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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 161
性別 男性
自己紹介 兵庫県在住。
現在大学1年生。
小学6年の頃に地上波で見た「ダイ・ハード」がキッカケで映画好きになる。基本的に映画鑑賞は字幕もOKだけど、どちらかと言うと吹き替えの方に非常に強い興味を抱いています。
趣味 映画鑑賞。音楽鑑賞。
血液型 A型
星座 かに座

2月6日・・・
メッチャ久しぶりにレビュー書きました(笑)
随分長い間サボってましたが、これからまたちょくちょくレビュー書いていきたいと思いますので改めてよろしくお願いします!m(_ _)m

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  殺人の追憶 《ネタバレ》 映画の冒頭にこの映画での事件は実際に起きたことで、尚且つ未解決事件で犯人は未だに捕まっていないと明かされる。ここで既に大まかな結末は分かってしまう訳なんだが、それでもこの事件の残虐性から俺は何とかして犯人を逮捕してほしいと痛烈に願ってしまう。手がかりが全く掴めず、焦りが募り無実の容疑者に暴力を振るってしまう主人公たちの心情が強く感じ取れ、キャスト陣の熱演にも頭が下がるばかり。キム・サンギョンは始めのほうは理論的に捜査を進める冷静沈着な刑事を演じていたが、やがて歯止めの利かない殺人で怒りに支配され、最終的に犯人に敗北し絶望感と無力感に襲われ最有力の容疑者を射殺寸前にまで混乱する変わりようは、もう本当に素晴らしい演技力だと思います。ソン・ガンホも短気ながらも執念で犯人を追跡する熱血感溢れる田舎刑事役も見事に演じれていた。何よりも映画全体を盛り上げていたのは岩代さんが作曲した音楽だと思います。登場人物が走り出すシーンでは観ている側の緊迫感をより強める感じで、冒頭とラストで使われた壮大な音楽は聴いていて泣けてくるほど切なく、観終わった後の余韻がとても不思議に感じました。この映画で1番重要ポイントのラスト。時が経ち、かつて自分が捜査した現場に戻ってきた主人公。彼は一体どんな思いで現場に戻ってきたのか。自分とは何もかもが正反対の刑事と出逢い、時に対立しながらも執念で共に犯人を追跡したこと。全身全霊をかけての捜査を進めながらも連続殺人を止められなかったことや、後輩が片足を失ったこと、列車に轢かれた容疑者など、様々な思いが彼にあったと思う。そこで少女の証言で、自分がかつての現場で思いを馳せていたように、犯人も同じく自分の犯行現場で思いを馳せていたことを知る。だが、肝心の犯人の顔は「普通の顔」とあっさり切り捨てられる。彼にはただ呆然とするしか術は無く映画は終わる。この終わり方がとても美しくもあり不気味でもありました。「シュリ」以降、韓国映画のレベルの高さは年々高まり本当に驚かされます。ここまで来たら「踊る大捜査線」なんかでワイワイ騒いでる近年の邦画など、もはや手の届く領域では無いかもしれない。10点(2004-10-11 13:46:37)(良:3票)

