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プロフィール |
コメント数 |
122 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
自分の感性は、きわめて平凡だと自分でもわかっています。ただ、ほんとうはよくわかっていないのに、「わかった!」「よかった!」というのだけはしないつもりです。 |
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1. 嗤う伊右衛門
《ネタバレ》 私は原作を読んでいたので何とかなったが、映画で初めて本作にふれた人は、はたしてストーリーが理解できただろうか。原作に忠実すぎ、話が複雑でわかりにくかった。もっと本質に絞ったシナリオのほうがよかった。 作り手も俳優陣も頑張った力作だとは思うが、基本的なところで矛盾をかかえていた。それは、最後のドンデン返しを大事にするなら、そこに至るまでの伊右衛門と岩の心理はあまり描いてはならず、逆に最初から伊右衛門と岩の愛を描けば、最後のドンデン返しは犠牲にせざるを得ない、というアンビバレントな図式である。本作では、そこのところジレンマの処理が中途半端で、チョロっと愛情が描かれ、そのぶんだけラストの驚き・発見が矮小化されてしまっていた。いずれかに徹するべきだったろう。 あと、音楽、梅のキャスティングに問題があった。ほんとうは、梅も女性としては魅力的でなければならなかった。 なお、ラストの東京俯瞰が蛇足というのはまったく同感。あれで作品の格がワンランク落ちた。
5点(2004-06-20 01:08:00)(良:1票) 《改行有》
2. WATARIDORI
《ネタバレ》 人によって評価がかなり分かれそうな気がするが、基本的に私にはOKだった。何といっても、この映像はお宝というほかない。過去、このようなアングルから鳥たちの営みを見た人類はいないはずだ。つくり手の労をねぎらわずにはいられない。脚色面も、余計なことはいわず、淡々と進行したのがよかった(もっとも、きれいにまとめられすぎている感がなきにしもあらずだが)。まさに鳥たちの目線で鳥たちの驚異の世界に触れることができ、すばらしい映像体験ではあった。 それはそうなのだが、では見終わったあとに、自分のなかに何が残ったかといえば、ほとんど何も引っかからなかったことが気になった。正直なところ、とくに心を揺さぶられたわけでもないし、何かを得たというわけでもない。まるで美味なるシャーベットを食べたあとのように、おいしいのはおいしかったのだけれど、何ら腹の足しになっていないのとよく似ている。何かが物足りない。その何かは、必ずしも鑑賞直後のいま、自分でもよくわからないが、つくり手自身、メインテーマとして鑑賞者に何を伝えたいのかがイマイチ把握できていなかったからではないか、という気がしないでもない。 なお、驚異的な映像の数々ではあるが、いったい、それを得るために何をしたんだ?と気になる面もあった。7点(2004-05-06 00:40:34)
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