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1.  ファイト★ガールズ 《ネタバレ》 クラブ経営者みたいな人たちが、女子ボクサーを集めてトーナメント戦をやるという、まったくそれだけです。一応、いろんな女子選手が集まってくる体裁にはなっていますが、個性はほとんどありませんし、例えばファイティングスタイルなどにもつながっていません。また、照明や美術や撮影の安っぽさにも驚きますが、それも最後までそのままでした。さらにまずいのが、トーナメント戦の設定をしながらいつの間にかいなくなっている選手多数ですし、ラストはもはや息切れ投げっぱなし状態です。リング上のボクシング選手より、制作側の方が先に疲れ切ってどうするの、という感じです。途中でやる気がなくなったのかを疑われても仕方のない出来でした。[DVD(邦画)] 1点(2024-05-17 01:45:00)★《新規》★

2.  緋牡丹博徒 お命戴きます 公害問題を絡めちゃったというのがちょっとわざとらしくて鼻につくが、それでもストーリー上さしたる違和感もなく組み込んでしまう作品の強引なパワーは、ある意味凄いかもしれない。[DVD(邦画)] 5点(2024-05-16 00:58:52)
《更新》


3.  今夜、ロマンス劇場で 《ネタバレ》 導入部からラストシーンまで、いくつもの先例有名作を分かりやすく下敷にしているのは、まあ意図的でしょうね。それだけだったらただの自己満足なのですが、この作品が途中から突き抜けて優れているのは、ヒロインはどこかで元の世界に帰るぞ帰るぞと見せかけておいて、クライマックスでここぞというミスリードまで用意していながら、その先の数十年間を用意していることです。それも具体的な描写はそれほどないのに、十分に主人公の決断と苦難(そしてそれを超えるほどの意味合い)を物語らせています。この一点において、強度な筋と芯が確保されています。[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-05-15 00:09:23)
《新規》


4.  ニューヨーク、アイラブユー 《ネタバレ》 各短編は上品にまとまってはいるし、切れ味を感じさせる作品もある。しかし、技巧に優れてはいても、「えっそれだけ?」で終わってしまうものがほとんどなので、後には残らない。ところどころでシーンの順番をシャッフルしたり登場人物を絡ませたりしているのも、単調さを避けようとしたんだろうけど、それほど効果的に機能しているわけではない。最後のウォラック&リーチマンは、一言の中に背景と意味を込められる演出と演技が展開されていて、ここで初めてドラマを感じました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-14 02:07:28)
《新規》


5.  アドリブ・ナイト 《ネタバレ》 主人公がいきなり街中で声をかけられ、危篤の男に対して娘のふりをしてほしい、と依頼される導入部。とすると、これがハリウッドなら、ここぞとばかりにコメディチックに決めまくるのでしょうが、韓国映画はそうはなりません。いや、韓国がどうのこうのという以前に、この作品の独自の色は突出しています。とにかく暗いです。演技もカメラも照明も、全部が暗いです。その中でじわじわと話は進んでいきますし、登場人物間の小競り合い的なものはあっても、感情のぶつかり合いはありません。ただ、本当に監督が撮りたかったのは、終盤に延々と続く夜道の車のシーンと(以後は現地関係者は一切無視される潔さも良し)、その後の、すべてを光で包むラストシーンだったのでしょうね。終わってみれば24時間もないくらいの間の出来事だったというこだわりに+1点。なお私は、主人公の正体はやっぱりミョンウンだったというオチを最後まで確信していたのですが、そんな小細工とは無縁でした。[DVD(字幕)] 6点(2024-05-13 00:07:53)
《新規》


6.  悪魔とダニエル・ジョンストン 《ネタバレ》 タイトルにあるとおりのダニエル・ジョンストンのドキュメンタリーです。幼少期からのいろんな映像や音声や写真、そして関係者の談話は細かく積み上げられており、下調べに手間をかけたことを窺わせます。ただ、途中からは、彼の奇行の数々のような方向に話が行っていて、肝心の音楽部分の突っ込みには向かっていないような・・・(「あの曲は素晴らしかった!」的コメントは多数出てきますが)。よって、与える印象が「何か変な人」になってしまい、肝心の彼があまり格好良さそうに見えないのです。制作側の対象に関する愛情は感じますが、その見せ方をもう少し考えるべきでした。あと、一番ドラマを感じたのは、実は、喧嘩別れした元マネージャーが、実はその後も当初のレーベル業務を細々と手作業で行っていた、というくだりだったりして。[DVD(字幕)] 4点(2024-05-12 00:10:24)
《新規》