2.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 2年前の春休みに観に行った「第1部」以来、ずっとこのシリーズが持つ力に魅了され続けた俺にとってはこの最終章「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」への期待はもの凄く高く、「コレを観るまでは絶対死なない」と思うまでになり(←大袈裟)この最終章への思い入れは鑑賞直前まで常に最高潮に達していました。第1部を観るまでこのシリーズについての知識はゼロに等しかった俺がここまでこのシリーズに夢中になれたのも、ピーター・ジャクソン監督の原作への深い愛情と観る者をその映画の世界観へ引き込む演出力があってからこそだったと思います。 ここで本編感想ですが、この第3部へ大いに期待を残してくれた第2部のラストからどう始まるのか鑑賞直前まで気になってましたが、ゴラムの忌まわしい過去から始まるオープニングから意表を突かれ、この第3部のこれからの展開に更に大きな期待を抱かせてくれました。戦闘シーンも、第2部のヘルム峡谷での戦闘に負けず劣らずの大規模かつ壮絶な戦いに手に汗握り、心が熱くなりました。クライマックスでアラゴルンが「For Frodo!」と叫び敵陣へ突入していくあまりにもカッコイイシーンでは「ラスト サムライ」でもあった彼らの「信じるものがあるからこそ死を恐れず敵に立ち向かう事が出来る」精神が大いに感じられた。この第3部ではこのいわゆる自己犠牲が全編に渡って繰り広げられていたと思います。フロドとサムの前2作以上に熱く、感動的な友情に劇場のイスに縛り付けられたかのような感激を受け、ラスト30分は涙腺が緩みっぱなしでした。 ホビット庄へ戻ってきた旅の仲間たちの喜ぶ姿を見ていると、俺自身も嬉しくあったが同時に2年間俺を熱中させてくれたこの壮大な旅が終わってしまった事で哀しくもあった。 ただ、サルマンが登場しない事や多少あっさりし過ぎてたシークエンスもあり、そこが少し気になりましたが、それらは今冬発売予定のDVD「スペシャル・エクステンデッド・エディション」で解消されているらしく、そっちを購入して確かめたいと思います。 大変長いレビューになりましたが、俺にとってためらい無く10点付けられる最高の映画に3年連続(正確に言えば2年)、リアルタイムで出逢えたことは心の底から幸せに思い、これから先の俺の映画人生の中でこの「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズは永遠に輝き続ける存在になると思います。 10点(2004-07-23 22:45:26)《改行有》

3.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 俺は今まで日本を題材にしたハリウッド映画は駄作ばかりだと思い続けていました。(まぁたまに「キル・ビル」みたいな例外もありますが)この「ラスト サムライ」にしてもトム・クルーズが日本のスター俳優集めて話題性狙っただけのダメダメ映画かと思ってました。 でも公開するやいなやこのサイトでも評価が高かったし、友人も「絶対観ろって!」っと大好評だったので「ファインディング・ニモ」から本作へ鑑賞を変更しました。 それでも鑑賞直前まで変な日本描写が出てこないか内容がグダグダになってるんじゃないかと不安も多くありました。だけど、実際鑑賞してみると物凄いスケールと迫力に終始圧倒され続けあっという間に2時間半が過ぎ去りました。 ハリウッドおなじみのダイナミックな映像に燃えたきるサムライ魂が見事に絡み合い、今まで見たことの無かった映画に出逢えたような気がしました。勝元率いるサムライ軍が登場するまでの静かな雰囲気に戦闘シーンの凄まじさ。それに映画音楽の巨匠ハンス・ジマーの壮大な音楽が被さる。これに興奮しない人はいないはず。どのシーンを見てもズウィック監督とトムの武士道へ対する尊敬の念が込められているように感じれる。俳優陣も渡辺謙の素晴らしい演技に心底感動した。流暢に英語を喋る姿はまさに「かっこいい」の一言。オスカーノミネートも当然のことだと思います。真田広之もキレのある立ち回りや男気溢れる戦いぶりでひたすら強い印象を受けました。 でも本作でも少しの粗はあります。勝元たちは飛び道具は使わないとか言ってた割には弓矢とかの飛び道具を普通に使ってたし、最後のあのオッサンが土下座してその直後に全員が一斉土下座も唐突すぎる。 でもそんな事はこの映画が持つエネルギーにかき消され鑑賞中はただこの映画の美しい世界観に酔いしれる事しか考えられません。 今までこんなに素晴らしく日本を描いたハリウッド映画が他にあっただろうか?ズウィックにもトムにも渡辺謙にも他、この作品に関わった全ての人に土下座して「参りました!」と言うしか感謝の念がありませんね。10点(2004-07-02 13:17:44)(笑:1票) (良:3票) 《改行有》

