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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  雪の女王(1957) 《ネタバレ》 氷も溶かす勢いのファンタジックな冒険活劇。 本の中からよじ登り出てくる老人、二本の傘を携え、老人の回想形式?で物語は始まる。 傘のパラシュート、アンデルセンの像にご挨拶、模様の入った白い傘を開くと港街に画面は移る。 紳士が傘を持つのは雨を避けて幼い男女の邪魔をしないため、窓に橋をかけて植物で彩る、赤い薔薇と白い薔薇、主人公のゲルダとヒロインのカイル。 雨、雪、冬、荒れ狂う海から出現する白き城、そこに君臨する雪の女王。氷のようにお堅そうな面をしてやがる。 噂をすれば何とやらで鏡から感じる視線。奔る亀裂と舞い上がる結晶は嵐となって幼い瞳に襲いかかる。 凍り付く窓・奪われるもの…まったくなんて迷惑な女だ。 天然のスキー場に荒々しく登場する女王、ダイナミック人さらい、すべてを凍てつかす女もいれば、子を命がけでかばう母親もいる。 黒い傘は夜空になって消える。 赤い靴を追う内に思わぬ旅立ちと出会い、薔薇園の老婦人と小さな衛兵、愛する者を求めて裸足で果てしない荒野へと飛び出していく。 海辺の鳥と喋る親切なカラスたち、庭園を照らす花火、甲冑の騎士も飾り、足跡、物々しい足音を立てて見回る警備(何故気づかない)、さっきから衛兵が仕事しねえ・させてもらえない。蝋燭の面白い付け方、幼い王子と姫。 馬車と山賊と血気盛んな娘、山賊は歌い馬車はつっ走る! とうとう鳩やトナカイまで喋りはじめる、ツンデレ、太もも、トナカイの疾走、涙を流しながら捉えていたロープを切る様・寂しさが切ない。本当に欲しかったもの、氷を割りながら、魚、手紙、蘇る精気と氷上のダンス! そして迎える春の訪れ。[DVD(字幕)] 9点(2016-08-26 06:10:50)《改行有》

