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プロフィール |
コメント数 |
583 |
性別 |
男性 |
年齢 |
50歳 |
自己紹介 |
管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。
タケノコと申します。
みなさまのレビューをとても楽しみにしています。 ( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )
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よろしくお願いいたします。 |
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1. MEMORIA メモリア
《ネタバレ》 全体的に長回しが多くて、総カット数は少ない。だけどカメラがめまぐるしく人の動きを追うことはなくて、あくまで固定ショットとゆっくりとした移動ショットが主体。 舞台は南米のコロンビアですが、あえて観光名所的なところは外していて、どこか怪奇現象ドキュメンタリーのようなところがある。 ジェシカ (ティルダ・スウィントン) の風貌がどこかオカルト風なのも、うまいキャスティングではないだろうか。 そして、映画を包み込むような静寂の中において、ジェシカの脳内に響き渡る怪音、無機質な機械音、人間による楽器の演奏、、ありとあらゆる「音」だけが異彩を放ち、映画にリズムを与えているような節がある。 あの「音」が何に聞こえるかもそうだが、個人的には、この映画自体が「心理テスト」のようなものと思っていて、観た人それぞれの心が感じたもの、それが答えでいいと思ってる。例えば私なら、この心理テストから浮かんだのは、これはジェシカにまつわる輪廻転生と、その既視感 (デジャヴ) の物語。これは音によって導かれた、ジェシカの前世を巡る旅、と考えている。もしかしたら、ジェシカは、頭蓋骨に穴の空いた太古の少女の生まれ変わりなのかもしれない。だから、あの「怪音」は少女の頭蓋骨に風穴を空ける音か、あるいは、この化石を発掘した掘削機の音である、と私は勝手に想像するが、全ては憶測の域を出ない。(だが、そう考えることによって、この得体のしれないストーリーは、つじつまが合う気がしている) 魚の鱗を取る男のエピソードはこれから考えるとして、飛び立つ宇宙船の遊び心にはジャ・ジャンクー監督「長江哀歌」へのオマージュを感じた。 この世には、化学では説明のできない "何か" が存在すると思うし、そういう知的探究心のある方には強くオススメしたい映画ではあると思う。[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-05 11:08:53)
2. mellow メロウ
《ネタバレ》 まず喜ばしいのは、最近は作風も変わりつつあった今泉監督が、原点回帰の (ユルくて愉快な) 映画を撮ってくれたこと。待っていました、こういうの。恋心な男女数名が、お花屋とラーメン屋と学校の屋上で、そしてたまに青木家で、好きだ、キライだ、愛がなんだと語り尽くします。ロケーションが限定されているという、さながら舞台劇でありながら、次の展開が待ちきれないという素敵な脚本。冒頭のラーメン屋の別れる別れないの押し問答、ここからすでにらしさ全開で。シチュエーションはシリアス、でも会話の内容はどこかピントが外れていて、そしてムダにだらだら長いのが確信犯的で笑えます。そしてそして、、今泉監督の信者にとっては、青木家の場面こそが真のクライマックスといえるでしょう (笑) ともさかりえたちの変態夫婦っぷりには、大いに笑わせていただきましたよ。ホントは笑っちゃいけないところだからなおさら。 (三人も笑いこらえて演技するの大変だったろ、これ) 女子高生三人の微笑ましい関係なども好きでした。・・にしても、三人という状況にやたら執着しますね、昔から。そしてお花と花束の使い方、初めから最後まで素敵でしたね。みんなギリギリでハラハラしましたが、その滑稽さは相手を想う自分の気持ちに正直すぎるゆえ、だからその気持ちを今泉監督は全て肯定します。そして、このフワフワっとした爽やかな気持ちたちにまだ名前がないなら、僕は "mellow" と呼びたい。 今泉監督よ、ありがとう。どうかこれからもたくさんの迷える気持ちたちを救いたまえ。[映画館(邦画)] 8点(2020-01-20 17:43:16)(良:4票)
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