4.  戦場のピアニスト 俺は観る映画は大抵「こいつヴァカじゃねーか?アフォじゃねーか?」とか色んな突っ込みを入れながら鑑賞するワケですが、本作にしてはそんな考えは一切無かった。いや考えられなかった。2時間半近くもの間、暗く重い空気が全編を支配し、まるで戦争そのものの存在を示してるかのように思えるし、主人公のシュビルマンの虐殺が続く街で「生きたい」の信念が画面を通して観ている俺にも痛烈に感じ取れる。後半でシュビルマンが、荒廃した街に佇む姿を見て「もし俺の生まれ育った街がこのようになったら」そう考えると不意に涙が出そうになった。もちろん俺は戦争なんて経験したことが無かったんですが、本作で主人公を一般人にした事により観ている自分自身にも戦争の恐怖が今まで以上にリアルに思えたし、感情移入するのにも難しくなかった。この「戦場のピアニスト」は自らも収容所で母を亡くしたと言うポランスキー監督にしか作れない魂のこもった傑作だと俺は思います。10点(2004-06-25 19:18:23)(良:1票)

5.  ダイ・ハード4.0 俺が映画を好きになるキッカケになった映画「ダイ・ハード」。 好きになった当時は既に3作目までとっくに公開していて、リアルタイムではなく完全に後追いファンな訳なんですが、このシリーズにかける思いは誰にも負けない自信があります(笑) この4作目の製作が決まったとき、期待と不安の両方が一気に押し寄せてきました。 今のブルースにはまだ激しいアクションが出来るのか?とか、CG使いまくりのリアルさが無いダイ・ハードになってしまうのか?などと言った不安要素。 それでもこのシリーズのパワーを信じたい気持ちもあり、公開を待ちました。 実際観てみると・・・良かった。不安を見事に跳ね返してくれた。2、3作目と同じく幅広い場所が舞台になったけど、パワーは前2作よりも感じれた気がしました。 最初の15分の大暴れでマクレーンの活躍をやっとスクリーンで観れたことに感動。 後はお馴染み「ダイ・ハード」シリーズの王道を突き進む流れ、さらにクライマックスはVS戦闘機というド派手なアクションもあり大満足な内容でした。 不満はほとんど無いけれど、あえて言うならガブリエルの悪役ぶりがもっと欲しかったところ。 マクレーン相変わらずのボヤキももっと欲しかった(今回は何かターミネーターやジェームズ・ボンドぽかった笑)って感じですね。 個人的にはシリーズの中で1作目に続く面白さだと思ってます。5作目の話もあるみたいですが、やるなら次の舞台どうするんだろ?(笑) 最後にDVDに吹き替えを2種類収録した20世紀FOX、本当に感謝します。野沢那智マクレーン最高!![映画館(字幕)] 9点(2008-02-12 17:17:32)(良:1票) 《改行有》

6.  ユナイテッド93 観終わった後はあまりの衝撃と戦慄でしばらく放心状態のままエンドクレジットを眺めていました。時間を気にすることも無く息をつく暇さえない111分。まるで自分もユナイテッド93便の乗客の1人としているかのような感覚になり、緊張と恐怖が恐ろしいくらいに感じました。次々と立て続けに発生するテロの状況に混乱を極め全く機能が果たせない軍と管制センター。神に祈り使命を全うしようとするテロリスト。絶望し泣き叫ぶ女性の乗客。命懸けで機を取り戻そうと戦う男性の乗客。その全ての立場の人々の描写もそれぞれ偏りも無く、美化しようともせず、ありのままリアルに描ききれていたと思います。俳優の方は皆、無名の方ばかりでしたが劇中での危機的状況に追い込まれた時の演技は迫真で、よりリアリティが感じられました。確かに完璧な事実でなく推測の枠は出ないけれども遺族からの証言や当時の情報を基に最大限まで真相に近づこうと練りに練られた脚本。自分の演じる人物の遺族に実際に会い、交流して絆を深めた俳優。DVDに収録されたドキュメンタリーを観て、監督を始めとする本作の制作に携わった人々がどれほど誠実に真摯に本作を創り上げていたかが伺えます。今を生きる人の殆どがあの9.11のテロの惨事を知っていると思います。本作はあの事件をリアルタイムで知っている全ての人に観る価値のある映画だと俺は思います。[DVD(吹替)] 9点(2007-03-06 16:44:48)

