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プロフィール |
コメント数 |
604 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/ |
自己紹介 |
2004年から映画専門サイトをたちあげました。 ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。 リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ ザフューチャーなどのアンブリンもの。 十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・ 自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ 思いも変わると思います。その中で、共感できる人が 多ければ売れるのでしょうね。 たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・> と、マニアックな映画にも手をつけますが、 できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、 子供時代に帰ってるみたいです・・ それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・
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1. 悪い奴ほどよく眠る
《ネタバレ》 ラストにドーンとその題が現れるともう、言葉をなくしてしまいます。
なにかが足りませんので題材の説得力が伝わってこないのです。
それは何かと考えました。
悪い奴・・もっと掘り下げて描いてもよかったのでは?
「天国と地獄」の犯人のような時代の必要悪の否定や理由のない反抗の怖い環境の哀れさ。
そういったある意味犯人=悪人の過去や人間性が足らなかったように思います。
これを観ると政治家や建設業がみんな悪く見えてくる(笑)
もちろんそれは一部であることは承知ですが、親玉の描写が足りない。
過去に心の傷を負うとかトラウマですね、そういうのを絡めるとステレオタイプになる。
けれどそれにしても主役の西秘書の家庭環境や身の上は細かいのに、
影の主役である義父役をこんな時代劇の悪役のような描写だと憎しみが薄い。
観客も感情移入して悪い奴は悪く思いたいのですが・・
途中まで逆に西秘書の方が悪い奴か?と首を傾げたくなるくらい粘着質です。
この主役・・またまた黒澤映画には不可欠な三船さんでしたが、
全く今回は気がつかなかったです。
メガネをかけてすごく若く見え私にはG・ペック日本人版か(苦笑)と見え、
三船さんはセリフが少ないほうが存在感があるなぁと妙なところで感心。
しかし脚本は良く出来ており昔見た「砂の器」とか思い出しました。
復讐は美学とも言われていますがそれはマフィアとかの世界で、
こういう現代サスペンスになると美学とは言えません。
復讐とはノウノウと行き続ける悪を本当に眠らせること。
だからこの映画の後味は悪くちょっと考えます(重い本を読み終えたような)
それでその手の作品を見たあとはしばらくはその気分にひたるのですが、
現実的に気味が悪いのでいいほうに考えたり映画の世界だと忘れようとします。
「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」このふたつは外国の監督でいうと、
白黒のときのシドニー・ルメット(十二人の怒れる男の監督)の社会派の世界です。
黒澤監督は本当に白黒映画がうまいと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 14:59:20)《改行有》
2. ワイルドバンチ
《ネタバレ》
・・どうやら本物の(当たり前だ)西部劇のようです。
でも不思議とそんなに古くさく感じなかった。
なぜなんだろうか。
たぶん演出に全く違和感がないからでしょうか。
私だけ違う感覚なのかもしれないけれども・・
この映画の中で一番の見せ所と私は思う冒頭の強盗シーン、
「ソードフィッシュ」に似ていないですか??
終わって即ソードフィッシュと見比べましたが時代が全然違うのですが、
この冒頭のシーンはかっこいいと思いました。
いや、強盗や殺しでかっこいいというのも変ですが、
殺しのシーンはうまいんだなぁ・・タイミングというか。
スローの入れ方やセリフの間合いとか最近のギャングものは影響受けてると。
登場人物が大変多くて2枚組みの1枚目ではまだついていきかねていました。
強盗シーンから始まりこの一味を逃したことで、
保安官はグループの元仲間だった男をおどし(監獄へ返すと)一味を捕まえろと命令。
強盗グループが主役みたいなのですが、
メキシコに渡りある土地で将軍に武器を調達することを命じられます。
アパッチ将軍率いるその土地にはたびたび襲われますが、
武器がちょろくいつも相手に負けているのです。
武器を輸送列車から奪うシーンは迫力なので劇場で当時観られた方は楽しめたでしょう。
橋が落ちるシーンも見事でしたがさらに古い作品で「アラビアのロレンス」を観たら・・
こういう面白いアクションもロレンスを超えられないなぁ・・
ただ、内容自体は面白いし何回か観られる作品だと思います。
ただ略奪して殺しあう映画でもありませんしメロドラマもないです。
本当は一番の見せ所かもしれないラストの惨殺シーンは合わなかった。
ひつこすぎる~(苦笑)戦争映画かと思いました。
登場人物それぞれに面白いあだ名がついておりこれもややこしい。
鉄道、バイク、う~んたくさん出て来すぎるんですが、覚えれば面白いかも。
たぶん何回か観るとまた評価があがる映画だと思います。
何回か観られるとも思いますよ。
強盗グループが主役のようですが私はなぜか一味を追う元仲間が気になって・・
このグループは捕まえるためにあとから追う役なのに地味でみすぼらしい。
それが逆に気になって面白いんですよ。
時間も長いのでレンタルで観て気に入ったらどうしょうかなとも思っています。
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:29:33)《改行有》
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