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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 夢(1990) 《ネタバレ》 最後のエピソードが一番好み。 笠智衆の話は含蓄がある。 それに対し、雪女のエピソードやトンネルのエピソードは苦痛だった。 フェリーニが『8 1/2』を撮った様に、巨匠監督はどうも頭の中の空想や夢で見たものを映像化する傾向があって、それは巨匠だから許されるのもあるが、いずれにせよあまり面白いものとは言えず、周囲もそれを題材に映画を撮ることに対し、反対できない力関係があったのかなと勝手に思いを巡らせてみた。[インターネット(邦画)] 3点(2023-05-11 08:27:34)《改行有》 2. 許されざる者(1992) 《ネタバレ》 前半の静かな展開に退屈感を覚えるも、後半にいくしたがい面白くなった。 しかしながら、あれだけ衰えていたはずの主人公が、ラストでは突然無敵に。 都合の良い、イーストウッド一人勝ちの締めくくりに不満。[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-17 17:07:00)《改行有》 3. 夢翔る人 色情男女 《ネタバレ》 純粋なラブストーリーを撮る監督というイメージのイー・トンシン監督が、実におふざけエロ映画を撮った。 エロ映画と言っても、主演のレスリー・チャンは脱ぐわけじゃあない。 そこが何だか微妙なわけだけど、更に迷走気味の作品内容にも、観ているこちらとしては困惑せざるを得ない。 ただ逆に言えば、掴み所の無い奇妙な面白さを持った作品かもしれない。 実名で香港映画界の人物が出てきたりするので、香港映画に精通している人なら更に楽しめるかもしれない。 カレン・モクも愛嬌あっていいが、どこか垢抜けない。 それに比べてスー・チーは抜群のスタイルで脱いでもスゴイので、目の保養になる。 レスリー・チャンは、初期作品の頃の様なコミカルな役を演じているが、やっぱり彼にはウォン・カーウァイ監督作品で見せるアンニュイで陰鬱な役どころが一番似合うし、そういう役どころを演じさせると、魅力を最大限に発揮できる名優だと思う。 なので、レスリー・チャン好きの私として本作を評価すれば、満足とはいかなかった。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-06-14 22:26:09)《改行有》 4. 夢の涯てまでも ヴェンダースの、あの初期の頃の面影が全くありません。 残念です。[ビデオ(字幕)] 4点(2007-10-15 11:53:43)《改行有》 5. ユリシーズの瞳 溝口健二の長回しは大好きだが、テオ・アンゲロプロスの長回しは何故だかとても苦手。[ビデオ(字幕)] 2点(2007-10-12 00:14:46) 6. ユニバーサル・ソルジャー 大したことのない内容だが、ドルフ・ラングレンがかっこいいので、5点献上します。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-11 09:37:35)《改行有》 7. ユージュアル・サスペクツ 最後のシーンは確かに驚きました。 だけど、それだけの様な気が。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-11 09:35:48)《改行有》 8. 憂鬱な楽園 ホウ・シャオシェン監督としては珍しい「現代」を舞台にした作品。 彼の作品といえば、「過去」や「想い出」を映像化したものがほとんである。 「現代を舞台にした作品を撮るのは苦手」と、ホウ監督自身もインタビューの中で語っている。 実際、彼の作品の中で広く一般的に評価を受けている作品は、「過去のある時代」が舞台となったものばかりだ。 逆に現代を扱った『珈琲時光』などは、高い評価を受けているとは言い難い。 (もっとも、私が一番好きなホウ監督の作品は『珈琲時光』だが。) 「現代の東京」を描いた作品が『珈琲時光』ならば、「現代の台湾(台北)」を描いたのが本作だ。 私としては期待しないわけがない。 本作の撮影担当は『夏至』のリー・ピンビン。 クリストファー・ドイルの映像も個性的で大好きだが、リー・ピンビンの映像もそれに勝るとも劣らないくらい素晴らしい。 リー・ピンビンの撮る映像はドイルと比べれば控えめな印象はあるものの、透明感があって瑞々しさに溢れており、とても美しい。 “熱帯の緑鮮やかな台湾をリー・ピンビンが撮っている”というだけで観る価値のある作品である。 そして音楽。 メニュー画面にも流れている、この作品の「テーマ曲」がある。 その他、車で郊外へ飛ばすシーンや、バイクで山をぐんぐん登るシーンなどで使われている。 テクノ調の曲なのだが、本作を見終えた後もかなり耳に残っていた。 元々、テクノ調な曲が好きってのもあるけど、テーマ曲に関してもかなり気に入った。 映像と音楽が自分の感性とぴったり合っていて、観ていてとても心地良かった。 途中、「置時計」がかなり長い時間をかけて撮られているシーンが出てくる。 ストーリーとは全く関係のないワンシーンなのだが、とても透明感があって美しかった。 それも印象的だ。 しかし、ストーリーはなんてことはない。 だらだらと台湾のチンピラの生活が描かれているだけだ。 でもそんなことはどうだっていい。 ホウ監督の映画でストーリーを追ったっていいことはない。 台北の夜景、熱帯の緑鮮やかな風景、美しい置時計に、美しい女性歌手、そして強引に挿入されるテクノ音楽。 そしてそれらとコラボするリー・ピンビンの創り出す映像世界。 そういったものを楽しむべき作品である。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-01 21:30:25)《改行有》 9. ユメノ銀河 この作品、あんまり期待していなかったのだが、期待していなかっただけに意外にも楽しめた。 それと、今回、この作品の原作者である「夢野久作」っていう人の名を初めて知った。 それがちょっとした収穫。 今まで知らなかったのがちょっと恥ずかしいが。 さて、内容であるが・・・ 全編モノクロで描かれている。 でもそれがいい効果を生み出している。 昭和の陰気な感じが出てて、かなりよろしい。 乱歩もそうだけど、こういう、昭和のくら~い感じは独特の雰囲気があって結構好き。 そして特筆すべきは、浅野忠信のかっこよさ! 浅野忠信扮する主演の男性がバス会社に転勤してくるのだが、その登場シーンがかなりかっこいい。ものすごく印象的だ。 ただ、その登場シーンの後は、比較的落ち着いてしまい、神秘的な感じが持続されていないのが惜しいが。 少なくとも、前半の30分くらいまでは、 「おぉ~、この映画、なかなかいい味出してるぞぉ・・・」 って思わせてくれる映画である。 それだけでも十分、楽しめると思う。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-31 00:00:08)《改行有》
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