7.  トラフィック(2000) この作品は丁度俺が映画を好きになり始めた頃に公開していた作品で、当時から今まで「長そうで難しそうだなぁ」と勝手に考えていてずっと敬遠していました。でも最近になって友人から勧められたので観てみようと思い観賞しました。まず思ってた以上に各エピソードの流れがわかりやすく、色分けされた映像も良い効果でした。個人的にはただ麻薬組織と取り締まる側の攻防よりも撲滅チームの責任者の娘がドラッグに溺れていく姿がとてもリアルに感じましたね。アメリカでは自分と同世代の高校3年生の25%がドラッグ経験があるという事実を知り、驚きを通り越して恐ろしさをも感じました。任務を全うするも組織に翻弄されて表情が変わっていくベニチオ・デル・トロの演技はとてつもなく秀逸で、夫と息子を救うために犯罪の裏ルートにに手を染めていく妻を演じきったキャサリン・ゼタ・ジョーンズも素晴らしかった。この映画での各エピソードの共通点は「麻薬」。麻薬自体は小さな存在ながらもそれを使用する人、商売に使う人、取り締まる人のそれぞれ本人は勿論、その周りの人も巻き込み人生を大きく狂わせてしまう強大な存在である事実をこの作品に再認識させられました。日本の高校生でもよく酒やタバコを常用する輩が多くいますが、その2つにこういった麻薬が加わってしまう時が来る可能性も十二分にあります。この作品を観てそういう時が来ないことを強く願うばかりです。[DVD(吹替)] 9点(2007-02-19 14:21:11)(良:2票)

8.  ミュンヘン 製作決定とのアナウンスが出たときから観るのを楽しみにしていましたがやはり期待通りの作品でした。普通に家庭を持つ素人に近い男が暗殺要員になり、任務を遂行していくうちに玄人になるもののそれに伴って発生する苦悩。時折、主人公の中でフラッシュバックされるオリンピックテロの様子。彼は直接見たわけではないのに何故このような光景が脳裏を過ぎったのか。それは彼がこの任務で人を殺し続けることで自分もあの事件を起こしたテロリストと何ら変わらない存在になってしまったと気づいたからだと俺は思います。正義の名の下に報復を行う政府の裏にもこのように傷つき、自分を失ってしまう人が現れる。テロ攻撃も報復攻撃もどちらも同じようなもので同様の結果しか生まないことを改めて気づかされました。特にラストシーンで遠くに見える世界貿易センタービルが正にそのことを暗示しているかのように思えました。攻撃されたら報復する。今なお世界で現在進行形で起こり続けているこの負の連鎖の存在を切実にストレートに描いたスピルバーグ。この作品は正に彼しか作れなかったでしょう。[DVD(吹替)] 9点(2007-01-05 00:50:32)(良:1票)

