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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. メリー・ポピンズ 昔好きだった映画を再度見るとがっかりくることが多いのですが、この映画は見返すたびに自分の中で評価が上がってきます。最初に見たときはメリーポピンズのクールさに冷たさを感じた部分もありましたが、今見ると、そのクールさに優しい温かさを感じます。寒い冬の日に温かい布団にもぐったときに枕だけ冷えてるみたいな心地よさです。英国の描写が良い味で色づかいも独得の雰囲気を醸し出しています。全体の音楽もそれぞれの曲もかなり優れていると思います。ディズニー映画の中で1、2を争う傑作だと思います。[映画館(字幕)] 10点(2003-06-03 11:23:06) 2. 男と女(1966) 《ネタバレ》 最初に見たときはたんにおしゃれな大人の不倫の映画だと思っていました。セピアに描かれる現実と色鮮やかな過去の回想シーンの対比が見事です。過去の幸せが今を悲しくさせ、もう死んでしまっているのに今でも大切な夫を思いながら、新しい恋に落ちていくアヌーク・エーメが素敵です。悲しい分だけ美しい映画でした。ジャコメッティの火事になったときのことを話す逸話をふたりで話すシーンが大好きです。フランシス・レイの音楽が映画の魅力を十二分に発揮させています。30年前に見たときは5点。10年前が8点でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2003-07-28 01:21:47) 3. 草原の輝き(1961) ラスト映画館でボロボロでした。この映画を観てからワーズワースの詩を読みました。胸が引き裂かれるような、やりきれない気持ちを思い出させてくれる映画です。時代性があるのかもしれないけど本当に苦しい恋愛映画です。9点(2003-07-27 03:58:09)(良:1票) 4. あなただけ今晩は この映画でいっぺんにワイルダー、ジャック・レモン、マックレーンのファンになってしまいました。こんな世の中だったらいいなあと見た当時は思ったものです。9点(2003-06-17 04:24:45) 5. 甘い生活 《ネタバレ》 何十年も前に見た時になんでこの映画評価されているんだろう、噴水のシーンはきれいだけどそれだけの映画だと思って不思議に思っていました。よくわからない映画だけど、もう一度そのうち見てみるかもと思うくらいの映画でした。 その後「インテルビスタ」で、マストロヤンニとアニタ・エグバーグが噴水のシールを感慨深げに見るシーンをみてから見直そうと思って、あたらめて見ていたらアヌーク・エーメやマガリ・ノエルなど好きな女優さんたちが出てたんだとびっくり。 そんな風に見ていてお馴染みの噴水のシーンになっていくわけですが、アニタ・エグバーグが子猫を拾い上げて頭に乗せて歩き出すあたりから、フェリーニマジックにどっぷりつかってしまいました。 「アマルコルド」で作り物の大型客船が通り過ぎるだけなのに、どうして感動してしまうんだろうみたいな感じでした。 1度見ていたはずの、この数分のシーンだけで忘れられない映画になりました。[DVD(字幕)] 8点(2019-10-20 05:32:37)《改行有》 6. 女は女である アンナ・カリーナを見ててコケティッシュって言葉を思い出しました。すごくかわいかったです。 ブリアリの仏頂面も負けず劣らずかわいくて見とれてしまいました。 街並みやアパルトメント、ファッションだけじゃなくカフェのジュークボックスなどがいい感じで、のちの「アメリ」のような映画に流れていくんだなあと思いながら見ていました。[インターネット(字幕)] 8点(2017-01-02 13:20:25)《改行有》 7. 8 1/2 《ネタバレ》 30年以上前に見たときは大団円の華やかさに圧倒されましたが孤独を感じることはありませんでした。いま見て「人生は祭りだ」と言い切ってしまうことの寂しさと開き直った明るさにシンクロしました。死んでしまってもいいさ、どうせ祭りは終わるもの。そんなことを考えてしまいました。ラスト近くでの崩壊寸前の夫婦の会話で生きるということを垣間見た気がしました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-10-18 14:15:27)(良:1票) 8. いつも2人で 倦怠期の夫婦の過去と現在が混ざり合って、戻ることのできない幸せな過去を引きずりながら、醒めたしまった現実を重ねていく、そんな切ない話です。この映画を見て寝かしすぎて失敗したワインのようだけど、そんなワインでも飲み方次第で飲めないわけじゃないと思ってしまいました。オードリーのために書いたというヘンリーマンシーニの音楽が秀逸です。サントラCDだけでなく、いろいろなヴァージョンを集めて買ってしまったくらい、このテーマソングが大好きです。[映画館(字幕)] 8点(2005-02-20 07:47:49) 9. シェルブールの雨傘 最高のメロドラマです。色とりどりの傘の花、美しすぎるミッシェル・ルグランの音楽、美しすぎる雪の日のラストシーン。最後の偶然の出会い、後に残る現実。静かに寝かしたまま忘れていたワインを思い出して口にしたような極上の後味です。8点(2003-07-23 23:18:21) 10. 酒とバラの日々 《ネタバレ》 好きな人と同じでいたい。同じことをしていたい。そう思いながら好きな人の悪癖を身につけてしまうのは悲しい話です。酒に苦しみながらも自分は立ち直り、立ち直れなくなった妻をどうにもならない目で見るジャック・レモン。夫に合わせて酒を飲み夫がアル中を抜けても自分は抜けられなくなるリー・レミック。ともに悲しさが伝わってきました。マンシーニの夢を見るような音楽とラストのモノクロの映像が美しすぎて、辛いことが多い世の中、酒に浸って夢を見続けていたい気持ちも痛いほどわかります。