2.  遊星よりの物体X 《ネタバレ》 リベラル系のスピルバーグやカーペンターにしろ、この映画に惹かれる人間は何に影響を受けているのだろう。 ましてスピルバーグはユダヤ系。よくこの映画は赤狩り時代のユダヤ人差別映画だと言われているが、本当にそれだけの映画なら前述した彼らがこの映画に惚れ込むだろうか。 ホークス自身はユダヤ人のシオニストであるベン・ヘクトと何度も仕事をともにしているし、ユダヤ系のローレン・バコールを自分の映画のヒロインに選んだりしている。肉体に障害を抱えた人々が支え合って危機に立ち向かう「リオ・ブラボー」なんかもあるし、正直よく解らん。この映画にはそのヘクトもノンクレジットとはいえ参加している。 それに、映画の物語も差別うんぬんより単純だと思う。 作りは予算もない俳優も無名揃いですべてアイデア勝負。冒頭からスピーディーなセリフのやり取り、突然宇宙から落ちてきた得体の知れない、氷の中に眠る不気味な何か。ソイツが犬や実験のためとはいえ交流を試みた科学者をブチ殺してしまう(博士がイカれ野郎すぎるので観客の中には宇宙人ありがとうなんて人もいるだろうけど)。 残された人々は密室で迎撃態勢に臨む。Xが突然現れる瞬間の、動くはずのない植物が動き襲い掛かってくるという、一斉に迎撃する瞬間に奔る緊張。炎だの拳銃だのカメラのフラッシュだのその辺にあったあり合わせのものしかないということも拍車をかける。 後のスピルバーグの「ジョーズ」やリドリー・スコットの「エイリアン」、カーペンターの「遊星からの物体X」にも正体の知れない敵との戦いを描いている。当時この作品が大ヒットしたは、そんな未知との戦いに人々が惹かれたからなのだろう。 物体Xの造形はジェームズ・ホエールのSFホラー「フランケンシュタイン」を思わせる。というかそのままパクッたような姿。この辺は技術的な問題よりも他に解決策がいくらでもあったと思うけどどうなんだろう。 だが決定的に違うものがある。「キングコング」のように巨大な恐怖でもないし、感情を示すような描写はほとんどない。ひたすら襲撃を繰り返す怖さが徹底されている。 「ジョーズ」は同じホークスの少数で挑まざる負えない「虎鮫」や「リオ・ブラボー」等へのリスペクトも盛り込み、逃げ場のない密室空間における緊迫をより強固にしていた。 本作は味方があまりに多すぎるのである。先ほどの迎撃もまるで集団リンチ。罪悪感も無いから余計にタチが悪い。だって一応は仲間や犬の敵だし。これ以上犠牲者を出したくないという当事者たちの覚悟。 同じクリスチアン・ナイビーが制作に関わった「赤い河」も人数は多かったが、理不尽なワンマン上司との対立や仲間だと思っていたはずが招くトラブルや仲間割れと緊迫した状況が続くスリルがあった。コーヒー一杯すら少ない食料でやり繰りしている苛立ちを高める演出に使われていた。 本作は物体Xが出現したという状況にも関わらずのんびりコーヒーをずるずる飲んでいるではないか。まだ危険性を図り切れていないが故の行動なのかも知れないが。 ホークスは人との信頼を重んじるタイプの人間だった。世の中が人間不信になればなるほどホークスはそれに逆らうように人々が助け合う映画を撮る。対立を経て団結する。平時故の交流とリラックス、有事故の緊張や恐怖との戦い。 しかし、この映画には時に分裂して殺し合いにまで発展するという恐怖まではない。襲われて死ぬ犠牲者も異常事態という割に少ないし。 ロマンスやコメディも盛り込みすぎだ。つうかコイツら陽気にもほどがあるだろ。猛獣狩りやモンスター退治とか、狂った集団が一生命を集団で嬲り殺したという設定にしてもまかり通りそうで逆に怖い。 ヒロインも他のホークス映画ほどスリルに貢献しているとは思えない。なんせ他のホークス映画の女性はもっと積極的でクレイジーな魅力に富んでるからねー。「暗黒街の顔役」なんか誰も信じられなくなって女のために野郎ブッ殺しまくる最高のキチガイ映画だったし。そういう意味じゃ凄い物足りない。 魅力的に映らなかったが故に「ジョーズ」と「遊星からの物体X」は女性が巻き込まれず男たちのよりハードな物語になったのだろうか。そう思うと意外な決着を迎える「エイリアン」と見比べるのも面白い。 何よりカーペンターがホークスの本作や「エイリアン」との差別化も図って、原作とホークス版の美味しいところを凝縮した大傑作の存在もデカい。俺も個人的にはアッチの方が好きなんだ。 なんせホークス大好きなカーペンターの野望の結晶、ホークスの傑作群を髣髴とさせる面白さなんですから。飛行機乗りのタフガイがライフル片手に奮闘する姿なんて特にね。音楽もホークス映画等で活躍したディミトリ・ティオムキンに影響を受けたエンニオ・モリコーネだし。[DVD(字幕)] 8点(2016-01-14 22:58:50)(良:1票) 《改行有》