9.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 「素晴らしい!」これが観終わって真っ先に感じたことでした。シンプルだけどこういう言葉がとても似合う映画だったと思います。最初は彼女を救うためだけのはずが、やがて皆が幸せでいられるように何度も過去に戻り、運命を変えるが毎回その代償で誰かが必ず不幸になる。目まぐるしく状況が変わるものの、観る側が全く混乱しない構成は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズにも繋がるものがあり、見応えがかなり感じられました。前半のサスペンススリラー的な展開で一気に夢中になり、後半でのタイムスリップ展開で前半であった伏線を見事に活かしきって感動のラストへ繋げていくこのストーリー展開にはもはや脱帽です。最近のネタ不足と言われているハリウッド映画の中で、これほど脚本が輝いている作品を観れたのは本当に嬉しくもあるし、今後にも期待してしまいます。少年犯罪や児童虐待などといった社会問題もストレートに描いていたのにも驚かされましたが、何より驚いたのは主人公を取り巻く登場人物の演技でしたね。状況が変わる度に性格や立場が全然違う役柄をどの場面でも違和感無く演じきった俳優の皆さんの実力にも脱帽でした。ラストでの自ら彼女との出会いを根本から切り離す主人公の心情が観ていた俺にも強く響き、ラストシーンでのすれ違いではもう本気で泣きそうになりました。そこで流れていたOasisの「Stop Crying Your Heart Out」も場面との相性がとんでもなく良く、元々大好きな曲でしたがこの映画を観たことで更に好きになりました。キツい暴力描写が多々あったのが少しマイナスになりましたが、この作品は俺にとって久々に「観て良かった!」と心から素直に言える作品ですね。[DVD(吹替)] 9点(2006-12-13 18:25:09)(良:1票)

10.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 久々にこれほど高い点数付けられる映画に出会いました。正直オスカー受賞するまで全く気にしてなかった作品でしたが、受賞したのをキッカケに一度観てみようと思い鑑賞しました。それぞれの職業や人種が全く違う登場人物たちの人種差別をベースにした群像劇ですが、まずこの手の映画は1つのエピソードに話が偏りすぎたりしがちですが、本作ではどのエピソードも過不足なくバランス良く纏められていて、同じくオスカーを受賞した編集の巧さを強く感じました。特に主役が居るわけでもなく、それぞれのエピソードで登場人物の間で炸裂する衝突に次ぐ衝突。そんな過酷な運命に人生を翻弄される登場人物たちを見事に演じた俳優陣も素晴らしいの一言に尽きます。ドン・チードルとマット・ディロン、この2人の演技が特に印象に残っています。物語を通して、まるで現代社会の縮図を見ているような感じになったり、家族愛、恐怖、怒り、敵対、不信感など様々な感情や表現を僅か113分間に全て描き出したポール・ハギス監督の驚くべき手腕に今後の作品に期待を抱かずにはいられません。こういった仕上がりになったのも世界有数の他民族都市であり存在そのものがまるで登場人物の1人みたいな舞台であるロサンゼルスの効果も大きかったと思います。ラストの雪の描写も美しく希望を繋いでいくみたいな形で感動的でした。最後に少し私事が入りますが、1年半ぶりに映画館で映画を鑑賞しましたがそれがこの作品で本当に嬉しく思います。[映画館(字幕)] 9点(2006-03-29 15:36:13)(良:1票)

11.  スパイダーマン2 俺はこの映画に対して公開前まで「どーせ前作と殆ど変わらんだろ」と完全にナメ切った思いでいましたが、公開してから評価がとても高く「そんなに凄いものなのか!?」と思い直し、鑑賞しました。まずサム・ライミ監督に謝ります。ごめんなさい。この2はアクションは前作とほぼ同じ興奮度でドラマ要素は格段にレベルアップと言ったところでしょうか。前作で感じることの無かった摩天楼の空中疾走感と、ヒーローとしての働きと一般の学生生活をなかなか両立できないピーターの苦悩が画面全体から強く感じられました。演じるトビー・マグワイアも観ている側にそれが伝わるかのような迫真の演技で好印象です。これまでも一般人の主人公が大きな陰謀に立ち向かう映画は数多くありますが、その主人公が一般人である事をここまで丁寧かつ共感しやすく描いた映画はこの映画ほどのものは他に類を見ないのではと思うほどでしたね。ただ、唯一惜しいのはDr.オクの描写が思ってた以上に足りなかった事です。かなり興味のある敵キャラだったので少し残念でした。けれども、最近のハリウッド発の娯楽映画では本作は群を抜いている出来だと思うし、原作ファンであるサム・ライミの限りないスパイダーマンへの愛を感じれた気がします。サム・ライミの娯楽追求精神は頂点に達したと言っても過言ではないと思いましたね。9点(2005-01-18 19:32:18)

12.  ブラザーフッド(2004) 《ネタバレ》 本作で描かれている朝鮮戦争については学校の授業で、教科書に載っていることぐらいしか認識がありませんでした。実際に劇中で繰り広げられる数多くの戦闘を見て、こういう出来事がそう遠くない昔に、この日本のすぐ近くの国で、同じ民族同士での殺し合いが起こっていたと思うと、本当に悲しく思います。全編通して画面全体から燃えたきる熱い魂を感じ、全世界にこの朝鮮戦争がどれほど悲惨なものかを観客に訴えかけてくるようでした。戦争でどんどん豹変していく兄を鬼気迫る演技で演じきったチャン・ドンコンに、激しい戦場で困惑しながらも成長していく心優しい弟を演じたウォンビン。この両者の演技力も最高としか言いようが無い。あまりにもリアルな戦闘シーンもさることながら兄が弟を、弟が兄を想う愛情の強さ、家族同士の絆や友情。そういうあらゆるドラマを深く描いていたのも本作が傑作である要因の大半を占めていると思います。兄が短時間で北側に寝返るなど強引な部分も多少見受けられたり、「プライベート・ライアン」などの映画の影響を受けているのも分かります。でもしかし、製作陣キャスト陣の本作へ対する気持ちはこれ以上無いほど本気であることには疑いの余地は無いと俺は信じたい。特にラスト10分は、俺自身も弟がいるだけに激しく感情移入し、もう涙せずにはいられなかった。「一緒に帰ろう」や「お前だけ逃げろ!」などのセリフには心の底から魂を揺さぶられた。エンドクレジットが終わるまで本当に涙が止まらなかった。娯楽性を併せ持ちながらも自らの国の歴史に対する深いメッセージを送ることが出来るカン・ジェギュ監督の手腕は前作「シュリ」のみならず本作でも十二分に発揮されていたと思います。9点(2004-11-06 17:32:50)

13.  グッバイ、レーニン! とんだ掘り出し物。レンタル店で本作を見かけ「母親の命を守るために息子が懸命に嘘をつく」という比較的シンプルなストーリーに惹かれて借りてみました。ます本当に良く出来た脚本に驚かされました。当時の激動のドイツの国内情勢と映画自体とのバランスが抜群に取れていました。あまり必要が無いと思われるキューブリックへのオマージュに思わず笑いがこみ上げ、母に東ドイツは健在であるかのように振舞う息子の一生懸命な姿にも笑いながらも家族とはどうあるべきかを改めて考えさせられた。音楽も強く印象に残り、より一層感動を引き立ててくれる。この母への嘘つきに全員が協力的ではなく、半ば投げやりな態度の姉がいたことにも非常にユーモアが感じられ良質なストーリーだけでなくこういったキャラクター像を提案したスタッフの実力に頭が下がります。そしてラストの花火。またもや素晴らしい音楽に乗せて流れるこのラストに感動せずにはいられなかった。近年の韓国映画と同様、ドイツの映画も徐々に本領発揮と言ったところでしょうか。ハリウッドに負けない良質な映画を作れる国が増えているのは紛れも無く事実。ハリウッドももう少しCGばっかの映画に頼らずにこういう金を掛けずに素晴らしい映画作ってみようよ。マジで。9点(2004-11-05 08:56:31)(良:1票)

14.  ブラックホーク・ダウン 正直観る前まで不安だった。だって製作がジェリー・ブラッカイマーだったから。あの「パールハーバー」のように詰まらんドラマを盛り込んだり戦争を娯楽にしたような演出ばかりになってしまわないかどうか本気で心配でした。でも実際そんな事は無かった。そりゃこの映画での出来事は全て実話だし、監督もリドリー・スコットだったからなのか結構、いやかなり真剣な映画に仕上がっていたと思います。冒頭の平和な兵士たちのやり取りと最後まで続く壮絶な戦闘がとても対照的で、戦争の悲惨さを物語るような感じで良いと思います。でもこの映画についてリドリーは「この映画は観客に問いかける映画」とのはずなのに劇中での視点が一方的にアメリカ側だけなのは少し如何なものかと思ったし、時々兵士が皆同じような服装や装備をしてるので誰が誰だかよく分からなかった事もあった。まぁでも確かにテーマとなっている「意味の無い戦争」を描くのにこの出来は十分合格だし、また「プライベート・ライアン」とは違う意味で反戦的な映画だと俺は思う。9点(2004-07-02 15:08:02)