7.  ピクニックatハンギング・ロック 《ネタバレ》 風に揺れる木々、そこから反射して漏れ落ちる陽の光、それと対照的に不気味にそびえる岩山。寝そべったり座ったりしている少女たちを、ローラーを引くようにじっくりと撮るカット。ボッティチェリの天使という表現が少しも誇張でない、そのまま神の国に消えても何ら不思議でない、ミランダの神々しい美しさ。謎に満ちた失踪事件の舞台を、映像で見事につくりあげてしまっています。何かに吸い寄せられるように上へ上へと登っていく少女たちは、まさに神に導かれたに違いありません。そう信じさせるほどの凄まじい映画としての迫力があります。後半は一転して、暗い屋内でのシーンを中心に、残された者たちの静かなる崩壊を描き、前半の失踪事件のインパクトを倍増してくれます。結局、謎の解決は何も示していないのですが、それが作品の奥行きを深め、台詞の一つ一つやちょっとした描写にまでいろいろと考えさせてくれる内容となっています。それと、音楽も効果的に機能していますね(メロトロンまで使っちゃってます)。[映画館(字幕)] 9点(2024-05-08 21:23:40)

8.  プロフェッサー(2007) 《ネタバレ》 リックマン/スティーンバージェン/プルマン/デヴィートとはまた何と豪華な、と重いながら見始めたのですが、内容はこのメンバーからは信じられないほどのB級サスペンスです。筋立てはそんなに悪くないのですが、撮り方とか編集がB級なのです。で、誘拐の盛り上げ方はなかなかですし、そこから別の危機に発展する持って行き方も悪くありません。しかし、終盤はなぜか息切れしたのか、肝心なところで伏線は投げっぱなしですし、一方でひねりのためのひねりのいくつかを無理矢理ねじ込んで終わらせたような感じでした。あの仮面ATMのくだりなんか、ミスリードとしては面白い割にはあっさり片づけられていますし、暴力よりも怖い家庭内侵略の部分なども、もっと時間をとってもよかったような。そうそう、あのカップの指紋は結局何だったのでしょうね。[DVD(字幕)] 5点(2024-05-07 01:46:42)

9.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 1話目はですね、私はてっきり、恩赦が出ていい気になって意気揚々とローレンが帰ってきたら、マスロトヤンニは「もう君とはやっていけん」みたいな書き置きを残していなくなっている、ローレン呆然、みたいなオチになると思っていたのです。すみません、私の心は汚れているようです(でも、面会のシーンなんて、普通に見ればそっち方向に振っていますよね)。●2話目はほんのりジム・ジャームッシュ風というかヴィム・ヴェンダース風というか、いずれにしても、このトリオっぽくはないです。●そしてメインはやっぱり3話目ですね。あの憎たらしい隣のババア(表情も怖い)をあっさり招き入れて相互理解してしまうという、衝撃的でトリッキーな展開。そこから動き出す関係者の心理の綾。最後に「誓い」まで巧妙にオチに取り入れてしまいますが、ここでさっき喧嘩したばかりのマストロヤンニを受け入れるところも含めて、この作品でのローレンはまさに「聖女」です。しかも脚本上なくてもよいはずのストリップシーンまで入れ込んでしまう(それも結構上手い)という素晴らしいサービスオプション付でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-05-06 22:56:18)

10.  アメリカン・ユートピア 《ネタバレ》 最初の数曲は、「やっぱりバーンも年取っちゃったかな・・・」という印象だったのですが、ステージ上に段々とメンバーが増えてからは、あの「ストップ・メイキング・センス」を彷彿とさせる怒濤のパフォーマンスが展開される。演者はすべて楽器を手持ちであり、ケーブルも付けられていないので、ますます自由自在な動きが可能となるわけです。そんな中でも、中盤、メンバー紹介に合わせて1人ずつ音を重ねていき、そのまま"Born Under Punches (The Heat Goes On)"になだれ込む流れがクライマックスです。また、最後の"Road To Nowhere"では、(詞の内容に合わせて?)全員で一列になって後進するというちょっとお茶目な一幕もありますが、もしかして、もともとはこういう光景が頭にあってこの曲が作られたのを、技術の発展に伴ってようやくこれが可能になったのかな、なんてことも想像したりして。とにかく、バーンの独自性と創造性は、あれから30年以上経った今でも健在です。●ただし、どうしても気になったのが、投票に行こうなどというそのまんまなメッセージを直接的な言葉で発したりとか、"Hell You Talmbout"ではやはりそのまんまなメッセージを発していたりとか、という点です。言っている中身との正当性とは別に、バーンは常にあくまでも音楽と詞を通じてすべてを表現していたはずで、それもここまで直接的ではなかったはずだし、そこに美学があったはず。この辺は、スパイク・リーに浸食されてしまったのかな、とも思いました。[DVD(字幕)] 6点(2024-05-06 22:54:16)

