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1. ムーラン(1998)
「三国志」にだって様々な解釈がある訳で、この伝説がこういう映画になったからって、取り立てて目くじらを立てる様なこともない。西欧から見たオリエンタル・ムードも、また一つの独特の雰囲気として、当のアジア人である私も充分楽しめます。流石にディズニー映画だけあって、フェミニズム的匂いが極力消してあったのも好印象。確かに予定調和のストーリーですけど、基本的に親子向けの作品なので、及第以上の仕上がりだと思います。それにしても、中国の話というだけのアメリカ製英語作品なのに、声優にまでアジア系俳優を取り揃える徹底振りが凄いですね、6点献上。6点(2005-03-04 00:06:35)
2. ムッソリーニとお茶を
イタリア在住のイギリス人とアメリカ人の戦前・戦中を描いた、イタリアとアメリカの合作映画ですけど、イギリス人が主役ということもあって、ウィットに富んだイギリス映画っぽい仕上がりになってます。登場するおばさん全員が主人公ではありますが、テーマを代表してるのはマギー・スミス。すっかり光を失った大英帝国のご威光を信じ、全く明確な地位ではない前大使未亡人という権威を信じ、抜け目のないファシスト・ムッソリーニを信じきる。そんなイギリスを笑う、伝統に縛られないリリー・トムリンや成金シェールが代表するアメリカも、時代の変化には気づかない。気づいた頃には時既に遅し。しかしこの時、世界中の誰もがそれに気づかなかったのです。一体誰が、彼女達を笑うことが出来ましょう? ということで、6点献上。6点(2005-01-11 01:12:03)(良:1票)
3. ムトゥ/踊るマハラジャ
キスも撮しちゃいけないようなのに、女性の仕草や振付の扇情的なこと。女神の如く美しい主演女優をはじめ、出てくる女性が全員(バック・ダンサーも含めて)フェロモン出しまくり。ヒンズー教ってこういうことには意外と寛容なのね(「愛の神にベッドの上で税を払おう」って普通じゃ歌えないような歌詞も凄い)。内容はとにかく馬鹿馬鹿しいし、やたら長いし仰々しいし、10億の民を抱える国だけあって人出すぎ。でも、なぜか全編大笑いできる。これだけ懐かしく感じさせる映画を90年代に(しかも大量に)作ってる映画大国に敬意を表して、6点献上。6点(2002-01-04 17:26:17)
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