15.  バベル 《ネタバレ》 出演者は豪華だけど娯楽性は全く無し。 それぞれの登場人物の心情を表すかのような音楽とドキュメンタリータッチな映像。 一丁のライフルによって次々と国境を超えて発生する不幸の連鎖。 映画の流れに沿うと場所も時系列も全てがバラバラだけれども、それが最終的に絶望や孤独に打ちひしがれても、最後に人を救うのは家族の繋がりなんだと言うラストに結びつき、2時間半近くに渡るこの映画のメッセージを読み取ることが出来たような気がします。 途中何度か「え??」と思うような描写があったけれど(特に日本編で)特に気にすることなく最後までじっくりと鑑賞できました。 出番が少ないと観終わった直後に感じた役所広治の出番も、今思えばあれだけの出番だったからこそ最後の刑事との会話で言葉の重みが感じれたと思うし、ブラピも異国の地で信頼できる人が少なく妻の窮地に焦りを募らす姿がとてもリアルに伝わってきました。 特筆すべきはやはり菊池凛子の演技。耳が聞こえず、健常者の人に言いたいこと、気持ちを伝えることが出来ずに胸の内にあるもどかしさや焦燥感を見事に表現できていたと思います。 オスカー受賞はなりませんでしたが、ハリウッドが国籍に関係なく彼女をキチンと評価したことは素晴らしいことだと思いました。今作の菊池凛子や「ラスト・サムライ」の渡辺謙のように国境を超えて活躍できる日本人の俳優がもっと増えてくれたらいいですね。 同じような複数の物語が展開する映画では「クラッシュ」の方が個人的には好きですが、観た後の味わい深さはこの作品の方が上だと感じました。[DVD(吹替)] 8点(2008-02-06 18:26:22)(良:1票) 《改行有》

16.  ナイト ミュージアム 本当に素直に楽しめる作品。どこかで書かれてましたがまさに「ジュマンジ」と「ホーム・アローン」と足したような作風でした。夜の博物館で描かれるドタバタ劇。ティラノの骨格に追い掛け回されたり、どこかの原住民にも追い掛け回されたり、観ててとても楽しかった。俳優陣も見事な演技で楽しんで演じているように思えましたね。特にベン・スティラーとロビン・ウィリアムス、オーウェン・ウィルソンの3人は役にピッタリで他の人は考えられないなと思えるほど。ただ中盤が盛り上げ方が中途半端で少しテンポが悪く感じられたのがマイナスになりましたが、後半で展示物と主人公が皆一致団結して石版を取り戻す流れは素晴らしかったですね。中でも対立し合ってたオクタヴィウスとカウボーイのコンビは観てて心和みました(笑)終わり方も凄く気持ち良い終わり方だったので春休みのこの時期に家族や友達で観るのに最も適した映画だと思います。これはお勧めです![映画館(吹替)] 8点(2007-03-25 13:45:11)

17.  トランスポーター2 前作と同じくとにかく理屈抜きに楽しめる娯楽アクションですね。キレのある格闘シーンや疾走感溢れるカーアクションもクオリティーはそのまま(良い意味で)。前作もそうでしたが今回も有り得ないアクション多かったですね(笑)墜落した飛行機であんなにピンピンしてるのもそうでしたが、特に車の下に取り付けられた爆弾をフックに引っ掛けて取り外すシーンなんか有り得なさすぎて爆笑ものでしたよ。今回もかなり楽しめた作品でしたが、個人的にはあの女殺し屋との最後の戦いがかなりあっさりしてたので、ちょっと残念でした。それでも十二分に楽しめたので友達と観る作品としてはピッタリの作品だと思います。[DVD(吹替)] 8点(2007-03-18 19:44:26)(良:2票)

