みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 夜叉ヶ池 泉鏡花の幻想的な世界と、女形坂東玉三郎の美しさで当時結構話題になった映画であり、大変印象深い。特に玉三郎は、鐘楼守の妻百合と夜叉ヶ池の主白雪姫の二役を使い分け、見事と言う他はなく、この人を得て「夜叉ヶ池」は撮影可能になったと言われたほどだ。ただこの映画は著作権の関係か、ビデオ・DVD化されておらず、若い人に見ていただけないのが非常に残念である。[映画館(邦画)] 7点(2013-03-04 19:36:47) 2. 約束(1972) 女とおばさん、それに若い男と非常にアンバランスな出だしなのだが、映画が進むにつれて謎が解かれていく。と、このように書けばサスペンスなのだが、どんどん物語に引き込まれてしまう。そして終盤はだんだんと胸がしめつけられるような思いだった。そう舞台は日本なのになぜかフランス風、岸恵子だからかもしれないが・・・。私に映画を感じる力があればもっと点数が上がっただろうにと思わせる映画だった。ところで意外だったのは中山仁、さぞかし事件に絡むのかと思っていたらあのまま消えてしまった。[映画館(邦画)] 7点(2012-08-28 23:23:07)(良:1票) 3. 八つ墓村(1977) 《ネタバレ》 原作を読んだ後、映画を見た、そしてTVドラマもリメイク映画も。その中でやはりこの映画が一番印象に残る。 原作を読んだのは映画を見たほんの少し前である。だから、犯人はおろか筋書きもしっかり覚えていたはずなのに、映画に中に吸い込まれていった。 「たたりじゃ」という言葉が流行したように、戦国時代の落ち武者の怨念をしっかり強調している。また大詰めの小川真由美の形相への変化などすさまじいものがある。32人を殺傷した山崎努の要蔵にしてもしかりである、 横溝正史原作の映画は、「犬神家の一族」の評判が良かったにもかかわらず、パスしてしまい、この映画や「獄門島」の方が先になってしまった。しかし、原作の小説はこの「八つ墓村」がきっかけであり、横溝シリーズはまる基となった。[映画館(邦画)] 7点(2011-03-21 12:59:48)《改行有》 4. 屋根の上のバイオリン弾き 《ネタバレ》 この映画のオープニング「Tradition」から始まって、屋根の上のヴァイオリン弾きが登場、タイトルが流れるまでの10分間だけで、ミュージカル好きの私にとっては目が点になってしまうほど引き込まれてしまう。 映画館で初めて見た時は、ステレオ音響もすばらしく、世界的名ヴァイオリニストのアイザック・スターンの演奏も感動的だった。 上映時間は見る人によって長いと思われるかもしれない。しかし、アナテフカという小さな村の昔から伝わる「Tradition」とそれを打ち破り次々と離れていく娘たち、それぞれのエピソードを語っていくためには、決して長くない。 歌われる歌は有名な「サンライズ・サンセット」だけでなく、それぞれの歌が実に良い。サウンドトラックのレコードを買ったのは言うまでもない。[映画館(字幕)] 8点(2011-03-15 20:14:57)(良:1票) 《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS