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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ロード・キラー 《ネタバレ》  小粒ながら、B級作品に求めるものを満たしている名作。  『スケールが大きすぎないこと』  『登場人物が多すぎないこと』  『わかりやすいこと』  どれもクリアです。  それでいて、適度なスリル、サスペンスも兼ね備えています。  作り手のセンスの良さを感じますね。  誰かと思えばジョン・ダール監督。  個人的には、大衆向けの良質な娯楽作品を作ってくれる有難い監督さんです。  『トラブルメーカーな兄』『優柔不断な弟』『無駄に色気ムンムンな彼女』こーゆーお約束は逆に嬉しい。  この作品、『あるあるネタ』が多く、確かに既視感を感じます。ですが、なんか先が読めそうなのに、意外と予測不能な展開を見せる面白さがあります。この辺のバランス感覚が大変上手い。  『無線』というキー・アイテムも、恐怖演出及び橋休め的演出の小道具として、大変効果的に使われています。  サイケティックだけど、頭が良いラスボス。  この人のお顔が、ちょっぴり出ちゃったのが惜しかったですね。全く顔を出さなければ、最後のオチがより引き立ったと思うんですけどね。[DVD(字幕)] 8点(2016-07-27 13:05:28)(良:1票) 《改行有》

2.  ロスト・キッズ 《ネタバレ》  バスケが大好きな孤児院の少年が、魔法の靴を手に入れてプロバスケプレイヤーとして活躍するファンタジー。  形式はサクセス・ストーリー。テイストはコメディ。ギミックはバスケ。ですがここに映し出されるのは人と人との信頼関係。コミュニケーションの在り方です。  エンタメ作品として楽しい気分になれる一方で、ライトなヒューマンドラマとしても趣きのある仕上がりになっています。  トレイシー(黒人プロバスケプレイヤー)と少年カルビンがメインの二人。  ただ忘れてはならないのが、カルビンの親友マーフ。  カルビンがプロバスケプレイヤーとして活躍するのを応援する一方で、羨望や嫉妬の気持ちも少しはある。カルビンの養子縁組を祝福する一方で、カルビンと別れることを寂しく思う。その繊細な感情の機微を、ジョナサン・リップニッキーが完璧に演じきってくれます。お母さんの写真が焼かれようとするシーンは本当に切ないです。  メインはバスケなんですが、ヒューマンストーリーとして大変温かみのある作品になっていて、見終わった後は幸せな気持ちに浸されます。[DVD(字幕)] 8点(2016-04-06 11:06:42)《改行有》

3.  ロンリーハート(2006) 《ネタバレ》  実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしたサスペンスドラマ。2人組の殺人犯と、それを追う刑事、両者の目線で描かれます。  2人組みの殺人犯はレイとマーサ。マーサはわからないが、レイは後天的に殺人鬼となっている。レイが殺人鬼へと変貌していくその過程、それがこの映画の見所の1つだと言えます。マーサが一方的にレイを愛しているように見えますが、レイが嫉妬しているような演出が適度に見られるため、二人は相思相愛と見て間違いないでしょう。とは言え、レイのマーサに対する愛情そのものが、マーサの洗脳によって作られた可能性は否定できません。  とにもかくにも、二人は純粋な結婚詐欺から、次第に殺人へとその犯行内容をエスカレートさせていきます。最初のうちはマーサが殺すのですが、途中からはレイもその手を汚します。また、マーサは最初から葛藤がほとんど見えませんが、レイは良心の呵責や自責の念が伺えます。これはレイが小心者の一般人であることの証明でもあります。つまり、マーサのように初めからイカレていたわけではないのです。ところがそのレイも終盤の警官殺し、老人殺しではいとも簡単に引き金を引きます。特に老人殺しは殺す必要がないのに殺しています。完全にレイが正常ではなくなっていることを印象付ける重要なシーンです。  とゆーことで、二人の狂気のロードムービーという位置づけで見れば、これほど見応えのある作品はなかなかないでしょう。  二人を追うバスター刑事のターンは良くも悪くも普通の刑事ドラマ。そこに、『妻の自殺』と『息子との和解』という人間ドラマを盛り込みます。それはまあいいのですが、同僚とのラブロマンスはさすがに必要なかったのでは。一番中途半端で、作品のテンポを悪くしているだけのように感じます。そこだけ減点。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-05-12 23:55:47)《改行有》

