にあるもの。
ぶん殴ってでも黙らせたかった、救いたかった。
“戻る”度に刻まれる異変。
挨拶、聞き出す名前、人間観察、荷物、口づけ、中から外への追跡、隣に座った後にぶん殴る。
“出る”…いや“繋がる”ための足掻き。移動、懐中電灯でこじ開けるもの、紙に記る“印”、電話、駆け巡る記憶、焔。
突き付けるもの、扉が閉ざされるならこじ開けるまでよっ!
ポケットの中身、車越しに倒れるもの。
選択、共謀、迫り来る時間、時が止まったように残され完全に切り取られる“一瞬”、箱の中身。[DVD(字幕)] 9点(2016-12-15 04:16:08)(良:1票) 《改行有》
2. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 前作「ゴースト・プロトコル」も面白かったが、今作もアイデア満載で楽しませてもらった。
監督のクリストファー・マッカリーは本作を撮る際にバスター・キートン「将軍(大列車追跡)」やハロルド・ロイド「要人無用」、ヒッチコック「汚名」といったアクションの傑作を参考にしたと言う。通りでトム・クルーズが何時にもまして危険極まりないアクションに挑んでいるワケだ。
いやマッカリーだけじゃない。「ミッション:インポッシブル」を最初に監督したブライアン・デ・パルマも、シリーズを引き継いできた制作のJ・J・エイブラムスもトムもそういった古典の色褪せないアクションを見て育ってきた連中だ。それを物語るようなファースト・シーンの素晴らしさ。
いきなり「何かが起こる」ことを静かに予告する原っぱが拡がる場面から始まり、草むらから現れるもの、飛行機を捉える視線、入り口が閉まり、プロペラが回り、発進しようと動き出したところで身を乗り出し標的を見定めるもの、飛行機めがけて突っ込み屋根の上まで走りしがみ付くイーサン・ハント!
一度掴んだら飛び立とうが絶対離さない、仲間がどうにかしてくれるだろうとひたすら耐え続ける信頼、侵入と脱出。
繰り返される上からの視点・机の上での話し合い・再会と別れ、レコードに記録された情報と罠、目の前で見せつけられる殺しと無力さ(アンソニー・マン「T-メン」を思い出すような光景)、記憶に深く刻まれる標的の顔、顔、顔。
拷問一歩手前でめぐり逢う天の助け、出会ったばかりなのに恐ろしく息の合った連携と格闘、一緒に行けぬワケあり。男はそんな女のために何度でも死線を掻い潜り戻って来るのだ。
仕事先に送る招待状、駅で通りすがりに渡す“通信”と“工作”手段、殺し屋だらけのオペラ会場、仕込みライフル、舞台裏での格闘、殺すための武器で命を救う狙撃、靴の受け取り、綱による降下と落ちてくるもの、トランクの行方等々スパイたちによる騙し騙されの暗殺合戦。
プールで泳ぐのは作戦で使えるか調べるため、水着で泳ぐのは彼女の行動力を知らしめるため、口紅に残された情報、作戦会議とイメージトレーニング、パラシュートによる侵入、水の流れる穴への落下…よく落ちること。止まった流れが戻るまでのスリル、激流の中だろうが仲間の道を開くために命を賭して仕事をやり遂げ、それを抱き抱え扉をこじ開けて応える仕事人たちの生き様。
握りしめられた情報、電気ショックを与えるのは蘇生させるため・別れるため、病み上がりで車もまともに乗り越えらない体だろうが関係ねえ、命の恩人追っかけて車とバイクの群が猛然と走りまくるカーチェイスへ!エンジンスタートと同時に後輪で薙ぎ倒しまくり、市街地の階段から路地裏、ハイウェイまで追いかけ続け体当たりでぶつかりぶっ飛ばしぶっ飛ばされまくり、車がお釈迦になろうがバイク見つけりゃソイツにまたがりバイクを弾き飛ばす!!
理不尽な御役御免、ドリルが穴を開けるものの正体、空港での包囲網を崩す雑音と誘拐と消失、会場で待ち受ける銃撃と変装と情報の奪取、カフェで確認する耳、眼、男と女の懐、周囲を蠢く黒服、瞳の向こうで嘲笑うクソ野郎を脅し返す“取引”の顛末。服を抱えて男が去り、男女が隣り合わせで座れば街中を走り回る最終決戦へ!
路上から路地裏・薄暗い建物内まで駆け込み、ガラスをブチ破る取っ組み合い、ナイフを抜き放つ一騎打ち、車から降りた者を誘うための“落下”、たちこめる煙の中に消える手、別れの挨拶。[DVD(字幕)] 9点(2016-11-15 14:09:42)《改行有》
3. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
《ネタバレ》 トム・クルーズが立ち上げたこのシリーズは今までブライアン・デ・パルマ、
ジョン・ウー、
J・J・エイブラムスと名立たる監督が手掛けてきた。
特にこのブラッド・バードが手掛けた4作目は最高傑作になるのではないだろうか。
ブラッド・バードとエイブラムスが組んだ「ゴースト・プロトコル」は、トム・クルーズにとっても最高の1本!
「Mr.インクレディブル」を初めとする数々の傑作アニメーションを手掛けたバードの演出が冴え渡る!
とりわけバードのアニメーションを意識した演出は、「カリオストロの城」といった縦横無尽なアクションとパワーを感じさせるほどだ。
ビルを上から上に登ったかと思えば、下から下へとガラスの壁を這うように動くトム・クルーズ。
ロック・クライミングなら岩を掴めば済むし、ハロルド・ロイドの「要心無用」も窓の手すりを掴めば一安心。だが、全面ガラス張りの窓を割れば速攻で水の泡。
片手でぶら下がるシーンの絶望感、そんな場面なのにトムがいるだけで何故か物凄く安心してしまう不思議。
初代の「M:I」にあったシリアスな空気は何処に消えてしまっただろうか(良い意味で)。
トムが車ごと落下するシーンにしたって、起爆装置だけを奪い合う殴り合いにしたって、まったく余りに馬鹿馬鹿しくて逆に超清清しかったぜチクショウ!
この映画は落ちるシーンが多いね本当。
偽の映像で見張りを突破するコミカルなシーンや、
駐車場でのアクション、
女性陣の殴り合い、
砂嵐が迫る場面の緊張とスペクタクル等々「スパイ映画の無駄なスケールのデカさ」はどうしてこうも楽しいのだろうか。
ラストで「さあ次は何処へ行こうかと」意気揚々に次の戦場へと赴く表情、そして愛する者のために何処か孤独に戦う哀愁も感じさせる後姿が良い。[DVD(字幕)] 9点(2014-09-23 22:39:41)(良:2票) 《改行有》
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