みんなのシネマレビュー |
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21. 悪い男 《ネタバレ》 共感するところがどこにもない。 主人公は悪い男というより、ひたすら気持ち悪い男。 ヒロインはワナにハマって悲惨な目に遭ったけれど、もともと財布をネコババするような女。 自分を酷い目に遭わせてマジックミラーで覗き見をしてるような男とのラブストーリーなんて考えられない。 なにもかもが不快で、関わりたくない世界。[DVD(吹替)] 1点(2014-04-21 18:39:32)《改行有》 22. ワイルドバンチ 他の西部劇とは一線を画したサム・ペキンパーらしい西部劇。 描かれるのは殺伐とした世界の中で無法者たちの生き様、人生の黄昏時を迎えて散り際を悟った男の美学。 バイオレンス描写に定評のある監督だが、今見るとさほどインパクトはない。 この監督に影響を受けたタランティーノや、邦画では深作欣二など同系列のものを先に幾つも見てしまったからか。 同年に公開された『明日に向って撃て!』派の自分には、琴線に触れるほどではなかった。[DVD(字幕)] 5点(2014-02-23 13:35:03)(良:1票) 《改行有》 23. 笑の大学 《ネタバレ》 この作品は舞台のほうが絶対いい。 キャラとストーリーが舞台向きなので、映画ではところどころに違和感が。 例えば、役所広司のキレキャラは舞台でちょうどいいくらいだが映像ではオーバーに映る。 ただ、そうしたことを差し引いても十分におもしろい。 検閲が本直しになっていき、まるで二人の共同創作のように。 そこで無事検閲が通るのかと思えば、権力に対する戦いという言葉に刺激された検閲官に「笑いのない喜劇」という無理難題をふっかけられるハメに。 どうなるのかと思わせて、ラストの思わぬ展開。 検閲官が自分の立場を捨てて「生きて帰って来い!」との叫びに感動させられる。 もともと舞台台本だが、映画、ラジオ、落語にまでリメイクされ、何度もリバイバルされただけのことはある。 座付き作家の姿は、高校の教科書に載っていた坂口安吾のラムネ氏とイメージがかぶった。 この戯作者の矜持は三谷幸喜の投影でもあるのだろう。 三谷作品は良い意味でも悪い意味でも予定調和の軽さのようなものを感じるが、これは時代の重みも感じられるのがいい。[地上波(邦画)] 8点(2013-06-28 21:20:00)《改行有》 24. 笑う警官 《ネタバレ》 ジャズを使ってハ-ドボイルドタッチに撮っているが、すべて上滑りで寒いことに…。 パロディならまだしも、大真面目でこれだけズレてるのがすごい。 場違いなSMプレイネタや、大森が宮迫の肩を抱き寄せる感動(のつもり?)シーンには思わず失笑。 本人は最新ファッションでオシャレにカッコつけているつもりが、時代遅れの古臭いファッションで滑稽にしか見えない、それと同じような感覚。 ラストは悪い意味で鳥肌もので、ネタ作品にふさわしい。 このセンスで趣味のように映画が作れるのは幸福だ。 それに付き合わされた役者と観客はアレだけど。[DVD(邦画)] 0点(2013-06-24 15:09:30)《改行有》 25. 私の奴隷になりなさい 官能小説の映画化だが、壇蜜と板尾のSM的なやりとりがコントに見えて仕方がない。 エロ目的で観ても、中途半端な作品。[インターネット(字幕)] 3点(2013-05-12 19:56:23)《改行有》 26. WASABI 広末好きなんだけど、出るのはアクビとため息ばかり。 ストーリーがつまらないので最後まで見続けるのがきつい。 ジャン・レノの娘というのも無理がある設定だし。 外国人からとらえた日本のイメージに、なんだか妙な居心地の悪さ。 祖国のためにスパイ活動する日本人女性なんてのもリアリティがなさすぎる。 日本を知らない外国人が見たらそれほど違和感を感じないかもしれないけど、いろいろとズレてて気持ちが悪い。[DVD(邦画)] 2点(2013-01-29 21:41:26)《改行有》 27. わらの犬(1971) 平和主義のどこか頼りない主人公が、村人たちの理不尽な暴力に巻き込まれ、最後は暴力で対抗して皆殺しにするさまはやるせない。 妻や自分を守るために、どうすればよかったかを考えさせられる。 ただ、救いのないバイオレンスの嵐に後味が悪い。 暴漢どもをやっつけたカタルシスもない。[地上波(吹替)] 4点(2012-12-31 03:05:31)《改行有》 28. ワイルド・パーティー(1970) 《ネタバレ》 実に無駄な時間をすごしてしまった…。 パーティーを舞台に、遺産相続の攻防、恋愛のもつれなど、よくある人間ドラマが進行する。 その間、男と女があちらこちらで好き勝手にヤリ放題。 かと思えば、終盤、唐突に館の主が殺人鬼となり、スプラッター映画に早変わりするハチャメチャぶり。 そのハチャメチャさを、ラストの長々としたナレーションでまとめようとする、とてつもない強引さ。 果ては、3組のウエディングで無理やりハッピーエンドにもっていく、掟破りの荒業。 ワイルドだ。[DVD(字幕)] 1点(2012-12-14 06:08:22)(笑:1票) 《改行有》
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