みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. メルシィ!人生 コメディは難しい。周囲の評判が高いものであっても、笑いのツボに入らないと笑えない。 オカマネタは昔からあるけど、それで面白いと思ったことがない。 下ネタはあるけど全然下品にはなっておらず、フレンチっぽいシャレた印象さえある。トータルで悪くはないけどインパクトもないって感じ。[DVD(吹替)] 5点(2016-10-16 20:23:26)《改行有》 2. メリッサ・P ~青い蕾~ 《ネタバレ》 イタリアの17才の女子高生が実体験を描いたという小説が原作。 セレブで遊び好きな少年を好きになったものの、弄ばれて屈辱感を与えられたことをきっかけに、どんどん無軌道な性にハマっていく。 自分をあえて傷つけるような浅はかな行動は、いかにも悲劇のヒロインを気取る自己陶酔好きの痛い女のよう。 『プラトニック・セックス』よりもっと青臭くて未熟。 なんの共感もできず、ストーリーも散漫で中途半端。 母とわかり合えてなんとなくハッピーエンドのようなラストが、とってつけたようで説得力がない。 主演のマリア・バルベルデは悪くないのに、メリッサが魅力的な人物として描かれていないのでまったく惹かれない。[DVD(字幕)] 2点(2013-07-11 23:05:52)《改行有》 3. メメント 《ネタバレ》 見終わって、すぐにまた見直して確認してみたくなる。 時間軸を逆にしているので、事件の真相が次第に明らかになっていく構成。 こんがらがって時間軸を自分の頭の中で整理するのに追われてしまう。 ストーリー自体は時系列を直せばわかりやすいものだが、主人公が自分の置かれた状況を必死で把握しようとするように、謎を解明したくて最後まで引っ張られる。 ラストはすべての謎が解けてスッキリ。 モノクロとカラーの使い分けも2回目に見るとループ構造になっているのがはっきりわかる。 記憶の捏造は映画やドラマによくあるアイテムだけど、意外性のある使われ方がバッチリ決まった感じ。 乙一の『ZOO』が思い浮かんだけど、『メメント』のほうが先に出来ていたようだ。 脚本がしっかりしていて、ループが主人公の意図とはラストまで思わなかったし、伏線もしっかり効いている。 「さて、何だっけ?」の落としもお見事。 それより大ショックだったのは、十年くらい前に見たことがあるはずなのにほとんど忘れていたこと。 さて何だっけ状態で、自分の記憶の不確かさにゲンナリ。 当時のメモによると五段階評価のDをつけていて(これも記憶にない…)面白くないとの評価だったが、今回見直して印象は全然違っていた。[DVD(吹替)] 8点(2013-01-12 22:52:26)《改行有》 4. 地下鉄(メトロ)に乗って 《ネタバレ》 『三丁目の夕日』辺りから昭和ノスタルジーの流れが目に付く。 この作品も昭和の風情がたっぷり。 真次がタイムスリップで、嫌って縁を切った親父の若い頃に出会う。 その交流の中で親父の知らなかった面を見て、親父への見方が変わっていく。 かなり都合よく頻繁にタイムスリップで時代を行き来するなど、細かくみればおかしなところは幾つもある。 でも、それはファンタジーなので百歩譲ってサラリと流そう。 ただ、みちこのエピソードや佐吉のキャラにはついていけない。 長男を亡くして悲嘆にくれた佐吉が、その直後にお時のおなかをさすって目を輝かせている。 そんなにすぐに子供を亡くした感情が切れ替えられるのか? 不倫関係にあった真次とみちこは、実は異母兄弟だったということが判明。 その後、みちこがお時を階段から落として、おなかにいた自分自身を殺す。 これがまったく理解できない。 愛する真次のためには自分は生まれてこなければよかったってこと? だったら、生まれてくることを喜んでたお時と佐吉はどうなる? そして、その姿を見てみちこが流した感動の涙はいったいなんだったのか? 前後の流れが違っているので、いきなり逆噴射を食らったよう。 より悲劇的に、よりドラマティックにしようとして、意味不明なことになっている。[映画館(邦画)] 4点(2013-01-06 01:13:09)(良:1票) 《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS