|
プロフィール |
コメント数 |
583 |
性別 |
男性 |
年齢 |
50歳 |
自己紹介 |
管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。
タケノコと申します。
みなさまのレビューをとても楽しみにしています。 ( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )
たまにポチっと「良」投票・・・
よろしくお願いいたします。 |
|
1. やがて海へと届く
《ネタバレ》 ※ネタバレございます※ 予告編のなんたるミスリード。 青春風味のミステリー映画と思いきや、後半あたりから「3.11東日本大震災」のドキュメンタリータッチに様変わりするという、予想外の展開でした。 この展開を額面通りに受け取るなら、すみれ (浜辺美波) は自発的に失踪したのではなく、一人旅の途中で津波にのまれた、ということになります。 それなのに、この映画には、死んだはずのすみれがすぐそこにいるような、不思議な感覚が終始つきまといます。真奈 (岸井ゆきの) とすみれの出会い、入学から飲み会、そして引越しまで、同じ場面の "回想" が別の視点で二回繰り返されました。一回目は、真奈による回想です。ならば二回目は、すみれによる回想になります。時系列的にヘンですよね。もう彼女はこの世にいないのに。最後の方で、二人が口づけしなかったのはなぜでしょう? 生と死の世界の住人同士は触れ合うことができないからです。(「ゴースト/ニューヨークの幻」と同じです) 「私たちには世界の片面しか見えてないと思うんだよね」 この言葉の意味はもうお分かりでしょう。 "世界の片面" とは、生きている者 (側) の世界のこと。つまり本作は、死後の世界 (の存在) を肯定した、極めてスピリチュアルな映画ということです。しかし、この映画には我々を怖がらせよう、という意図はなさそうです。大切な人を失って悲しみに暮れる人たちに、「体はなくなったけど、まだそこにいるよ」と優しく伝えようとする映画だと思えます。 この題材にして、少女二人の友情とも恋心とも受け取れるような、リリカルなタッチで描いたこと、アニメーションの挿入や音楽のセンスなど、この監督の感性は好きでした。 最後に余談ですが、浜辺美波と書いて、浜辺の美しい波、、とても本作のストーリーに共鳴しているような気がしますが、これは偶然のキャスティングでしょうか?[映画館(邦画)] 7点(2022-04-05 23:21:10)
2. 弥生、三月 君を愛した30年
《ネタバレ》 始まってすぐ、黒板に病気を落書きされたサクラ (杉咲花) を、「これ書いたの、誰よ!!」と弥生 (波瑠) がただ一人でかばいます。こんな感じで冒頭から激しくドラマが動きますが、全く感動できません。なぜなら、二人の絆や親友としての歴史を、この映画が描いていないからです。 結局は、そこが最後まで尾を引いたままで、あまり (映画に) 入っていけなかった、というのが正直な感想。 また個人的に、弥生と山田くんが浮気した件、あれがどうしても軽率な過ちとして受け止められない。誠実な歯科医の夫を裏切って、彼は無念のまま大震災でお亡くなりになりましたから。しかし、ラストを見る限りでは、弥生は既に彼のことなど忘れてしまって、すっかり幸せそうだ。 弥生の3月、サクラは満開、そして頭はお花畑、、ってところか。[インターネット(邦画)] 3点(2022-03-11 22:27:18)
|