3.  友情ある説得 《ネタバレ》 南北戦争を舞台にした大作。ワイラーの西部劇はこれが一番好きだ。 「西部の男」はゲイリー・クーパーとウォルター・ブレナンの演技以外見所が無いと言っても良いパッとしない作品だったし、 「大いなる西部」は「丘の一本松」の二番煎じだし何より主人公の正義面が鼻に付いた。 大根ペックに絵に描いたような善人なんかやらせるな。ペックは「アラバマ物語」や「無頼の群」みたいに少しひねた男や熱血漢の方がずっと魅力的だしカッコイイ。 「友情ある説得」は、そういった説教臭さや博愛主義的な正義面が無いのが良い。 レッド・パージ(赤狩り)への批判は元より、“本当の勇気とは何か”を考えさせてくれる。 暴力を否定するクェーカー家教の一家は、暴力のぶつかり合いで全てを片そうとする南北戦争について疑問を持つ。 本作のクーパーは、一家の長として温厚で落ち着きのある父親だ。妻の言いなりかと思いきや、負けず嫌いだったりいざという時には頼りになる男でもある。 アンソニー・パーキンスの青臭い正義感を抱いた優しくおっとりした様子は、若きクーパーの風格(「オペラ・ハット」等)を感じさせる。 ストーリーは基本ユーモアがあるが、抱える問題はフランク・キャプラのように「笑いの中の重さ」を持っている。 「或る夜の出来事」がコメディのフリをした恋愛映画だったように、この作品は心暖まるほのぼのとした情景の裏に、戦争という理不尽な暴力と辛い現実を映し出した映画でもある。 パーキンスが兵士として人を殺めてしまった場面は、彼の主義と現実との心の葛藤が伝わってくる。 一番暴力を否定していたあの母親ですら、家族を守るために南軍兵をほうきで殴ったりしていた。 戦争とは、何かを奪うために始まるのだろうか。 それとも、何かを守ろうとしていつの間にか大切な何かを奪ってしまうものではないのだろうか。 祈るだけで現実から逃避する宗教とは違い、クェーカー教は行動によって集団に訴えかける考えがあるそうだ。 あの母親も、パーキンスも、クーパーも「誰かを守るため」に自ら行動を起して行く・・・。[DVD(字幕)] 9点(2014-05-02 19:21:04)《改行有》

4.  勇者の赤いバッヂ ジョン・ヒューストンによる西部劇、そして戦争映画の傑作。 南北戦争の恐怖に苦しめられる兵士の葛藤。ラストシーンの壮絶な突撃も忘れられない。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 17:14:22)《改行有》

5.  雪国(1957) 川端康成の原作を忠実かつ最高に美しく描いた作品。 豊田四郎は原作の雰囲気を映像で再現してしまう反面、原作で問題視された個所(たとえば医術の間違った知識など)もそのまま再現してしまうためしばしば批判の対象にされてきた。 この「雪国」もラストの衝撃的な結末をありのままに再現してしまった。 しかし、川端康成が描いた幻想的な雪原の美しさをここまで映像化した監督は豊田四郎だけだろう。 白黒の映像だからこそ映える白と黒の濃淡。 原作から引き継がれた難解さは何度見てもよく解らない。 原作でも言明されなかった「それ」は未だに謎だ。 だからこそ様々な解釈が出来るワケだし、それを映像で堪能できるのなら映画にする意味があると思う。 感じ方は人それぞれだ。 恋心に悶える岸恵子の演技が素晴らしかった。[DVD(邦画)] 9点(2014-01-21 23:59:56)《改行有》

6.  雪夫人絵図 《ネタバレ》 これは隠れた傑作でした。 テンポも良いし展開もぐるぐる切り替わる密度。当時これほどの傑作が評価されなかったのが不思議でならない。 これだけの完成度、しかも木暮実千代と久我美子ですよ? 最高に私好みの作品じゃないですか・・・(「新・平家物語」のおっぱいもたまりませ(ry) 確かに溝口作品にしては斬新とも言える内容ではある。ただ、この作品から感じられる官能的で優美さのある見事さ。 木暮実千代が色っぽい。最高に。 直接的な描写がなくともここまで艶を感じさせる演技、そして溝口の演出。 旧華族制度の崩壊、二人の男の間で揺れる煮え切らない女心・・・全てに絶望したラスト・・・後の「山椒大夫」のようなキレイな映像でした。 風呂場のお湯と白いタイルのように希望に満ちていた彼女は、度重なる不幸を目の辺りにしていく。彼女は深い水の底での安らぎを選んだのかも知れません。 まるで兄の身を案じて湖に身を投げた「山椒大夫」のあの妹のように・・・ただ後の彼女には微かな希望がありました。「私が死ねば兄は楽になる」と。そんな希望すら雪には無かった。 うら若き乙女を死に追いやる溝口の残酷さ、ただそこには若さゆえの儚さ、美しさがある。[DVD(邦画)] 9点(2014-01-20 13:04:47)《改行有》

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