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1. 野性の証明
「男は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」というフィリップ・マーロウの台詞を宣伝文句に、地方のダム建設にまつわる汚職という小さな話を、自衛隊特殊部隊に絡めて無理矢理スペクタクルに持っていった数ある角川映画の駄作の中の一本。というよりも薬師丸ひろ子のデビュー作と言った方が通りがいいか。我慢に我慢を重ねた高倉健が最後、陸上自衛隊東北方面隊第9師団1個中隊と思われる軍隊に薬師丸を背負って一人突っ込む辺りは、確かに典型的「健さん映画」を踏襲する作りでした。そして当時、薬師丸はなぜか真っ黒でしたっけ。…駄作と知りつつ角川映画を繰り返し観に行ってたあの頃を懐かしみつつ、3点献上。3点(2002-01-15 21:05:43)
2. ヤング・ゼネレーション
こちらは実話ではないでしょうが、採石の町で落ちこぼれ達が自転車レースで奮闘する1979年のピーター・イエーツ作品。そう、思い出してみれば、まるで「遠い空の向こうに」のような展開なのです。何とも可笑しい主人公のイタリアかぶれが印象的でした。若き日のデニス・クエイドが出演しているのもパンフレットをひっくり返してみて発見。さわやかな佳作に6点献上。6点(2001-10-07 18:13:07)
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