4.  蝋人形の館 《ネタバレ》  『獲物を蝋人形にしちゃう』ってことを除けば、極めて正当なスラッシャー映画。舞台である小さな田舎町の住人が、全部蝋人形っていうのは斬新。しかも中身は元人間。  だから、この街には殺人鬼兄弟しかいないわけで、ストーリーの整合性にイライラすることはほとんどありません。  殺人鬼兄弟の蝋人形アクションに挑戦するのは、6人の若者達。顔面偏差値は高くとも、おつむの偏差値は低めの人たち。この6人を、B級ホラーにしてはしっかり前半尺をとってキャラ紹介しています。これは重要。共感度が高くなります。  ただ、その過程において、ウェイドの行動にちょっとイライラしちゃうのが難点。閉館中の蝋人形の館に勝手に入った挙句、展示品の蝋人形をライターであぶっちゃったり、違法行為とマナー違反のオンパレード。こんなやつがどうなろうが、知ったこっちゃねーって気持ちになっちゃったら、まじであんま楽しめないんです。聖人君子でなくてもいいけどさ、もう少し共感しやすい人がいいな。ボーの家でトイレを借りるときだって、さっさと家を出れば良いのに、勝手に人んちのもんあさくって、電気消されて足切られて、まじで馬鹿じゃないの。  そんな彼も、生きたまま蝋人形にされた挙句、助けようとする友達から頬をぺりぺり。動けないけど、その目からは痛さのあまり涙が。この辺りの恐怖演出は容赦ありません。  まあそんなこんなで、ペイジ、ウェイド、ブレイク、ドールトンの4人は、完全に犠牲者の係。こちらの方たちのシーンはすべていつものホラーテイスト。  それに対し、カーリーとニック、特にニックはアクション映画の主人公なみの活躍を見せるタフガイ。ニックが強ければ強いほど、恐怖は半減してしまいますが、その代わり『反撃』というカタルシスを得ることができます。個人的には、やられっぱなしで終わるより、こーゆー反撃ありきのストーリーのほうが、爽快になれて好きです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-05-10 03:44:44)(良:1票) 《改行有》

5.  ロボコン 《ネタバレ》  落ちこぼれの主人公。協調性のない天才。自分に自信がない部長。やる気のない不良。  どのキャラもステレオタイプで、まさによくある青春サクセスストーリー。  いわゆる『2軍』扱いの主人公グループ。それが『1軍』に勝ち、遂には全国制覇まで成し遂げるストーリー。  漫画、ドラマ、各ジャンルで何十回と使われているプロットでしょう。  唯一今までと違うのは、そのステージがロボコンということです。  つまりはスポーツでもなければ音楽でも芸術でもない。  これはカテゴリーでいうと、『お勉強』というある意味新ジャンルの開拓ではないのか。  今までに踏み込んだことがない題材だからこそ、ストーリーはこれくらいシンプルかつ王道なほうが、この世界に入り込みやすいというものです。  そして何よりこの作品、長澤まさみがとにかく可愛い。最初はむかつくキャラなんですけどね。中盤くらいから俄然かわいくなります。  小栗旬も何気にかっこいい。伊藤淳史と塚本高史も自分の役割をきっちり演じ、魅力的なキャラへと昇華させています。  ストーリーがシンプルだからこそ、キャラクターの個性が光る作品だと言えそうです。  王道サクセスストーリーは、どのジャンルにも対応できる万能性があります。  個人的には、このタイプは似たようなストーリーでも、いつも楽しく見ることができます。[DVD(邦画)] 7点(2017-03-23 03:49:47)(良:2票) 《改行有》