[映画館(字幕)] 8点(2003-06-17 15:22:33) 11. 真夜中のカーボーイ 最初に見た当時は全体のトーンや雰囲気が暗すぎて嫌だったりしましたが、映画と反比例するかのような「うわさの男」の軽やかな明るさが耳に残ってしまい気がつくと好きになっていました。当時のNYのイメージがリアルに感じられて、まるでローラ・ニーロの曲でも流れてきそうな気がしました。NYとフロリダ、現実と夢、暗と明がきれいにコントラストされていて、その分切なかった。8点(2003-06-17 15:18:31) 12. 明日に向って撃て! バカラックの音楽。西部劇に自転車。「俺泳げないんだ」と川に飛び込むレッドフォード、モノクロのオープニング。酔えます。8点(2003-06-17 02:09:25) 13. アパートの鍵貸します ジャック・レモンの真似をしてテニスラケットでスパゲティーを水揚げしたいと思ったのは、はるか昔。公園のベンチでコートにくるまるジャック・レモンの画がわびしくてかっこよすぎ。音楽も決まりすぎ。8点(2003-06-17 02:07:02) 14. ワイルドバンチ 《ネタバレ》 20年以上前映画館で見たときの記憶で7点をつけたけど、ディレクターズカットで再び見てしまいました。当時はきれいな流血映像や、バッカスのような樽の中の狂乱などと共にハードボイルドなイメージで気に入ってました。今回見直して、当時より画像がきれいでびっくりしました。ハードボイルドは相変らずですが、かなりセンチメンタルな映画だと気がつきました。男たちの笑い声が気持ちいい映画です。ラストの余韻がとても好きです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-06-17 01:55:27) 15. 秋日和 映画は見た時の状況で感想が大きく変わるなあと思いました。 小津の映画を何本も見直して、以前はまあまあだなと思って5点をつけた「小早川家の秋」が前に見た時より面白く感じ、最初に見た時に違和感を感じた中村鴈治郎が良かった(森繁はだめでしたが)ので、こちらも再見。 最初に見た時印象に残らなかった場面が面白く感じました。 小津らしさは少し影を潜めていますが、「そうよ」「そうでしょ」「そうよそうよ」そんな同じ会話の繰り返しが出てきて、やっぱり小津だ。小津のこういうところが好きなんだと改めて思いました。 原節子はいつみても、それほど美人だとは思えません。目も鼻も大きすぎるし全体に男っぽい。なのに、毎回素敵だなあと思ってしまいます。小津映画独特の、ちょっと見方を変えればホラーにでもなりそうな微笑みながらのセリフのせいなのかなと思ってしまいます。[DVD(字幕)] 7点(2019-11-02 16:08:01)《改行有》 16. 蜜の味 《ネタバレ》 疎放な母親と、そのせいでとげとげしく育った娘が反目しながらも似ているところが、どこか面白いなあと思いました。娘に同情する同性愛の男性が、そのまま娘を好きになって結婚を望むところが、いまひとつ同情からのことなのか、女性に目覚めたのがわかりづらかったです。しょうもないお母さんを見て、ちょっと家の親に似ていると思ってナーバスになりましたが、他人の親だと見ていて面白いものです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-05 04:00:34) 17. 白い恋人たち 《ネタバレ》 フランシス・レイの流麗で寒ささえ感じるような音楽に乗せて、言葉も少なく環境映画のような映像が流れていきます。ただ、それだけなのに酔えてしまいます。当時24800円も出してビデオを買ってしまいました。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-24 05:08:05) 18. H.G.ウェルズのS.F.月世界探険 《ネタバレ》 H.G.ウェルズらしい「とんでもSF」系の面白さがたくさんつまってます。人類初の月着陸なのに月に手紙が残っていたことを発端にしたドタバタです。がちょうは好きだけど鶏は嫌いとか、大きな虫の幼虫を骨(骨がある)だけにしてしまう蜂型の月星人とか楽しいです。独得の月の映像も美しかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-13 13:32:08)《改行有》 19. 吸血鬼(1967) 《ネタバレ》 おもちゃの世界のような独得の映像と雰囲気。こういう映画好きです。吸血鬼がコミカルでかわいらしくもあり、いくつかのシーンで「ポーの一族」を思い出してニヤッとしてしまいました。人間だった頃は奥さんに頭が上がらずおびえていて吸血鬼になって生き生きした男がいたり、オカマの吸血鬼がいたりしたのも楽しかったです。一番、気にいったのは吸血鬼を退治しに来た教授に吸血鬼が言う台詞「長い冬の夜を毎年持てあましてきた。君が仲間になれば有意義な会話ができる」。ふと吸血鬼の仲間になってもいいかなと、思ってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-11-28 11:44:43) 20. サイボーグ009/怪獣戦争 《ネタバレ》 小学生の頃に見ました。薄幸で痛々しいヘレナの境遇に同情してしまい、最後のレバーを押しながら死んでいったところで感動したのを憶えています。その後、ポストカードを買ったりしていました。いまレビューを書こうとしてヘレナの声が市原悦子だったのを知りました。TV「赤い殺意」でよろめいていた演技を見た時と同じくらいびっくりしました。もう一度見直したくはない映画です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:45:39)
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