11.  時雨の記 設定からすれば、人生の酸いも甘いも噛み分けた二人の、さまざまな心理の重なりや時には思惑の交錯なんかもあってしかるべきなのだが、そんなことには微塵も配慮されていません。この脚本上の二人の台詞は、その辺の高校生や大学生であっても成り立ってしまいます。加えて、こういった話では周辺人物をいかに生かすかというのが分岐点なのですが、佐藤友美はほとんど出番がない上に夫との関係がどういうものだったかもまったく分からないし、林隆三もただの「仲の良い友人」というだけ(しかも最後の方で突然出てくるあのナレーションは何?)。あと、細かいところですが、神山繁先生まで起用していながら、意地のようにアップで撮らないのも腹が立ちました。[CS・衛星(邦画)] 2点(2024-05-02 02:20:16)

12.  トレインスポッティング 《ネタバレ》 最初に見たときは、「これは映画じゃねえよ」と思っていました。再見したところ、前半はやっぱり「こんなことまで映像化できる俺って格好いいでしょ?」的な逆スノッブの雰囲気しか感じなかったのですが、終盤はそれなりにドラマもあって、まあまとまった感じにはなっていました。[映画館(字幕)] 3点(2024-05-01 20:11:32)

13.  コーヒー&シガレッツ 《ネタバレ》 ここまでコンセプトを徹底していると、逆に潔い。モノクロにしたのも正解。コーヒーはもう少し美味しそうに撮ってほしかった。際立っているのはやっぱりケイト・ブランシェット。これだけ条件が限定された中で自分の芝居をし切っているのが凄い。[映画館(字幕)] 6点(2024-04-30 21:10:01)

14.  八重子のハミング 《ネタバレ》 あの高橋洋子の、約30年ぶりの映画出演作品!!とそれだけで期待は高まったのですが、やはり、あの役者としての天性の才能も、演出や脚本の腕あってこそ引き出されたものと気づかされただけでした。癌手術を繰り返す夫とアルツハイマーを発症した妻という関係なのですが、一番分からないのは、夫が講演で回想するという設定で全体を構成していることです。結果、各俳優の演技部分については、語りを補助するにすぎない単なる再現映像になってしまっています。また、夫婦関係の描写自体、(関係者を含めて)各人物の頭の中にあることがそのまま語られているだけなので、生活表現になっていません。あと、タイトルにもあるとおり歌を要素にしたかったんだろうけど、それもいくつかのシーンで「ただ歌われているだけ」であって、それが登場人物との人生でどういう意味や関係を有していたのかというところには、踏み込まれていないのだな。[CS・衛星(邦画)] 3点(2024-04-29 21:17:07)

15.  マトリックス レボリューションズ 前2作は目新しさと雰囲気で何とか楽しめてきたものの、3作目もほとんど同じことの繰り返しで追加要素なしということになると、さすがに飽きます。点滅のチカチカをやたら多用しているのも、かなり手抜きなような気が・・・。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2024-04-27 23:38:06)

16.  マトリックス リローデッド 前作自体ほとんど設定の目新しさだけが取り柄だったのだから、続編である以上いよいよ価値は低下せざるをえないのだが、主人公3人のへんてこなキャラクターは、相変わらず楽しい。前作以上の制作者のオタク魂爆発ぶりも楽しい。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2024-04-27 02:17:48)

17.  砂の器 《ネタバレ》 中盤過ぎまで、地道な捜査の過程をじっくりと描いておいて、丹波哲郎の「あの一言」を皮切りに、作品の雰囲気が一気に変貌し、ほとんど「もう一つのドラマ」ともいうべき事件の背景が、それ自体交響曲のような怒濤の盛り上がりをもって再現される。よく見ると、丹波哲郎は(というより橋本忍は)、すべての捜査の結果を観客に開示していると見せかけておいて、途中からはある重要な事実を秘匿し、合同会議の席上で一気にそれを明かしているのである。脚本上の叙述トリックともいうべき、見事な構成であるといわざるをえない。普通に推理ものの作品として考えると、捜査の過程が都合よすぎとか、説明台詞が多いとか、犯人の「現在の顔」がよく見えないとかいろんな批判は考えられるが、そんなものを吹き飛ばすほどの映画としてのパワーがある。[映画館(邦画)] 7点(2024-04-24 00:45:17)(良:1票)

