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プロフィール |
コメント数 |
3276 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
監督別鑑賞作品数
成瀨巳喜男 69 溝口健二 34 川島雄三 41 小津安二郎 37 石井輝男 24 豊田四郎 19 石井岳龍 18 矢崎仁司 12 西川美和 8 山下敦弘 15 今泉力哉 22 フェデリコ・フェリーニ 24 ミケランジェロ・アントニオーニ 14 ピエル・パオロ・パゾリーニ 16 ルキノ・ヴィスコンティ 17 ジャン=リュック・ゴダール 36 フランソワ・トリュフォー 24 ルイ・マル 17 ジャン・ルノワール 15 ジャック・ベッケル 13 ジャン=ピエール・メルヴィル 11 ロベール・ブレッソン 12 イングマール・ベルイマン 27 アルフレッド・ヒッチコック 53 ジム・ジャームッシュ 15 ホウ・シャオシェン 19 ウォン・カーウァイ 14 ジャ・ジャンクー 9 |
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1. 闇のカーニバル
80年代の新宿の夜を舞台にしていて、そこで起こっていたであろう出来事を、とにかく羅列したシーンの数々。
どのシーンも、決して愉快なものではなく、むしろ不愉快なシーンばかりだ。
80年代の新宿でロケをしており、あの頃の新宿が、映像として残っているのが貴重であり、この作品の一番の価値かもしれない。
伊勢丹と紀伊国屋がしつこく出てくるのはご愛嬌だが、それ以外の場所も少し映っており、あの頃の新宿を知る人たちにとっては、懐かしさがこみ上げてくるだろう。
一番印象的だったのは、新宿西口地下ロータリーの「新宿テレホンセンター」の映像。
はっきりとは憶えていないのだが、確かにこんな場所あったなぁ、とかすかな記憶がよみがえった。
公衆電話がやたらに並んでいた場所なのだが、これだけスマホが普及した時代からすると、化石の様な映像だ。
公衆電話に100円玉を入れてしまい、お釣りが出てこないと後から知った時の、あの騙されたような気分・・・あれを思い出します。
ところで、この映画のヒロイン?の太田久美子、これが生理的に合わん!
気持ち悪い顔と声色、そして無駄に揺れまくるボイン?
申し訳ないが、この人が出ているだけで、二度と観たくない。
山本政志監督のセンスを疑う。
同監督の『ロビンソンの庭』でも出ずくめなだけに、勘弁してもらいたい。
そして細かな内容について。
80年代の新宿の夜で、おそらく本当にあったであろう、不愉快な出来事が、まるでオムニバス形式の様に、次々と出てくる。
監督は狙って、こういったシーンを撮影したんだろう、でもそれは狙いだから別に構わない。
それより、実際にこういった人たちが、こういった生活をしていたと考えると、この人たちに幸せ感なんてものはなかったんだろうなぁ・・・と感じてしまう。
ただその場のノリでアウトローなことをやっているだけで、表層的な思い付き行為。
こんなことをしていても、何ら幸福になれないし、面白くもなんともないことに気付いているのか?、と。
完全に余計なお世話だろうけど。
そもそも、幸福なんて求めていなかったんだろうし・・・
80年代の新宿って、どこか憧れみたいなものを持っていたけど、この作品でそれをリアルに直視してしまった後には、憧れなんか消え失せてしまった。
別に、良かねぇなぁ、と。
美化された古き新宿と決別するには、最高の映画だと思う。
そして最後に。
散々、文句ばかり書いたけど、この時代の新宿の活きた映像を、現代に残してくれた山本政志監督に感謝!
それだけは、本当に価値のあることだと思う。[DVD(邦画)] 5点(2016-09-30 01:04:35)《改行有》
2. 野獣死すべし(1980/日本)
《ネタバレ》 大昔、テレビで観た映画。
女性が銃弾に倒れ、その際に、真っ白なブラウスを血で汚し、切ない表情でスローモーションで倒れていくシーンは、今もなお脳裏にトラウマとなって焼き付いていた。
あれから30年。
沢山の映画を観てきて、現在、このシーンを見たら、どう感じるんだろうという、自分に対する好奇心がわいてきて、再鑑賞するにいたった。
結論としては何てことはなかった。
だが、大昔観た時、この女性が撃たれるシーンが、とてつもなく怖いものに見えたのは事実だ。
それだけ、このワンシーンが強烈なインパクトを持っているであろうことは間違いない。
今思えば、村川透監督色が出まくった内容で、特別なインパクトも無いんだけど、映画って数多く観れば観るほど、映画から受ける衝撃度は落ちていくものだと、実感した。
それを実感してしまったことの方が、このシーンより切なかったりして・・・[ビデオ(邦画)] 6点(2012-06-03 18:38:33)《改行有》
3. 野蛮な遊戯
《ネタバレ》 東京・銀座の「有楽町朝日ホール」にて鑑賞。
比較的、入り込みやすい作品。
でも、テーマが拡散しすぎ。
とにかく色んな題材を詰め込み過ぎている。
恋愛、失恋、障害者教育、家庭内暴力、殺人、精神異常、エロス・・・
とにかく、よくありがちな題材を無理矢理取り込んでいる。
主人公の少女はとても魅力的だし、両足に障害を持ち、その父親が暴力的にそれを教育する、という内容だけで面白いものが撮れそうなものを、もったいない気がした。[映画館(字幕)] 6点(2008-09-07 00:10:50)《改行有》
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