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1. プラーグの大学生(1913)
《ネタバレ》 はい、観ましたよ。ビデオには総監修・淀川長治と書いてあったので、恐らく一番最初に作られた作品かと考えて間違いないと思います。まずオープニングの登場人物紹介の作りから洒落ていますね。全体的に観ていて、僕はエドガー・アラン・ポー原作のオムニバス映画『世にも怪奇な物語』に出てくる第二話「影を殺した男」を思い出しました。自らのドッペルゲンガーに悩まされ、やがては自滅してしまう男の悲劇…。特に鏡の中からもう一人の自分が出てくるシーンなんて、当時としてはかなり革新的だったんじゃないでしょうか。ただ残念なのは、主人公が恋する伯爵令嬢のマルギットが個人的に自分の魂を売り渡してまでモノにしたくなるような女に思えなかったことです。しかし個人的には作品自体よりも、過去に映画化された三作品全てを見尽くしてしまっているトナカイさんに脱帽。まさに『プラーグの大学生』の達人ですね(笑)。劇中三度に亘って表示される「俺は神でも悪魔でもないが、悪魔からお前と同じ名前を与えられた」という字幕が印象的。「お前の墓石の上に乗るまで」という言葉通り、ラストの主人公の墓の上に座る"もう一人の主人公"の姿は不気味です。丁度今の季節、暑い夏の夜なんかに観たらゾクッとした清涼感が味わえて良いんじゃないですかね。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-22 18:27:58)
2. カビリア
大監督グリフィスがこの映画を観て、あの超大作「イントレランス」を作るに至ったというのは「グッドモーニング・バビロン!」でも描かれていたように有名なエピソードですが、本作はその理由も納得できるほどの壮大な映画です。まさに史劇!撮影に関するテクニックなどは特別グリフィスのように優れているわけじゃないけど、素直に観客を喜ばせようとしているんだなぁということが画面から伝わってきて好印象。またこれだけの物語を一本の話にまとめ上げたパストローネ監督の力量も相当なものです。フルヴィオ、マシステ、カビリア、ソフォニスバ、マッシニッサとそれぞれのキャラの個性がちゃんと確立しており、充分に必要性が感じられるのも凄い。パストローネ監督の作品はもっと観たいです![ビデオ(吹替)] 8点(2005-08-17 16:46:44)
3. チャップリンの伯爵
今回はえらく要領の良いチャップリンですが、さすがに数々の長編名作を観た後ではちょっと評価が厳しくなるような気がします。しかし伯爵と身分を偽ってはいても、しっかりと様になっている姿は流石です。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-22 13:57:25)
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