6.  ROCK YOU! ロック・ユー! 《ネタバレ》  『馬上槍試合』なんてあまりなじみのないもので2時間。どーなることかと思いますよね。これがどーして、なかなか面白かったです。  各キャラクターたちの個性、役割もはっきりしていて、仲間が一人、また一人と増えていくのはRPGのよう。個人的には『鍛冶屋のおねーさん』が凄く好き。そしてヒロインの侍女。ヒロインより、この二人のほうが魅力的でした。  アダマーもわかりやすいくらいの『クソ野郎』で、悪役としては最高。  『エドワード王子』、『父親』、『エクター卿』。主人公を見守り、手助けしていく存在が、シンプルなストーリーにドラマ性と深みを添えます。さすがに泣きはしませんが、父親との再会シーンは素直に感動しちゃいますね。  個人的に苦手だったのは『チョーサー』。彼の『選手紹介』が、少々うっとうしい。謙虚を美徳とする日本人気質の肌に合わないだけかもしれませんが。  それから、中盤でやや中だるみを感じてしまったのは残念。特にヒロインとのエピソードが、私にとってどれも退屈で興味がわかなかったのが致命的。『ダンス』もそう。『テントでのやりとり』もそう。まあ、ヒロインが好みのタイプではなかったというのが、一番の原因かもしれませんが。  少々退屈なエピソードがあるものの、総じてよくできたエンターテイメント。全然知らんスポーツに、いつの間にか熱くなっているのは、『サルート・オブ・ジャガー』以来かも。  ささやかな笑い、ささやかな感動、ささやかな爽快感が程よくミックスされて、ちょっとだけ元気になれる作品ですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-10 11:08:12)(良:3票) 《改行有》

7.  ロード・トゥ・パーディション 《ネタバレ》  かなり落ち着いた雰囲気のマフィアもの。  ですが落ちついているのは雰囲気だけで、中身は結構凄惨ですよね。  忠義を尽くしていたのに、妻子を殺されたうえに、父同然に慕っていたボスから命を狙われるマイケル・サリヴァン(トム・ハンクス)。  元凶はコナーというボスの息子。それは皆わかっているのに、ボスの息子だから、誰も手が出せない。理不尽なストーリーに怒り心頭です。  サリヴァンは、父親としてもマフィアとしても一流。ある意味、ヒーローとしての側面を持っていると言えるでしょう。  だから、救いようの無いストーリーでも、サリヴァンのダークヒーローぶりに、一筋の希望を期待せずにはいられないのです。  最低の状況からの大逆転を期待してしまうのです。  実際は、妻子が殺されて、サリヴァンがその報復を始めたときから、真のハッピーエンドなんてありえないのに。  そういった意味では、『家族の幸せエピソード』を序盤で『描きすぎなかった』のは逆に良かったかもしれません。そこを描きすぎていたら、家族が失われた悲しみのほうが、映画を支配してしまいそうです。  ラストはせめて二人の幸せを願っていたのですが、何とも後味の悪い結末。  にも関わらず、サム・メンデス監督の、とてつもなく上品な演出で、悲しさを最小限に抑えてしまっているのは凄い。  それどころか、息子のナレーションでしめちゃったことで、まるで感動的なドラマのような仕上がりに。とんでもないですね。  この映画は、『マフィアもの』か、『家族ドラマ』か。  正直どっちつかずの印象ですが、良く言えば『合わせ技一本』みたいな作品だと思います。  [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-06-21 02:15:04)(良:1票) 《改行有》

8.  ローカルボーイズ 《ネタバレ》  爽やか。青春の1ページ。  これといったストーリーは無いんですけどね。一つ一つのエピソードが丁寧で、こちらの心をいつの間にか掴んできます。  ランディとスキート兄弟の前に現れる伝説のサーファー、ジム・ウェズリー。彼に教えてもらってスキートは少しずつサーフィンが上達していきます。ですが、この作品は、スポーツ主体のサクセスストーリーではありません。サーフィンはあくまでみんなを結びつけるための舞台装置にすぎません。これは紛れも無い上質のヒューマンドラマです。  スキートは、サーフィンを教えてもらいながら、ジムに死んだ父親を重ねてしまいます。  ジムはジムで、スキート一家に、亡くした妻と娘の面影を重ねてしまうのです。  それに耐えられなくなったジムは、スキートたちの前から姿を消してしまいます。スキートの兄ランディは、裏切られたと勘違いしてしまいます。そう、ジムに父親の姿を重ねていたのは弟のスキートだけではないのです。兄ランディもまた、ジムに父親の姿を見ていたのでしょう。ジムとランディの再会のシーン、抑えていたランディの本当の気持ちがあふれ出て、本当に感動します。  ただし、この一連のシークエンス、もしかするとやや説明不足かもしれません。大事なシーンだからこそ、言葉での説明を極力控えているためか、行間を読む必要があります。凄く泣けるストーリーなんですけど、人によっては伝わらないかもしれません。それが惜しいなー。  それにしても、ランディ、本当に良いお兄ちゃんだ。こんな兄をもった弟は幸せです。[DVD(字幕)] 7点(2016-05-06 14:44:27)《改行有》

