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1. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 “The Lost World: Jurassic Park”『失われた世界:~』。コナン・ドイルの同名小説から命名されたそう。M・クライトンの原作小説はあるけど、映画と同時制作だったため内容は異なる(※末尾に“2”が付く。あらすじ見ると全然違ってて驚いた)。あと、タイトルに“World”が入ってて、後の作品との区別がややこしい。
公開当時は『また大画面で生きた恐竜が観られる』ってだけで、劇場に足を運ぶ価値を感じるかどうか?でした。でも前評判で運悪く?『ホラー映画並みに残酷描写が多すぎる』なんて言われていたみたい。小さい子と観ようとしたママンの友人から、運良くチケットを貰いました。
客足が伸びないために起死回生を図ったのか、ティラノが街でバスを襲う映像も『大ヒット公開中』のテレビCMで流してしまいました。…この、街で恐竜が暴れるシーンは本作最大の隠し玉で、劇場で観た人をアッと驚かせる目的だったはず。私が知る限り最悪のネタバレCMの一つじゃないでしょうか。
前作は、恐竜遊園地で起きるハプニングでしたが、本作は放置された恐竜牧場へ調査に行く話&恐竜狩り。ステゴサウルス初登場や、頭突きのパキケファロサウルスの解説にはワクワクしましたが…。
なにせ登場人物が自分勝手な人ばかりで、自分がどの立場で観たら良いのか解らない。恐竜狩りは可哀想にも思えるけど、ハンターの寝込みを襲って恐竜を逃がす&ティラノの子どもの治療は、やり過ぎ。主人公側が自然保護活動グループみたいになってしまって、自己満の理論を押し付けられているようで、入っていけない。自分理論は押し付けるのに、良い人エディの死にはアッサリしてるのも鼻につく。マルコムたち調査チームと自然保護活動家は別グループにしたほうが良かったかと。自然保護、意味不明な女(サラ)の行動、黒人の娘と、近年ハリウッドで蔓延しているポリコレの原型が観えます。
話にメリハリがなく、画的に前作と代わり映えのないサイトB編が解決するまでが約90分。そこから残り40分がサンディエゴ編。キングコングをリスペクトした内容でしょうけど、トータル129分なのに、凄く間延びした長~~い映画に感じました。でもコレ、CMで観てなかったら印象違ったかも知れません。
犬を食べられ驚く夫婦。ゴジラがどうしたと叫ぶニッポン人。サンディエゴ編は一転してコメディ色が強く出てきます。CGがまだ珍しい時代。ティラノが街で暴れる映像は見応えありましたが、マルコムたちの目的が“子供を親に返す”という、そんな人道的な意図が恐竜に伝わるのか疑問。まぁキングコング同様、ティラノが殺されるのも後味悪いとは思うけど。遺伝子操作して勝手に恐竜造って、島からティラノ勝手に連れ出して、最後勝手に島に帰す。人間のワガママさが良く出てました。
最後の最後に翼竜プテラノドン登場。おぉ、美しい…。前作で観たいと思った映像は、ほぼ全て観られました。…ここから先、よく4作品も創ったものです。[映画館(字幕)] 5点(2024-08-25 11:02:03)《改行有》
2. ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品)
《ネタバレ》 “Robin Hood: Prince of Thieves”サブタイなんてあったんだ『ロビン・フッド:窃盗団の王子様』なんか半グレ詐欺集団の独女担当みたい。この当時はケビンの人気が頂点に近かった頃で、格好良さとユーモアセンス高め、知性とナルシシズムは控えめと、二枚目人気俳優としてバランスが絶妙だったと思います。当時“面白かった”って感想しかありませんでした。
改めて見ると、敵兵がシャーウッドの森を怖がる理由の弱さ(モーティアナのほうが怖いわ)。ロビンとリトルジョンのゆる~い決闘(泳げないのに川で闘う?)。ロビンあっさりリーダーの座に。ロビン前フリ無く弓の名手に。お祭り騒ぎにてウィルお前反乱軍抜けたんじゃなかったのか?などなど当時の映画らしい大雑把さだけど、勢いがあって次の展開が気になる魅力もあったと思う。明るく楽しいだけでなく、拷問とか死体とかのダークなシーンも多く、それらがクドくないバランスも絶妙。
今回久しぶりに鑑賞しましたが、モーガンとアランが出ていたことは、インパクトが強かったので覚えていましたが、他の主演俳優のことは覚えてなくて、クリスチャン、メアリーに「へぇ、こんな役で出てたんだ」って。それくらい、私にはケビンがひとり光ってる映画って、印象だったみたいです。
アラン・リックマンの、ロビンに逃げられて門番を殴る回数の多さ。イライラしてナイフで皿を刺す勢い。彼のキレ演技が面白い。
そしてショーン・コネリー登場に「ワオ!」ってなりました。映画の最後に“観て良かった感”を持ってくるのは、ズルいけど上手い演出ですよね。[ビデオ(字幕)] 7点(2023-05-23 00:58:12)《改行有》
3. ロミオ&ジュリエット
《ネタバレ》 “Romeo + Juliet”…今さら書くことなんて無いタイトルに思えたけど、“+”に注目です。原作は“&”もしくは“and”なんだけど、現代版を創るにあたって敢えて“+”にしたんでしょう。
でも邦題は“&”に戻されてる。これたぶん、読み方が困るからだったんじゃないでしょうか?『ろみお プラス~』とか『ろみお タス~』とか、統一性がなくイマイチ格好悪いからでしょうね。単に“+”と書いて『アンド』とふりがな振っておけば良かったと思うんだけど…
さて、ラブストーリーの古典を、ウエスト・サイド物語のような設定を活かしたリメイクではなく、原作をそのまんま現代に落とし込んだ本作。“現代であればこうであろう”ってアップデートした姿を観せてくれる。馬は車に。剣は銃に。マーキューシオは黒人に。どういうチョイスで選んだのか、和柄のアロハの着こなしはめちゃくちゃ格好良い。
オープニングから登場人物のラッシュ。独特のカメラワークとズバンと入るテロップの嵐。原作を読んでないから誰が誰やら…でも当時リアルタイムに観ていたらテンション上がったのかも?だけど最初だけって言うか、中盤からは演出控えめの普通の映画になってる気が…
皆さん必見!って映画ではないと思うけど、少なくとも透明感のある美青年なディカプリオを堪能できる作品は、そう多くないので、それだけでも観る価値はあると思います。
しかし、速達の受取人不在が運命を分けるって、ギャグじゃないんだよな。'96年はまだ携帯が普及してなかったっけ?住所解るなら電話番号聞いておかないと。人の命が掛かってるんだから。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-03-15 21:36:46)《改行有》
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