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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 山羊座のもとに 《ネタバレ》 ヒッチコック作品の中では異色作。 あまりヒッチコックらしさを感じられない作品だ。 登場人物達は、皆キャラが立っているのだが、肝心のストーリーに切れ味がない。 何だか、ぼんやりとしている。 夫婦間の信頼と疑い、絶妙な人間関係を描いている点は評価できる。 夫婦の間に、間男が割り込んでくるが、結局、夫婦は仲良くなって終わり、という意外な展開。 他人には分からない夫婦間の深い結びつき。 その結びつきの深さが、最後の意外な展開に活きてきて、説得力を持たすことに成功している。 こういった人間関係がドロドロとしたドラマは、ヒッチコックには不向きだと思うが、こんなヒッチコック作品が一つくらいあっても、いいのかな。 出来が良い作品ではないかもしれないが、ヒッチコックの新たな一面を発見できる作品だ。[DVD(字幕)] 5点(2016-09-04 00:56:57)《改行有》 2. 山猫令嬢 《ネタバレ》 戦前の作品の雰囲気だなぁ・・・と思ったら、ギリギリ戦後の作品だったようだ。 テーマ自体は戦前を思わせる古臭い内容で、やや苦手なものだったが、テンポがなかなかに良く、意外にも最後までサラリと観ることができた。 実は学校の先生が父親だったと明かされた時、正直ビックリしてしまった。 これにはやられた。 これがいいスパイスになって、後半もそれなりにだが楽しむことができた。 ただし、ラスト付近のお涙頂戴的な母娘の抱きしめ合いと、テンポが良すぎるまとめ方に多少の違和感を感じた。 1940年代の日本映画っぽさというか、1950年代以降の様な成熟しきった感じのない、荒削りな印象を受けた。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-16 00:11:50)《改行有》 3. 闇の中の音楽 《ネタバレ》 ベルイマン作品としては異色作。 何故なら、爽やかにハッピーエンドなので。 ただし、随所に暗い影もあるにはある。 例えば、冒頭でいきなり盲目になってしまう青年。 射撃練習で、かわいい子犬が近くにいて、それに近づいたために、弾に当たってしまう。 それが災いして、盲目の人に。 これ自体はものすごい悲劇で、いかにもベルイマン。 だけど、その後が違った。 彼には、若くて美しい女性がそばにいた! 何たる羨ましいこと。 しかもその女性は、その男に献身的。 そして最後は見事に結婚・・・ と、およそベルイマンらしくない爽やかな展開。 だけど、美しい映像はベルイマンならではのもの。 少女はとても美しいし、映像美と爽やかなストーリーで、とにかく癒される。 マイナーながら、なかなかの良作だった。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-19 06:51:28)《改行有》 4. 破れ太鼓 まず阪妻。 凄まじい存在感! これぞニッポンの雷オヤジ! 息子役の森雅之が「こわぃ、オヤジだなぁ・・・」とつぶやくのが愉快、そして納得。 あの森雅之を子供扱いにする阪妻の迫力は流石。 そして次女役の桂木洋子。 本作でもやっぱり可愛いかった。 いつも思うが、桂木洋子って若い頃の「いとうまいこ」(若い頃の芸名は「伊藤麻衣子」)に声も雰囲気もソックリな気がする。 又、妻役の村瀬幸子だが、観ている間中ずっと沢村貞子に似てるなぁ、と思っていた。 そしてラスト付近で、その妹だが姉だか「おばさん」役の、当の沢村貞子が登場。 これにはビックリ。 やはり似ている。 そしてこの似ている二人を姉妹にもってきたのが、また良い。 阪妻に話を戻すと、前述した「存在感」や「迫力」といったものを前面に出しながらも、同時に「コミカルさ」や「人間の弱さ」なども滲ませている。 これは阪妻の天性のものか、それとも演技によるものか。 いずれにしても、凄い俳優だ。 阪妻の出演作には傑作が多いのがよく理解できた。 阪妻という俳優は、その一人の力で、作品全体を傑作にまで至らしめるパワーと実力を持った俳優なのだ。 傍若無人な大太鼓。 哀愁漂う破れ太鼓。 両方を見事に演じ分けた阪妻の演技に、ただただ敬服するばかりである。 [DVD(邦画)] 8点(2008-02-03 09:03:19)(良:1票) 《改行有》 5. 闇の逃避行 ヒッチコックがイギリス政府に依頼されて製作した作品。 ある男が逃げるだけの作品という印象。[ビデオ(字幕)] 4点(2007-11-23 00:08:08)《改行有》
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