9.  ロミオ・マスト・ダイ 《ネタバレ》  思ったより話が複雑。表向きは黒人グループと中国人グループの縄張り争い。裏では黒人グループのNO.2がボスの失脚を狙って、中国人グループのボスと手を組んでいる。中国人グループのほうは、ボスが自分の息子をNO.2に暗殺させる。でも息子は二人いて、そのうちの一人は刑務所にいる。それがジェット・リー。脱獄して、弟を殺した犯人を捜す。調べているうちに、黒人グループのボスの娘と仲良くなっちゃう。二人で協力する。黒人グループのボスの息子が暗殺される。  これだけでも結構複雑なのに、ここに中国グループと、黒人グループの取引相手である第3勢力のロスってやつが絡んでくる。ようは大きなプロジェクトのための地上げなんでしょうが、実はこのロスと、二つのグループの取引内容が一回見ただけじゃよくわからないのです。  タイプ的には、気楽に見たいエンタメ作品なのに、気楽に観ていてちょっとわからない部分が出てきたのです。  この物語のわかりにくさが足をひっぱって、ラストのアクション、そしてその決着によるカタルシスを削いでいる気がするんですよねー。  ジェット・リーのアクションと、モーリスって脇役のキャラは凄い良かったんですけどね。  でもストーリーを理解するためにもう一回見るかと問われれば、「モーイイッス。」[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-12-27 22:24:16)《改行有》

10.  ロッカーズ ROCKERS(2003)  福岡、博多が舞台になっただけでうれしか。「きさん」って久しぶりに聞いた。昔はヤンキーが多かったけん、こんな言葉遣いみんなしよった。バンドもよかー。なつかしか。良い映画やけど、福岡出身じゃない人にはセリフが聞き取りづらかろーっ。[DVD(邦画)] 7点(2011-12-06 03:48:01)

11.  ロード・オブ・ウォー 《ネタバレ》  真面目でおかたい社会派サスペンスドラマ。実話ベースらしく、淡々と物語は進んでいきます。  緊張感あるプロットと画作り。そしてニコラス・ケイジが主演。更にはブリジット・モイナハン、ジャレッド・レト、イアン・ホルム、イーサン・ホークと脇を固める役者の存在感もすごい。それぞれがエヴァ、ウィタリー、シメオン、バレンタインとして重要な役割を担っていて、物語に『厚み』『深み』があります。  旧ソ連の叔父さんとの闇取引。国際警察の執拗な追跡とガサ入れ。アフリカのとある独裁国家との駆け引き。そのどれもがある種のユーモアと潜在的な恐怖をないまぜにした独特の緊張感で描かれます。はっきり言って映画の完成度はかなり高いと言えるでしょう。  ただ、肝心なのは、私が『武器の密輸』になじみもなければ興味もないので、あまり物語りに入り込めなかったことです。もっと言うなら、『ちょっと今そんな気分じゃなかった。』ってゆーね・・・。それに後味が悪い映画ってのはどーにも好きになれませんでして。ホラー映画の後味の悪さってのは平気なんですが、こーゆードラマっぽいやつの後味の悪さってなんか残るんですよね。[DVD(字幕)] 6点(2018-01-26 12:06:57)《改行有》

12.  ロックンロールミシン 《ネタバレ》  邦画特有なのか、行定監督特有なのかわかりませんが、何もかもをグレーで終わらせる空気感がたまりませんね。  自分達のオリジナルブランドを作り、自分達の服を作ることに情熱をかける3人。そこに混ざるサラリーマンが1人。  普通であれば、そのサラリーマンが化学変化を起こすのか、はたまたその逆になるのか。  ところがこの映画にそんなものはありません。主人公のサラリーマンは、最初から最後まで『お客さん』でしかない。3人の優しさに甘えるだけの『お客さん』。少なくとも同じ戦力としての『仲間』には最後まで見えません。主人公にしかできないことをするとか、そんなエピソードは一切ありません。リアルと言えばリアル。そこは賛否が分かれるところ。個人的には『否』。だってそれじゃああまりにも物足りないじゃないですか。  みんながミシンを使って作業をしている様子は文句無くカッコよいです。  『オフ』と『オン』の描き方がこの作品は非常に良いです。  そして作った服にはさみを入れちゃうシーンは、最も衝撃的であり、最悪でもあります。  人によっては『次の一歩のための勇気あるリセット』に見えるでしょう。  ですが、私個人としては、『何を期待してるのか知らないけれど、今までお前が見てきたものは全部茶番なんだよ』と言われているようで、悲しいことこの上ないです。  雰囲気とキャストの演技だけで2時間見せてしまうのは凄いと思います。ですがこの作品がやはり『地味系』の作品であることに変わりはありません。だからこそラストくらい、ちょっと夢や希望を見せてほしかったんですが、残念。  仲良くなった外人が、みんなで作ったTシャツ着ているからって、そんなんじゃ全然足りない。  Tシャツといっしょに結局強制退去させられているし![DVD(邦画)] 6点(2016-09-26 11:43:00)《改行有》

