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プロフィール |
コメント数 |
211 |
性別 |
男性 |
年齢 |
34歳 |
自己紹介 |
日本は公開日が世界的に遅い傾向があるので、最近の大作系は海外で鑑賞しています。 福岡在住ですが、終業後に出国して海外(主に韓国)で映画を観て、翌日の朝イチで帰国して出社したりしています。ちょっとキツイけど。
Filmarksというアプリでも感想を投稿していますので、内容が被ることがあるかもしれません。ご了承ください。
これからも素晴らしい映画に沢山出会えたらいいなと思います。よろしくお願いします。 |
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1. 私の中のあなた
《ネタバレ》 ニック・カサヴェテス監督が紡ぎだした本作は、よくある「誰かが死んじゃう映画」や「闘病映画」などの泣かせる映画ではない。前向きな人間ドラマだ。演技も素晴らしいが特に人物の描写が秀でている。子供を救おうと必死で前が見えなくなっている母、病気と闘いながらも家族のことを思う子供などがしっかりと描かれており、復帰した判事と持病の弁護士などの脇役も物語りに深みを与える存在になっている。邦題にもあるが、「私」と「あなた」とは誰を指してのことなのだろうか。母親は病気の姉の本心を知らずに、ドナーを作ってまで必死に姉に生きてもらおうとしていたが、果たしてそれが間違いなのだろうか。妹や長男など家族を傷つけたりもしたが、それは家族のためだし、そもそも自分の子供をやすやすと死なせられるだろうか。そこには完全回答などあるのだろうか。親の知らぬ間にいつの間にか成長して、大好きな姉の願いを聞き入れた子供達との対立を通して思いのすれ違いをうまく表現している。「私」と「あなた」が、例えば、「母親」と「姉」または「姉」と「妹」など誰であっても人と人の間には色々な思いがあるのではないか。この作品は非常に奥行きのある人物描写で、考え方や方法は違えど、答えを探す家族の姿を見事に捉えているのだと思う。だからこそこの作品の持つメッセージに触れられ、自然に感動して、また前向きな気持ちになれるのではないだろうか。[試写会(字幕)] 8点(2009-10-09 00:38:22)(良:2票)
2. ワールド・オブ・ライズ
《ネタバレ》 リドリー・スコット監督の演出の力強さには恐れ入る。彼こそ現代における真のフィルム・メーカーだと感じさせられた。「エイリアン」、「ブレードランナー」では独創性、「グラディエーター」、「ブラックホーク・ダウン」では圧倒的な映像、「アメリカン・ギャングスター」や本作ではダイナミックに展開する迫力と真実味のある人間ドラマを描き出すなど、歳を重ねていっても新たな領域に挑戦して行き、観客を楽しませてくれる。「どっちの嘘が、世界を救うのか。」「世界を救う嘘がある。」「嘘vs嘘」などのキャッチ・コピーからは娯楽要素の強いサスペンスを予想していたが、本作は重厚な社会派映画である。中東で命を賭けて任務を遂行する工作員と支持を送る上司、そして現地のやり方に従う局員達の脆く危険な関係が、アメリカの行うテロリスト殲滅における、傲慢さや皮肉を匂わせつつ描かれていく。もちろんディカプリオ、ラッセルを配した的確な人物描写でドラマ面はスリリングだし、アクションシーンも迫力があって、映画としてのエンタテイメント性を十分兼ね備えており、退屈な社会のお勉強になっていない。また役者の演技によって醸し出される緊迫感も極上のものであり、見所の多い本作は本当の「映画」と呼びたい作品だ。[映画館(字幕)] 8点(2009-01-03 17:48:39)(良:1票)
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