18.  マジック・マネー 《ネタバレ》 ある貧乏な若夫婦が、謎めいたティーポットを手に入れる。ところがそのティーポットは、体を痛めつけると金が出てくるという特殊性能があった・・・という、なかなか魅力的な出だし。ただ、そこから話が意外に広がらない。金の魔力が作品の重要要素なのはすぐに想像がつくので、そうするとこういう場合、主人公の心理変化や人格変化がどう生じるか、というところが見せ所となるはずなのだが、あまりその辺が深められていない(ついでに、メイクや衣装の変化も意識されていなかったような・・・)。また、貧乏路線の友人夫婦というのが対比軸になるはずで、そっちではむしろ「お金ない生活でも十分楽しい!」的なところを見せてほしかったのですが、その辺も使いこなされていない。結果、そちらの着地は実に安易なものになっています。金を稼ぐプロセスにしても、もっとネタが欲しいところでした(バーで大男に挑むくだりなど、私は逆に、「俺に挑むとはなかなかの奴だ!」みたいな感じになって、痛めつけられることもなく金を稼ぎ損ねる、とかを想像していたのですが)。というわけで、作中の登場人物同様、制作者もティーポットに絡め取られて、そこから離れられなかったのではないかという気がしています。[DVD(字幕)] 4点(2024-04-23 00:22:50)

19.  恐竜100万年 《ネタバレ》 最初のところで、「これ、明確な言語が生まれる前設定なんだな。しかし、どこでどうジャンプするんだろう?」と思っていたら、まさかの最後までそのまま行くというのでまずびっくり。制作側の強力な信念を感じます。一方で、話の展開からすればみんなで恐竜をやっつけるあれこれが出てくるんだろうと思いきや、それは確か1回だけで、あとは目の前で見ているか、せいぜい追い払うだけ。かえってそれが生々しさを醸し出していますし、恐竜の強さも実感させます。何とも、独特の熱さ、そしてシュールさを感じさせる作品です。●一方で、セクシーなお姉ちゃんはみんな大好きというのは時代設定も場所設定も問わないという点において、人類普遍の定理を証明してみせた作品でもあります。[DVD(字幕)] 6点(2024-04-22 22:02:23)

20.  雁(1953) 《ネタバレ》 ある娘が、金貸しの妾になりました、というそれだけの設定。突飛な大事件が起こるわけでもないし、世界は自宅周辺と実家と店いくつか、というくらいの狭さ。その中にどこまでも、陽炎のように情念がゆらめいています。蛇と小鳥のくだりはもはや隠喩ではないくらいのストレートな描写になっていて、そこで主人公は、自分が籠の鳥であることを実感し、蛇(金貸し)を排除してくれる救世主の到来を期待するわけです。一方で浦辺粂子さんの、ただ路上に立っているだけで吹き荒れる怖さも忘れてはいけません。●そうした中で展開される傘返しからの一連のシーン、主人公は色気作戦で窮地を脱するという初めての戦法を編み出すも、金貸しは、「これをお父さんに」の一言でそれを容赦なく吹き飛ばす。「お前も父親も、結局はこれがないとどうしようもないんだろ」というスーパー俗物根性が勝利してしまうわけです。そのぶつかり合いの中に、さらにデコちゃんの両肩出し&胸の谷間(!!!!)をぶち込んでくる(しかも結構長い)という、まさに驚愕の演出。●ただ、着地部分はややゴタゴタしていて、夕食を準備した後はすれ違い(会わない)が一番良かったと思いますし、対面しても男が立ち去ったところで終わらせるべきでしたし、百歩譲って本返却のところで終わらせるべきでした。終幕付近の主人公と金貸しのやりとりは、単なる衝突か説明になっていて、それまでの面白みがありません。結局主人公は男とは何も起こらず(起こすことができず)、そして元通りになった主人公を金貸しが当然のように受け入れる(そうなるのは分かっていたから)、とかだったら良かったのになあ。[映画館(邦画)] 6点(2024-04-17 22:45:28)(良:1票)

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