13.  ローラーガールズ・ダイアリー 《ネタバレ》  スポーツ映画ならではのカタルシス・・・なし。青春映画ならではの爽快感・・・なし。恋愛映画ならではのドキドキ感・・・なし。ないない尽くし。可も無く不可もなく。退屈はしません。ただこの映画ならではの取り柄がないだけです。  こーゆージャンルはベタで良い。ストレートなストーリーのほうが個人的に好ましい。この映画はやや変化球気味。このスポーツ自体が白昼の爽やかなものではなく、夜のアンダーグラウンドな世界。これがそもそも思っていたイメージとなんか違うのです。爽やかで可愛らしいパッケージとなんか合致しないのです。  そしてルールがいまいちピンとこない。メジャーなスポーツではないのかもしれない。だからこそ誰が見ても盛り上がれるような工夫が欲しいです。  映画という限られた時間。だから主人公は最初から才能がある。それはいいよ。よくある話だし。天才系は嫌いじゃないし。でもだったらもっと盛り上げてください。周囲の人間がもっと驚くような演出なりパフォーマンスを入れてください。中途半端な才能は期待はずれになっちゃいます。  それは家族も同様。父親が突然娘の擁護にまわっちゃう不自然さ。ここを不自然に感じさせないのが大事。母親までもがラストは感動しちゃって娘を応援するような、そんなスーパープレイやドラマチックな演出が欲しいです。  彼氏の存在は、今作ではブリスの好感度を下げる効果しかないので要りません。  友人がパクられた原因をブリスのせいにするのは逆恨み。しかもそれに対しブリスが謝っても許さないシークエンスが不愉快です。こーゆーエピソードって必要だったのでしょうか。  エレン・ペイジをはじめとした主要人物の魅力、個性はよく描けていると思います。  ドリュー・バリモアとジュリエット・ルイスの二人が完全に脇に徹していて、なんだか世代交代の波を感じますね。[DVD(字幕)] 5点(2019-04-23 01:53:49)(良:2票) 《改行有》

14.  ロード・オブ・ドッグタウン 《ネタバレ》  勝手に爽快なサクセスストーリーを期待して見てしまったがために、予想とは大きく違う内容に、期待を裏切られる結果となりました。  スポーツとしてのスケボーを楽しむというタイプの作品ではないみたいです。  どちらかと言えば、スケボーを起点としたそれぞれの人生の在り方、捉え方を淡々と表現しているだけ。  幼馴染?のジェイ、ステイシー、トニーの3人。知名度が上がったことをきっかけに、それぞれ違う道を選択します。違う立場で3人が接する後半は、青春映画ならではの『切なさ』や『ほろ苦さ』みたいなもんが満ちています。特にステイシーとトニーは、成功しているはずなのに、なぜか失くした物のほうが大きい、みたいな、そんな感覚。  スポーツ映画としては物足りないです。  理由。技量。人物。そのどれもが説明不足であり描写不足だと思います。  あれよあれよという間に雑誌に載り、ヘッドハンティングされる。いつの間にか超有名人で、ちやほやされている。なんでしょう、この違和感。  トニーやスキップはわかりやすいのですが、ステイシーやジェイは何をしたいのかがさっぱりわかりません。二人がそれぞれの選択をしても、それが二人の目指していたゴールなのかどうなのか、それすらようわからんのです。人物の心が描けていないのですから、カタルシスも生まれるわけがありません。  『こーゆーことがありましたよ。』っていう事実をただ並べるだけなら、それは映画とは言えない代物だと思います。  個人的にはスキップのエピソードが好きです。  スキップが終盤で、他の人の店でボードを作成しているシーンが、凄く心に残っています。  青春は、何も十代の少年少女の特権ではないのだと感じさせてくれる名シーンです。[DVD(字幕)] 5点(2017-05-29 14:01:04)《改行有》

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