18.  GOAL! ゴール! 俺はサッカーをやるのはあまり好きではなく(←下手だから)観るほうが好きで尚且つイギリスのサッカーチームもそんなに知らない人間ですが、観終わった後は素直に「面白かったなぁ~!」と思えました。確かにありきたりな流れのスポーツサクセスストーリーではありましたが、雨の中で主人公が何度も倒されて泥まみれになりながらもプレーし続ける姿を見て、同じように雨の中で泥まみれになりながらラグビーをしていた自分と被っているように思えて(←俺は高校生の時ラグビー部でした)主人公を心から応援したい気持ちになりました。主人公を取り巻く人物も皆良い人ばかりで観ていて特にフラストレーションも無く、ベッカムやジダンなどの誰もが知ってるスター選手のカメオ出演も面白かった。ハッピーマンデーズやオアシスらのUKロックバンド勢の音楽も物語を見事に盛り上げてくれていたと思いますね(特にオアシスの「Cast No Shadow」のノエルボーカルバージョンが聴けて感動)。終わり方も後味が良く、これから公開される2と3も観てみたくなりました。[DVD(吹替)] 8点(2007-03-13 21:12:22)

19.  ラブ・アクチュアリー 今まで何故この作品をずっとスルーしてたんだと後悔しました。とても内容が充実した135分で冒頭であった「love actually is all around」(←間違ってるかも)の言葉通りの物語が劇中で展開されてましたね。普通の男女の恋愛、親子愛、友情愛などどのエピソードもしっかりとした出来でそれぞれでも単発の作品が出来そうなほどでした。俳優陣も皆それぞれの役にしっかりハマっていて特にリーアム・ニーソンの父親役は抜群でした。今劇中のシーンを思い返してみてもどのシーンも心温まるシーンばかり。Mr.ビーンことローワン・アトキンソンや「24」のキム役のエリシャ・カスバートの登場に思わず笑ってしまい、他にも笑えるところが随所にあるので家族で観るのも恋人同士で観るのにもピッタリな作品だと思います。俺としては是非ともDVDを購入していつまでも手元に置いておきたい作品の1つになりました。[DVD(吹替)] 8点(2007-03-13 20:46:34)

20.  ワールド・トレード・センター この事件があった当時、俺はまだ中学1年生でした。あの時丁度テレビ番組のニュースステーションで一部始終を見ていましたが、ワールド・トレード・センターの崩壊をリアルタイムで見て、当時のまだまだ世間知らずだった頃の俺にもあの大惨事の衝撃が大きく伝わってきました。その中でこういったドラマがあった。瓦礫の中で身動きも殆ど出来ないまま互いを励まし合いながら助けを待つ2人。何度も瓦礫の崩落が起こり、地上がどんな状況かも全く分からない。もし自分がこんな状況になったらと思うだけで恐ろしく感じます。でもそんな絶望的な状況でも希望を捨てずに助けを待ち続けた2人の姿にとても心打たれました。突然の出来事で愛する人が行方不明になり胸が張り裂けそうな思いで待つ家族の姿にもその心情がかなり伝わってきます。そして2人が助かった時は俺も感動を覚えましたが、その反面助からなかった人の家族も数多くいる事実もエレベーターホールで働いていた息子を病院で待つ黒人女性の描写で痛切に感じ取りました。確かに別にオリバー・ストーンじゃなくてもよかった映画かもしれない。映画にする時期も早すぎたかもしれない。けれでもあの日ほどアメリカにいる人々が一致団結し、人と人のつながりの大切さが表れた日を俺は知りません。ドラマ映画としては王道に沿った感じではありましたが、個人的には高く評価したい映画になりました。[DVD(吹替)] 8点(2007-03-01 16:38:23)

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