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1. エンパイア・レコード
DVDで観たんだが、深く考える映画ではないし、とにかく音楽好きは気持ちよく観られる映画ってところでしょう。主演がリヴ・タイラーって言うふれこみのようだけども、特にそんな感じもしない。あの「場」の空気を見せてるんでしょうね。ある意味ではその空気こそが最後のイベントにつながっていくわけです。それにしてもレニーがひとりでいい演技してますね。こういう過去の作品を観てもやはり、作品を自分のものにしていく力って言うのは彼女の場合、突出している気がします。エンドロールのバックで、ロリンズ、ミスフィッツ、プライマル(・スクリーム)なんて、80年代のパンク/ニューウェーヴが好きだった人たちにはたまらない微かにマニアックなネタもあったりして、楽しかった。8点(2003-07-06 19:52:31)
2. 母の眠り
脚本、映像共に美しかった。悲しい涙より、なにか、心が洗われるように、ジュンッとしみでる涙があった。ひとつひとつのコトバが重い。すべてはラストで父が発するコトバ、原題でもある「one true thing」に集約されている。見所はメリル・ストリープとレニー・ゼルウィガーの火花を散らす一騎打ちの如き熱演。大女優の面目躍如たる名演に真っ正面から挑んだレニーには素直に拍手を送りたい。個人的にはふたりの女優に目が行きすぎて、他のキャラがかすんで見えてしまった。これは私の見方に問題があるのだけど(笑)8点(2003-06-19 21:16:33)
3. 39 刑法第三十九条
非常によく練られた脚本、演技者達の過剰とも思える演技、斬新ではないけれど、目に焼き付く映像、森田監督独特のデフォルメされた人間描写。少し難しい部分はあるし、テーマその物当然ながらは非常に重たいものなのだけど、この手の映画としては、難解になりすぎず、集中して楽しめた。登場人物のすべてが少し病的な部分を持っているようで不自然な感じもするが、実はけっこう多くのひとが心に障害を持っている現代をリアリティを持って示唆すると、このようになるのではないか?という気もする。鈴木京香がとてもいい。逆に、キャスティングがハマリ過ぎてしまっているのかな?もう少しそういう面の冒険をしてみたら面白かったかも。6点(2003-07-06 20:08:25)
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